C級ワイン探訪記『ラデラ ヴェルデ』

先日、日本酒の普及活動をしている方(美人)とお会いする機会があって、1本1500円ぐらいでも美味しい日本酒を教えていただいた(試飲してみたら確かに美味しかった)。
僕が日頃ワインばかり飲んでいるという話をしたら、「美味しいワインだと1本3000円ぐらいするから、日本酒のほうがお買い得ですよねー」とおっしゃっていた。
「そうですよねー」とにこやかに返す僕。

すみません、僕の飲んでるワイン、1本500円以下なんです。

なんて言えるわけがない。
それは「チープ」かつ「バカ舌」と言っている気がするから(気がするっていうか、半分事実だ)。
見栄張りました、すみません(誰にあやまってんだ)。

さて「次回が最終回」と書きましたが、買ってしまったワインがあるので、1回増やします。すみません(あやまってばっか)。
それがC級ワイン(500円以下のワイン)の中でも特に低価格な「ラデラ ヴェルデ」だ。税抜368円。

単独で飲んだ感想は、薄い。甘みなし。ミディアムボディだからか、すっきりはしている。
辛口でアルコール感が高いが、はっきりいって“個性”がない。その分確かに、「(安い)ワイン」だなーという感じ。
単独で飲んで個性がない分、逆にマリアージュすると美味しくなるのではと、この時点では期待が高まる。

でもねー。まあ税抜き368円のワインになに期待してんだって話ですよね(ぜいたくすぎるよね)。

まずポテト。これは全然ダメ。味変わらず。ケチャップつけても変わらない。
ナゲットも、そのままでもマスタードつけても、印象変わらず。
いや、美味しさが落ちるわけではない。ただ、合わせた時に「食事もワインも“より”美味しくなる」という現象は確かに起きるのだが、このワインだと、それが起きないというだけだ。
チーズバーガーは若干美味しくなった気がする。

結論としては、不味くはないが、美味しくもない(マックと合わせて何語ってんだと自分でも思わなくはないが。すみません)。

ただ、これが一般的なC級ワインのポテンシャルなんじゃないかと思う。
今までのが“意外と”美味しかったので、C級ワインに対する期待度が上がってしまっていたような気もする。
ラデラがこの価格分の価値がないか、と言われたらそんなことはなく、「まあこんなもんじゃない?」と許せてしまう。
ただ、他のC級ワインのほうが美味しいということだけだ。
最後の最後で、C級ワインのお手本のようなワインを引いてしまったという話。
それはそれでこの連載(なの?)にふさわしいのだろう(こじつけ)。

さて、次回は本当の本当に最後。
いよいよC級ワインの本丸「チュカロ カベルネ・ソーヴィニヨン」について書きます。

DATA:
ラデラ ヴェルデ レッド
チリ産ワイン
購入場所 西友
価格 368円(税抜)