特別なような普通のような日

ひとつ歳をとった。

かつての上司に偶然会って「結婚はまだしてないのか?」と言われた。
仕事のメールで、少し恩を忘れていたお世話になった方のことを思い出した。
なかなか会えなかった可愛がっている後輩に、ずっと渡せなかったプレゼントを渡せた。
いつも仲良くしてくれる友人達からお祝いメッセージのLINEをいただいた。
金曜日は定例の飲み会があるので、そこで祝っていただいた。
「誕生日だからホッペにチューしてあげようか」という女性からの光栄な申し出を「純情なんで」という理由でお断りした。

誕生日でなくても起こりうることだけれど、誕生日だから何か特別な気づきのようにも思う。

孔子曰く「四十にして惑わず」という。でも僕は40歳をだいぶ超えてもなお、まだまだ惑っている。いや、惑っていたいと思う。だから僕は惑う限りはまだ39歳のままでいたい。
惑って迷って前のめりで生きていこう。