20年ぶりに歌の師匠と会う。
ご活動はずっとインターネットで拝見していたのだけれど、声をかけるきっかけがなかったし、何百人もいるだろう教え子のうちの、しかも1年足らずカルチャースクールみたいなところでの生徒を覚えているかどうか、ということもあって連絡が取れずにいたのだ。
今回は「ちょっと仕事をお願いできるかも」という感じになったので、ダメもとでホームページのメーラーから問い合わせたら、すぐにお返事をいただき、あっという間に会う段取りになったのだった。
お会いすると、20年ぶりなのに全く変わらない印象と、忘れていた芯の強さ(というか先生としての厳しさみたいなもの)を思い出して、感動してしまった。
幸いにも、自分のことをなんとなく覚えていてくださっていて「雰囲気変わってない」と嬉しいお言葉をいただいた。
1時間程度、仕事の話よりも思い出話だったり、この20年のことを話したり、補講のような歌に対する姿勢を伺え、本音で話してもらえたようで楽しい時間だった。
僕にとっては歌の先生だけど、ご本人としてはバレエのほうを専門にしたかった、と聞いて、そう言えばかつて先生が歌うことについて「最後にはメロディも歌詞もなにも残らない、ただ表現があるだけ」というようなことをおっしゃっていたことを思い出した。
そして、僕はその言葉に当時とても心動かされたのだった(忘れるなよ)。
お仕事の話もなんとか進みそうだし、なにしろ、自分の師匠であり、歌についての恩師に会えたことは何より嬉しかった。
出会いに照れちゃいけないと思った。
そして、夜は先日ブログでも書いた「クニトリオ スペシャルコンサート」の司会進行仕事。
いくつもままならないことがありつつも(いやあったからこそ「逆境+2」が発動したのか)、ほとんど緊張しなかったし(しろよ)、お三方のアドリブトークに戸惑いながらも、なんとか場の盛り上げに一役買えたんじゃないかな、と思う。
これにて2022年の舞台仕事はすべて終了。お疲れ様でした、俺。
そしてこれから身体を温めるためにひとり鍋作るよ。
免疫力高めて、2022年を乗り切るのだ。