まっててくれたかな

先日、実家に帰ったのには訳があって、今家にいる2匹の猫の年上のほうが、どうももう長くなさそうだ、という話があったからだ。

9月半ばから調子があまり良くなかったようで、そのあたりは病院でも、まだ大丈夫という診断だったが、九州旅行に行く前の週に、あまり餌を食べられなくなって、結局は心臓が弱っていると言われたらしい。
子猫時に野良猫だったのを拾って、15〜6年はいたから、もう高齢といえば高齢なのだが、今年急に、という感じではある。

先週末までは保たないだろう、と言われたが、僕が土曜日に会いに行った時には、まだ息があり、押入れに作った寝床にじっと横たわっていただけだったけれど、最後の言葉をかけることはできた。
どちらかというと母や兄が可愛がっていて、僕にはなつかない猫だったけれど、まあ家族だから最後の言葉ぐらいは聞いてやるよ、と待っていてくれたのかもしれない。

昨日の夕方に、自分で水を飲みに風呂場まで歩いていって、母の足元に寄りかかって抱っこをおねだりしたので、抱いてやると、母の頬に鼻をひっつけて甘えて抱かれて、そのまま最期を迎えたとのこと。

3匹いた猫の一番お姉さんとして、なんだかんだと年下のワル猫たちを鷹揚に扱っていて、文句もいわないお利口さんだったなーと今は思う。最後に一番の飼い主だった母に甘えて逝ったのは良かったと思いたい。

最後の最後まで自力でトイレまで行ったり、喚いたりしないで、立派だったとも思う。

「怖くないからね」と声をかけたけれど、僕は死んだことがないから実際にはわからない。ただ、きちんと人生を(猫生を)全うできたのではないかなと、今はそう願う。

もう会えないのは寂しいけれど、我が家の家族になってくれたことが、彼女にとっても良い縁であったと思いたいし、ありがとうと言いたい。

 

そんな今日、自分はなんだか一生懸命さが空回りするような日を送ってしまって、嫌になったりするけれど、ちゃんと日々を送ろうと思う。

よし。それじゃ明日からも頑張るよ。