他人のメールみてわがメール直せ

営業職ではないけれど、お取り引き先が多いところで働いているので、それなりに名刺交換をする。

で、名刺交換した人の中にご自分のイベントやセミナーの案内メールを届ける人が数人いるのだが、ちょっとスッキリしない。
迷惑、というほどではない。せいぜい3~4人だし、週に1、2回程度。でも微妙に鬱陶しい。
それ以上に、仕事のつきあいで名刺交換したのに、なぜそのアドレスに「宣伝メール」を送るのか?その感覚にモヤモヤするのだ。

たとえば、いただいた名刺に連絡用のアドレスの他に「案内が欲しい方はこちらに登録を」というのがあって、僕がおつきあいで登録したのならわかる。でも、送られてくるのは仕事の連絡用のアドレスだし、当然、案内メール解除の方法もない。
しかも送ってくるのはBccメール。個人的な連絡と一緒に、「実はこんなイベントやるんですけど、よろしかったら・・・」というなら構わないけど、なぜ、僕いつのまにか「顧客」になってるの?という疑問も浮かぶ。
中には「絶対僕のこと覚えてないですよね」という人からくるメールもある。

名刺管理サービスのCMで、「Facebook登録してください、みたいなこと言われても、仕事でつきあってんのになー」とボヤくものがあったが、それはまだ、登録するかしないかをこちらに委ねているからマシだ。
僕の今の状況は、アドレスを渡した人が勝手に送ってくる上に、登録を解除する方法がないからイライラするのだ。(ここまで書いてやっと本音がみつかった)。お取り引き先って対等な立場なはずなのに、主導権を握られてる気もする。

SNSと違って、いかにフリーアドレスが増えたとはいえ、メールはまだまだ個人的なツールだ。だから、もしお誘いがあるなら送る人だけにあてた文章で、内容で、誘うものだろう。それをBccで、どこの誰にでも同じ文面で誘われても気持ちは動かないし、そもそも相手は「その情報ください」と言っていないのだから、押し売りだろう。

つながることが簡単になって、アドレス交換の敷居が低くなったからこういうことが起きているのかもしれない。でもアドレスを教えあう関係って今のご時世だって貴重だろう。大切にしなきゃいけない。

そう思う自分は古い人間なのだろうかと、それもまた悩みのひとつだったりする。