『ロスト・ワールド/ジュラシックパーク』

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を観た。

『ジュラシック・パーク』の続編として期待されながら、その出来の悪さに酷評された、という触れ込みだったけれど、僕個人の好みとしては前作より面白かった。それは多分、人間たちが恐竜に立ち向かう姿勢が見られるからだろう。基本、大自然の中の生体を見るだけとか、襲われるだけ、みたいなのが好きじゃないのかもしれない。

20年も前の映画だからか、展開が間延びするところも多いが(とくにロープのシーンとかイライラした)、恐竜の怖さ(容赦なさ)をテンポ良く描いたパニックアクションとしては十分面白かった。殺され方も残虐さを直接見せるのではなく“ほのめかす”ような描写なのがスピルバーグっぽいとか思った。

これでこのシリーズで観ていないのは『ジュラシック・パークⅢ』だけになった。
ちゃんとシリーズ全作を観て、色々と書いてみたい。

映画『クローサー』

『ピクロジパズル』ですが、コレクション率71.6%まで来ました。

ついに難易度が「星5つ」になりましたが、まだ大丈夫、理塗り(勘ではなくて理詰めで塗っていくやり方)で解けています。
インターネッツで検索したら、イラストロジックというものはどんなに難しい問題でも絶対に「理塗り」できる、という意見もあったので、本当かどうか最後まで頑張ってみます。
ただこのレベルになると、僕の実力では塗り間違えをしてやり直すことが多くなってきた。そんなわけでクリアするまでまだまだかかりそうです。

間違えたところを塗ると完成にいたらないという点では恋愛もパズルみたいだなと思ったりします。
そんなわけで恋愛映画『クローサー』を観た(強引)。

主役はジュード・ロウ、共演はナタリー・ポートマン。
ナタリー・ポートマンはこの時本当に可愛い。『レオン』の時の可愛さとはちょっと違うけど、年齢的にも女性の中に幼さを残していて、奔放なところも役柄にあっていた。
それからジュリア・ロバーツとクライブ・オーウェンが共演。
この映画はナタリー・ポートマンがストリッパー役で、それで「だいぶ脱いだ」と話題になったらしいが(本編では全編カット)、観終わってみると、それを話題にするしかネタがなかったかなーという感じのお話。

世界的にヒットした舞台劇を映画化したらしいのだが、舞台の話をそのまま映画の世界に持ってきた感じがして(脚本が同じ人らしい)、そのせいか映画の物語としては破綻している。

というのは、ほぼ登場人物4人だけの関係で描かれる恋愛ドラマなんだけれど、舞台なら4人だけで進行するのもアリだし、そういう芝居はたくさんあるが、映画になるとすべての関係がこの4人の中だけで完結する、4人の中で話が進みすぎることにものすごい違和感がある。

恋愛映画というよりは、なんていうか、全員が「性欲の塊」みたいな印象を受ける。やたら哲学的な感じで恋愛を語るんだけれど、結局は小理屈、屁理屈みたいなことで、セックスしたか、しないか、みたいなところを重要視しているように思える台詞回しだったり、そういうことを重視した恋愛関係に見えてしまった。
ただただ「美女美男美女が集まったから、お互いにくっついたり離れたりしたよ」という話の印象しか残ってない。

それと、時間がやたらと飛ぶのも気になった。
次のシーンになるともう半年後とか1年後とか、その間に描かれなかった展開が(しかも結構な大進展が)あったことになっていて、その展開の仕方が「えっ?なんでそんなことになってるの?」と説得力がなくて、めまいみたいなものを起こした。端折りすぎだろう、と。

一番の元凶はクライブ・オーウェン演じるラリーで、この人の性格が問題だからすべてこじれたような気もするが、なんで、そんな人とジュリア・ロバーツが恋愛関係になったのか、彼にどういう魅力があったのか、というのがすっ飛ばされてるのでわからないまま(この役、すごい損な気がしたけど、ゴールデングローブ賞の助演男優賞取ってるので評価はされたんですね)。

結局、「愛」は移ろいやすいし、人の心って簡単に変わっちゃうってことなんだろうか。いろいろ求めすぎてはいけないのだろうか。嘘も秘密も含めてその人を受け入れろということなんだろうか。
男は迷いやすい。それは同意できるんだけど。最終的に寝たが寝てないかみたいなところに話が行くのがなんだかよくわからない。

多分舞台だと、恋愛関係を哲学的に解釈して、もってまわった口状でやるのもアリでしょうけど、広いロンドンを舞台にしているのに(他にもたくさん恋愛するきっかけがあるだろうに)4人だけで込み入った関係をやってる違和感だけが残った。舞台を観た人の感想をインターネットで見るとだいぶ舞台版は違うらしいんですけどもね。そういう意味では舞台版を観てみたい気もします。映画版は残念な感じでした。

ただこの映画のジュード・ロウは本当にカッコイイ!
だから髪型っていうか、はっきり言えば髪の量って大事だな、と本当に思った(あのジュード・ロウですら!)

「髪って大事だな」っていうことがわかる映画。

以上です。

『ピクセル』

『ピクロジパズル』ですが、コレクション率59.2%まで来ました。

難易度が「星4つ」というものになってきましたが、今のところノーヒントで、また勘に頼るのではなくきちんとロジックで解けているので楽しいです。
風呂場のタイルを塗りつぶしたくなるくらいに頭から離れなくなってきていて、ほとんど小学生の時にファミコンばっかやってたみたいな状況になっております。
前にも書いたけど、ドット絵とイラストロジックの相性はとても良いのだ。

さて、そんなわけで映画『ピクセル』を観た。
これもまあ、3Dドット絵みたいな形で描かれた宇宙人と、元天才ゲーマーがゲーム対決するというSFアクションコメディです(無理矢理なつなげ方)。

もちろんゲーム好きが作った映画なんだろうし、ところどころに小ネタが入るけれど、ゲームという対象に対する愛は『シュガー・ラッシュ』ほどではないなあという感想。その小ネタみたいなものがゲームファンにとっては面白いんだけれも、そもそもこれってゲームをネタにしながら「ゲームファン向けか」と言われるとそうでもないように感じた。
ナード(オタク)な主人公たちが、優秀な軍人たちを差し置いて世界(どころか地球の)平和を守る、という図式は痛快だけれど他の映画にも見られるし、そのオタクの愛の対象がこの映画では「ゲーム」という設定。
ただ、アダム・サンドラー主演という、アメリカとしては普通にA級ハリウッド娯楽作品かもしれないけど、日本ではB級コメディとしてビデオスルーで扱われてしまいそうな作品なのに、普通に劇場公開されたのは、やはり日本生まれのゲームを題材にしているからだろう(それにしてもアメリカのアダム・サンドラー好き、ウィル・フィレル好きは理解できないんだよなー。ベン・スティラーの魅力はなんとなくわかってきた)。CGのレベルも高いし、お金かかってる感じはするけれど、どことなくマイナーな雰囲気なのは、いわゆる日本にやってくる「大作」よりは少し格が落ちるからだと思う。

宇宙人が「ギャラガ」で攻めてきて、「アルカノイド」で追撃されるのはわかるけど、その次の攻め方(最初の対決)が「センチピード」という日本人では決して流行ったと言えないゲームなあたりが、アメリカで人気のあったビデオゲームなのかな、と文化の違いを考えると面白い。「パックマン」や「ドンキーコング」がきちんと対決に入っているのは良いですな。
そして想像した通り、絶対にQバートが出る!
アメリカ人はゲームといったら「Qバート」なんだろうか。

話としては面白かったし、思い返すと、その「面白かった」にはゲームネタが面白かった、というのも多分に含んでいる。オープニングの自転車で疾走するシーンなんかはもう「ペーパーボーイ」のオマージュだろうと想像したり(後半、敵で出てくるしね)、“あの犬”が登場したり、そういう小ネタを探しながら見るとより面白い。
そうじゃなくても、元のゲームのルールさえ知っていれば(知らない人のために劇中でなんとなく説明しながらやっている)、単純明快で楽しめる健全なファミリー娯楽映画。
軽ーい感じで楽しい気分になりたい時に観るのがオススメ(レンタルDVDでね)。

『キャビン』

ホラー映画とパニック映画は嫌い(怖い)から見ないのだけれど、“新感覚”ホラーという触れ込みと、脚本が『アベンジャーズ』のジョス・ウィードンだったので『キャビン』を観た。

とはいえ、怖いので昼に見るという作戦をとった。それでも、目を背けてしまうシーンがあったので、まあ成功だったと思います。

公開時はいわゆる、
パーリー系の若者が田舎の別荘でウェイウェイ言わせてたら化物に襲われる・・・という典型的なB級ホラー映画と思いきや、予想を裏切る展開の連続!
という紹介をされていたように思うけれど、作品の中では、それを秘密にしているわけではなくて、裏があるということは初っ端から提示されている。
その辺りも“新感覚”なのかもしれない(改めて予告編見るとその辺明らかになってましたね)。

で、ホラー映画好きな人には、そういう意味で面白いわけではないんじゃないかなーと思う。
ホラー映画のパロディというかオマージュを入れているけれど、その後ろに大きな「何か」があるとわかって見てしまうので、化物が持つはずの「呪い」とか「恨み」みたいなものを観客は共有できない。終わりに向けて滅茶苦茶になる展開は笑えるけれど、これを「ホラー映画」というくくりにしたらホラー映画ファンに怒られそうな気がする。
「B級感」という意味では、確かにそうだけどね。

大きな目的の前では、人間の感覚は麻痺してしまうというか、その麻痺を取るための手段が酔って騒ぐことみたいなことが一番のホラーなのだな、とまさかの現代社会への批判がテーマだったりして、ジャンルフリーな映画ではあった。
観終わって神妙な気分になるとは思わなかった。

面白かったかというと微妙だけれど、気になっていたので観て良かった映画。
こういう切り口の娯楽作(でいいんだよね?)もアリと思ってみると楽しい。

『ラブ・アゲイン』

『ゲット スマート』を観て以来、大好きな俳優であるスティーヴ・カレルが主演のラブコメディ。

『ラ・ラ・ランド』コンビの(っていう言い方は失礼だが)、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが出ていて、二人共演映画の特集のひとつとしてケーブルテレビで放送したのを観た。

話自体は、離婚の危機を迎えた夫婦を中心とした片思いというか、一方のベクトルが強い恋愛模様を描いたもの。
イケメンナンパ師のライアン・ゴズリングに、真面目一辺倒だったスティーヴ・カレルが弟子入りして男を磨くのだが、その描かれ方はサラッとしていて(でもマジックテープの財布がダサい扱いなのはアメリカも同じだとわかった)、メインは結局、それぞれの一途な思いだったりする。

エマ・ストーンは『ラ・ラ・ランド』のときよりまだ垢抜けてないが、この後立て続けに有名作に出る片鱗を見せつける。
単純にいえば可愛い。チャーミングという言葉はこの時のエマ・ストーンのためにあるんじゃないかと思うほど。
特にボーイフレンドにキレた後、ライアン・ゴズリングと会話するシーンはとても可愛い。惚れる。この二人のシーンはとても愛らしい。
この男二人のそれぞれの恋愛が並行して描かれていたかと思いきや、そこが交錯する意外な展開を見せ、最後まで楽しめる。

恋愛って客観的に見ると、すごくバカだなーと思うのだけれど、それが愛おしく感じるのも確かなのだ(原題の『Crazy,Stupid,Love』は、なるほどこの映画の内容を正しく伝えている)。

自分もこの映画のスティーヴ・カレルに負けず劣らず恋愛不器用ではあるけれど、人を好きになるって素敵だなーと思える作品。

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』

雑誌の映画評で見て、劇場で観たいと思いつつ、行けなかった映画。

主人公は40代ぐらいの中年男で、犯罪組織の末端としてその日暮らしをしている。
主人公の日々の生活はタバコを片手にヨーグルト(多分ダノン。4つ小分けのパックになってるやつ)を食べながら(この姿がなぜかサマになっている)アダルトDVDを見るだけ、というところに、人生に何も目的がない様子が見てとれ、なんとも悲哀を感じさせる。

この男が、隣人の仕事仲間と一緒に仕事(といってもチンピラ的な汚れ仕事)をしていたら、ハプニングが起こり仲間が目の前で殺され、自分も死んだはずが手に入れていた力のおかげで生き残ってしまう。その罪悪感からか、殺された仲間の娘を失敗した仕事の依頼人たちから助けることになる。この娘は精神が壊れて「鋼鉄ジーグ」の世界に逃避してしまっているのだが、そんな彼女を匿いながら、この依頼人たちと戦うことになる。

スーパーパワーを手に入れるのが放射性物質を全身に浴びたから、と、その前提はよくあるものなのに、マーベルコミックやDCコミックのような話ではない。ただ、現実にスーパーパワーを手に入れた人が本当にいたとしたら、こういうふうになるんじゃないかというリアリティがある。なにせ、パワーに気づいた後に大金を手に入れた主人公がやったことは、ヨーグルトを大量買いしてDVDを大型プロジェクターでみることなのだ。質的変化ではなく量的変化しかできないところにもまたリアリティを感じる。

この主人公が初めはヒロインに巻き込まれつつ(というかその色っぽさにのめり込みつつ)、やがて彼女のことを本当に愛おしく思うようになり、彼女の求める「鋼鉄ジーグ」になろうとする過程の描き方が良い。引き込まれる。
この子がすごい美人じゃないんだけどエロ可愛くて、どちらかと言えばブス可愛い。「子」とか書いてるけど、20代前半ぐらいの設定だと思う(でも演じてる人調べたらこの時すでに30歳だった。女優!)。

生きる意味もなく、ただ漫然と人生を送っていた男が、彼女と出会い(そして愛し)生きる意味を見つけた後の展開は、胸熱で感動的だし応援したくなる。

また、敵役(これまたマフィアの大ボスではなく、その世界では認められていない小物なのが悲哀を感じさせる)がとにかくクズすぎて、心底イライラする。憎まれっ子世に憚るの文字通り、いつまでもしつこいところもいい。この配置がとてもおもしろい。

そして伏線をきちんと回収する良い脚本も隙がない。僕はイタリア映画をそんなに見ていないので、これがイタリア映画っぽい、とかはわからない。でも、ヨーロッパ映画らしいジメッとした空気が漂うし、サンタンジェロ城のそばを疾走する映像は美しい。人生を考えさせられる映画。とても好きなタイプの映画だった。

エンドロールが終わった後も、彼は人々の平和のために戦い続けるのだろう。

『アントマン&ワスプ』

『アントマン&ワスプ』を観た。

前作『アントマン』は主役に華がないと思っていたのと(失礼)、虫が苦手ということでしばらくスルーしていて、初めてアントマンの活躍を見たのは『シビル・ウォー』だった。その後、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品で観てないものを埋めていこうと思ってレンタルで観たら、僕好みでとても面白かったので、続編は映画館で観ると決めていたのだ。

で、今回はすごい期待して行ったせいか、面白かったけど前作ほどのインパクトはなかった。僕が一番物足りなかったのは、アントマン自身がそんなに強くないというところ。だから戦いでいまいち見せ場がなく消化不良。
ただ、主人公の“機転が利く”という長所を活かして、仲間の天才科学者親子(というか今回は母親も加わったファミリー)を差し置き、頭脳プレイで敵を翻弄するあたりは痛快。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズみたいなドタバタ喜劇ではなく、正統派のコメディなところは前作同様で好みの映画だったのは確か。セリフや間のやりとりで笑わせてくれる。

あと、主人公と娘との関係がとても微笑ましい。それを了承する元妻とその現夫との関係も素敵だ。この映画を観ると娘が欲しくなる(その前にやるべきことが最低3つはあるけど)。

主演のポール・ラッドは、ぱっと見はただのおっさんだが、ちゃんと決めるべきところでは決められるし、応援したくなるキャラを作りあげている。華がない、と思ったのは、役柄が「普通のおっさん」を求められているからなんだろうな。この人の別の映画を観てみたい。

敵方もどこか憎めないし、変わった奴らが意外にも活躍するところも良い。危機的状況でもユーモアが感じられて安心して最後まで楽しく観れた。マーベル・シネマティック・ユニバースを知らなくても、前作のあらすじぐらい知っておけば単発の娯楽映画として楽しめるから、アクションコメディが好きな人にはオススメ。

その分、シリアス全開の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』につながるポストタイトルシークエンスでは、そのシリアス渦にアントマンも巻き込まれる展開が描かれるが、アントマンが『アベンジャーズ』続編でどう関わってくるのかはより楽しみではある。
世界の危機を前にしてもユーモアを忘れないキャラを通せるとしたらそれは痛快かも。そういう点で、マーベル・シネマティック・ユニバースファンにとっても次回の登場が楽しみになった映画だった。

プレミアムウェンズデー

普段定休日の水曜なのに用事があって出勤。

そのかわり、と言っては何だが早上がり設定にした。
16時半には退社して気分は一人プレミアムウェンズデーだ。

まず、亀裂が入ってしまった革靴を新調しようと思って靴売り場に行ったら、当然平日の夕方のためお客さんがほとんどおらず、客一人に対して店員5名くらいの体制になりそうだったので退散。買う気はあった、という以上に買わなきゃいけない状況だけれど、四方から店員さんに囲まれるプレッシャーには耐えられそうになかった。
仕事用のカバンもボロボロのため、カバン売り場にも行ったら同じような感じだったのでこれまた退散。

それで途端にやることはなくなったのだけれど、せっかく早く終わったのに、そのまま帰るのもつまらない。
そこで、駅ナカのリフレクソロジーの店が、新規者半額フェアをやっていたのを思い出した。
なにをあかそう、僕はちょっとしたリフレクソロジー通で(ただマッサージの中で一番好きなだけ)、ちょうど足が疲れていたし、最近はきちんとした施術を受けてないことに気づいて、飛び込みで行ってみた。

ただの足マッサージじゃん、と思う人もいるだろうが、これにも上手い下手があって、今日の人はベストではないけれどなかなか上手かった(上から目線)。
最近マッサージの店も増えてきたせいか、お客さんを逃さないように、今日次の予約をしたら特典つき、とか、今日だけ次回から30%オフ、みたいな営業をかけられた。綺麗な若い女性に(しかも施術はなかなかな←上から目線)そう言われると、よーし予約してっちゃうぞー、と言いだしてしまうくらいはおっさんではあるが、色々なリラクゼーションサロンを試してみたいという気持ちがあるので、とりあえず今日はそのまま帰る。

でも、店からでて20メートルぐらい歩いたところで引き返そうかと思ったぐらい衝撃受けた。
だって、それまでピッタリ、いやむしろキツイと思っていた革靴が超緩くなっているんだもの!
どれだけむくみとれたんだよ!っていうか、今日の人、どれだけマジックハンドなんだよ!

いや、でも戻らなかったけど(恥ずかしいから)。
しかしながら、俄然また行ってみようという気にはなった。

で、帰ってきてから録画しておいた『ドラゴンブレイド』を観る。
ジャッキー・チェンとジョン・キューザックが共演。悪役がエイドリアン・ブロディ。
最近のジャッキー映画の中では一番面白かった。甘さが少ないし、人が死にすぎる体はあるが、ストーリーもアクションも良かった。ひ弱そうなエイドリアン・ブロディが最強、というのがなんだかシュール。だがそれもまた良い。けっこう熱いし、世界平和を謳った映画でもある。良かった。

結論として、早く帰れば夜の時間はそれなりに有意義に使える。ちゃんとプレミアムフライデーが定着すれば、なかなかの経済効果があったのではないかと思ったりもする。月1回は少なすぎるけどね。
マイプレミアムデーを勝手に作っていく方向でいこう(どこまで許されるかは不明)。

凡作

綾瀬はるかつながりで『本能寺ホテル』を観た。

これははっきりいってシナリオ、というかストーリーが凡庸すぎる。
結局、これは綾瀬はるか演じる主人公の「自分探し話」なのだけれど、これは別に本能寺の変や信長を出さなくても成立した話だし、わざわざタイムスリップしてまで本能寺の変を関わらせる必要性がない。

キャストが魅力的で、カメオ出演の人たちまで豪華、ただそれだけが売りの映画。フジテレビの映画オリジナル脚本ってこういうの多いかも(といっても頭に浮かぶのは『スペーストラベラーズ』だけだが)。

途中、全く無意味な舞台っぽい演出が一瞬でてきて、後で何かの伏線なのかと思ったら、本当に独立した一発芸みたいな演出だったのも謎。
同じ予算、同じキャストで別の映画撮ったほうが絶対に良かっただろう。まあ、そういう謎作が出てくるのが映画業界なんだろう。

万城目学が脚本を書くつもりで2年かけたのにボツになった、というのがこの映画だとしたら(というかもうほぼこれで決まりだが)、本能寺の変と京都舞台で、何か作らなければいけない流れがあったのかもしれない。
でも結局、万城目学はこの映画に関わらなくて大成功だったと思う。実際、万城目感ゼロだったし、面白くないというのがなんともね。
予告編と、この万城目学騒動がこの映画の一番の盛り上がりだったのかもしれない。

綾瀬はるかは可愛い。可愛いが、使われ方が「天然ボケキャラ」に固定されてて、でもそこも突き抜けてないので、ささいな勘違いが大騒動に発展していくような「ズレ」を笑いにしたコメディに出るのを見たいなーと思う(そういうのすでに出てますかね)。
長澤まさみと共演したら絶対観に行く(最近見たドラマに影響されすぎ)。

イーサン・ハントとシロノワール

今日は臨時の休みだったので、『ミッション・インポッシブル フォールアウト』を観てきた。

エンターテイメントの王道みたいな映画で、とても面白かった。これはスパイモノというよりはヒーローモノだなあと思う。イーサン・ハントというヒーローの活躍を楽しむ映画。
隠密行動するつもり全くないんじゃないかというぐらい痕跡を残しすぎるし、作戦はだいたい不慮の事故があってプランBになるし(プランBはないが)、最終的には出たとこ勝負で全て勝つという展開。
実は最初からすべて先読みして計画してました、という伏線回収のカタルシスはないけれど、荒唐無稽な冒険譚として見れば大満足。最後のほう、緊迫したシーンなのに笑ってしまった(褒め言葉)。

ストーリーは前作からのつながりが深かったようなので、前作見とけばもっと楽しめたんだろうな。充分面白かったけど、これから観にいくなら『ローグ・ネイション』は観ておいたほうが人間関係が良くわかるはず。
で、前作にもでた(らしい)レベッカ・ファーガソンが素敵だった(『グレイテストショーマン』のときはそんなに素敵に思わなかった。役柄で違う人に思えるのは良い女優なんだろう)。
あとトム・クルーズが怪我したというシーンは「ああ、ここだ、ここだ」と思って観てしまって、僕はこの映画の主人公を常にトム・クルーズだと思って観てしまっているのだと気づく。イーサン・ハント=トム・クルーズ。その見方が正しいのかどうか(多分この映画に関しては正しいんだろう)。

で、帰りにコメダ珈琲に寄って、生まれてはじめてシロノワールなるものを食べた(コメダ自体も2回目)。
もっとパンっぽいのかと思ったら、デニッシュな感じで美味しくいただいた。ソフトクリームとデニッシュとメープルシロップ。おいしいものを3つ合わせたら美味しいに決まっている、という気もする。完全なジャンクフードだけれど、アメリカではこういうジャンクフードは生まれないだろうなーと思ったりもする。日本的発想。足し算の美学。
ブラックコーヒーも美味しかった。

でも、まあトム・クルーズ。スタントもできる限り自分でやったようだけど、それ以前に56歳であんなに走ってるだけでもすごいよ。

シロノワール食ってる場合じゃねえ!と反省せざるをえない。
僕は僕でとりあえずダイエットミッションがインポッシブルにならないよう頑張ろう(上手いこと言ったつもり)。