人気商売

サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が解任になって、西野監督が就任したニュースは、この本番直前で監督を変えるというギャンブルの是非をめぐって話題になっている。
解任の理由は「選手とのコミュニケーション不足」と言われているけど、一部でスポンサーが、スター選手を呼ばない状況にケチをつけたのではないか、という噂も出ていて、確かにそれはこの解任の全ての原因ではないけれど、結構なウエイトの要因だったように思える。
やっぱり、日本代表って人気商売じゃないといけないんだろう。

僕もかつては日本代表の試合をほぼ欠かさず観ていた時期があった。
僕のサッカー観戦歴(とはいえテレビ越しだけど)は、まさに西野監督が指揮をしていたアトランタオリンピック組を観ることから始まった。
それから98年のフランスワールドカップの予選には熱狂したし、本戦では惨敗したけれど、それでも日本代表の試合は興奮したし、楽しめた。
その後も親善試合はパスしても、ワールドカップ予選やアジアカップなど、主要な大会はほぼ観ていたのだが、前回のブラジルワールドカップの日本代表の試合を全く観なかった。
はっきり言えば、日本代表のサッカーに興味をなくしてしまったからだ。

結局、世界の強豪国を見てしまうと、日本ってやっぱり弱いなー、という印象をもってしまうのだ。それから内容もパッとしない。
そのことに(僕だけじゃなくて)多くの人が気づいてしまったから人気に陰りが出たのだろうと思っている。応援はするけど、テレビに釘付けになるほどではなく、スポーツニュースで勝った負けたを見ればいいという感じ。
負ける試合を観るのって、よほど好きじゃないと辛いものがある。
勝ち負けを気にせずにスーパープレイを観たければ、結局世界のトップリーグの試合を観てしまうしね。

逆に野球の日本代表がそこそこ人気なのは、強いから、という部分が大きいだろう。プロ野球が昔のような人気コンテンツ(とくにテレビの)じゃなくなっても、日本代表になるときちんと盛り上がっているように思えるのは、ワールドカップであっても優勝を狙える強さがあるからだ。

ハリルホジッチ監督の率いた試合をほとんど観ていないから、その内容については触れられないが、スター選手を近頃呼んでいない上に、結果が出ていない、となれば、日本代表を支えるスポンサーからしたら「弱いうえに人気がない」チームにものいいをつけたくなるのはわかる(あくまでも噂です)。
Jリーグはすっかりバブルがはじけて(マスメディア的には)人気コンテンツでなくなってだいぶ経つが、日本代表まで人気に陰りがでてきたとなると少し寂しく思う。

なんて状況下で、「真野恵里菜が柴崎岳と結婚」とかいう記事をみると、長友といい槙野といい、なんだかんだでアイドルやモデルと結婚するサッカー選手が多くて、その点では人気に陰りどころか、あいかわらずの人気コンテンツだなーと毒づきたくなる思いもあったりする。

とにかくガンバレ日本代表!ヴァモラ!