スクラップ

『ストップ・メイキング・センス4Kレストア』観た。

トーキング・ヘッズというバンドについて知っているのは名前だけで、1曲も知らなかったのだが、この映画の予告編を見て「これは自分が観るべき映画(ライブ)じゃないのか?」とざわっとした感覚があった。
それから、やっぱり観ておくべきか、それとも知らないバンドのライブ映画を観に行くというのはどうなのか、みたいな心の天秤があって、結局、このざわつきは解消しておこうと、唯一やってる朝イチの回に、早起きして見にいったのだ。

結論。凄かった。

自分の感覚を信じるべきだね。観て(聴いて)本当に良かったし、最高に楽しかった。ライブで言えば「これ明日また来たい奴」だった。
知らない曲でも自然と身体が動いたし、字幕の歌詞に時に笑い、共感した。音楽の原体験をした感覚。

音楽は自由だ。そして人生もまた自由だ。心のままに生きるのだ。
音が鳴れば身体が動く、音があれば叫びたくなる。そこに節と言葉とリズムがハマって歌になる。つまり感情優先。感情あってこその音楽だ。
技術は手段。頭でっかちになってた自分が恥ずかしい。とにかく歌えよ、弾けよ、と背中を押された気がした。考えるな、感じろの世界。自分が改めて音楽に向き合うために、必要な映画だった。

いや「向き合う」だなんておこがましい。
僕は現実問題、全くもって音楽と付き合っている時間も信念も誠意もいまだ足りない。つまるところ何かを語れるほどの付き合いがまだ全然できてない。
でも、付き合い続けなければ何も起こらない。

下手っぴでもしょぼくても、自分が今できる気持ちの良い音を出せばいい。練習すれば、もっと気持ちの良い音が出せるようになるし、いずれサマになるだろう。
考えるのは、やりきった後。まだまだそんな境地に達していないのだよ。

などと、感情だけで書いてるから、すごく馬鹿みたいな文章になってしまったが(いつもとあんまり変わんないか)、そういう気持ちがバーッと駆け巡るような体験だった。四の五の言わないで、ちゃんと音楽と付き合いましょう。

そんでもって明日はオフ。ここでしっかり体勢を整えるよ。