『アベンジャーズ エンドゲーム』をまだ見ていない。
『アイアンマン』を観て大ファンになって以来、僕は、それからこのマーベル映画シリーズ(マーベル・シネマティック・ユニバース=「MCU」)の作品は全部観てきたわけで、その集大成である『エンドゲーム』は公開初日に観に行って良いはずなのだけれど、これが最後だと思うと、なかなか観る勇気がないのも事実。
すごく楽しかったロールプレイングゲームの最後のダンジョンで逡巡したり、面白い小説の最後を読むのを躊躇うという気分に近いのかもしれない。
でも、そろそろネタバレをネットで拾ってしまいそうなので、近々観ます。
『エンドゲーム』が観れないから寄り道、というわけではないが、同じマーベル映画(でも配給会社が違うので「MCU」とのつながりはない)の『デッドプール』がJ-COMでやっていたので観た。
アメコミヒーロー映画ではあるが、デッドプールは復讐のために自分を改造した奴らを始末するアンチヒーローのような存在で、そのキャラクター同様、映画もヒーロー映画を皮肉るような演出が満載。前半はちょっとグロっぽいのもあるので食事をしながら観るのは危険だな、と思った(実際にそうなった者の感想です)。
アクションは派手で、スタイリッシュだが、基本は悪趣味コメディで、そのノリが好きならば楽しめる。ヒットして「2」まで作られたところを見ると、このノリが受け入れられたのだろう。アメリカだけでなく日本でも受け入れられたのは不思議だけれど、考えてみれば『テッド』も悪趣味コメディなのに、テッドの可愛さだけで大ヒットしたしな。『テッド』と言えば、当時、日曜の銀座に見に行ったら満席で、友人(男性)と離れた席で見た。まわりほとんどカップルだったが、あの映画はカップルで見るもんじゃない。あの時、劇場にいたカップルたちの行く末をちょっと知りたかったりする(下世話)。
話がズレたが、『デッドプール』はヒーロー映画としては王道ではないが、アンチヒーロー映画としては王道な出来。
マーベルスタジオも、この映画の配給会社である20世紀フォックスも、ディズニーの傘下になったことで、デッドプールも「MCU」に参戦するのでは?という噂もあるが、これはこれで独自の道を行ってほしい気がする(パロディはよりやりやすくなるだろうし)。