別人設定

友達との会話で、ペンパイナッポーアッポーペンが出てきて、ピコ太郎のことを思い出した。

もうネタとしては、「アイハバペーン」を「ディスイズアペーン」と言ってしまうほど忘れていて(荒井注かっていう)、流行り廃りを痛感するが、ピコ太郎こと古坂大魔王は、「底ぬけAIR-LINE」時代から知っていたし、『検索ちゃん』で切返しの上手さを発揮していて好きな芸人さんだったので売れて良かったなー、と思っている。

ただひとつ納得しかねることがある。
それは「ピコ太郎は、古坂大魔王がプロデュースする別人」という設定。
しゃらくさい、というか、こっちが恥ずかしい感じがする。その設定に乗ることを求められるのも面倒くさいのだろう。
もっと言ってしまえば「その設定いるの?」という疑問を感じてしまうのだ。

でも、あらためてピコ太郎とPPAPのことを考えてみて、ふと気づいたのだ。
その設定は、古坂大魔王が素でいる時(つまりピコ太郎の扮装をしていない時)に、「PPAPやってくださいよー」と、ネタをやらされるのを避けるためなんじゃないかと。
あのネタは、ピコ太郎の扮装をしてやるからこそ面白みがあるので、それを素でやってしまうとネタがスベって飽きられてしまう。でも、やらないと「芸人のくせにネタやらないとか天狗になってる」とバッシングにあってしまう。
その解決策としての「古坂大魔王とピコ太郎別人設定」を作ったのではないだろうか。

そう考えた途端に、今までしゃらくさいと思っていた設定が涙ぐましい努力のように思えてきて「よーし、この設定に乗ろうじゃないか」という気になってきた。
なので、今後、古坂大魔王とピコ太郎は別人、という設定を強く推していきたい。

いや、でもまた別のキャラ作って「それも別人」とか言われたら、それはそれで微妙だけど。