映画『クローサー』

『ピクロジパズル』ですが、コレクション率71.6%まで来ました。

ついに難易度が「星5つ」になりましたが、まだ大丈夫、理塗り(勘ではなくて理詰めで塗っていくやり方)で解けています。
インターネッツで検索したら、イラストロジックというものはどんなに難しい問題でも絶対に「理塗り」できる、という意見もあったので、本当かどうか最後まで頑張ってみます。
ただこのレベルになると、僕の実力では塗り間違えをしてやり直すことが多くなってきた。そんなわけでクリアするまでまだまだかかりそうです。

間違えたところを塗ると完成にいたらないという点では恋愛もパズルみたいだなと思ったりします。
そんなわけで恋愛映画『クローサー』を観た(強引)。

主役はジュード・ロウ、共演はナタリー・ポートマン。
ナタリー・ポートマンはこの時本当に可愛い。『レオン』の時の可愛さとはちょっと違うけど、年齢的にも女性の中に幼さを残していて、奔放なところも役柄にあっていた。
それからジュリア・ロバーツとクライブ・オーウェンが共演。
この映画はナタリー・ポートマンがストリッパー役で、それで「だいぶ脱いだ」と話題になったらしいが(本編では全編カット)、観終わってみると、それを話題にするしかネタがなかったかなーという感じのお話。

世界的にヒットした舞台劇を映画化したらしいのだが、舞台の話をそのまま映画の世界に持ってきた感じがして(脚本が同じ人らしい)、そのせいか映画の物語としては破綻している。

というのは、ほぼ登場人物4人だけの関係で描かれる恋愛ドラマなんだけれど、舞台なら4人だけで進行するのもアリだし、そういう芝居はたくさんあるが、映画になるとすべての関係がこの4人の中だけで完結する、4人の中で話が進みすぎることにものすごい違和感がある。

恋愛映画というよりは、なんていうか、全員が「性欲の塊」みたいな印象を受ける。やたら哲学的な感じで恋愛を語るんだけれど、結局は小理屈、屁理屈みたいなことで、セックスしたか、しないか、みたいなところを重要視しているように思える台詞回しだったり、そういうことを重視した恋愛関係に見えてしまった。
ただただ「美女美男美女が集まったから、お互いにくっついたり離れたりしたよ」という話の印象しか残ってない。

それと、時間がやたらと飛ぶのも気になった。
次のシーンになるともう半年後とか1年後とか、その間に描かれなかった展開が(しかも結構な大進展が)あったことになっていて、その展開の仕方が「えっ?なんでそんなことになってるの?」と説得力がなくて、めまいみたいなものを起こした。端折りすぎだろう、と。

一番の元凶はクライブ・オーウェン演じるラリーで、この人の性格が問題だからすべてこじれたような気もするが、なんで、そんな人とジュリア・ロバーツが恋愛関係になったのか、彼にどういう魅力があったのか、というのがすっ飛ばされてるのでわからないまま(この役、すごい損な気がしたけど、ゴールデングローブ賞の助演男優賞取ってるので評価はされたんですね)。

結局、「愛」は移ろいやすいし、人の心って簡単に変わっちゃうってことなんだろうか。いろいろ求めすぎてはいけないのだろうか。嘘も秘密も含めてその人を受け入れろということなんだろうか。
男は迷いやすい。それは同意できるんだけど。最終的に寝たが寝てないかみたいなところに話が行くのがなんだかよくわからない。

多分舞台だと、恋愛関係を哲学的に解釈して、もってまわった口状でやるのもアリでしょうけど、広いロンドンを舞台にしているのに(他にもたくさん恋愛するきっかけがあるだろうに)4人だけで込み入った関係をやってる違和感だけが残った。舞台を観た人の感想をインターネットで見るとだいぶ舞台版は違うらしいんですけどもね。そういう意味では舞台版を観てみたい気もします。映画版は残念な感じでした。

ただこの映画のジュード・ロウは本当にカッコイイ!
だから髪型っていうか、はっきり言えば髪の量って大事だな、と本当に思った(あのジュード・ロウですら!)

「髪って大事だな」っていうことがわかる映画。

以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です