4年後に期待を込めて

サッカーの日本代表監督に森保 一氏が就任した。

僕は日本はまだ“サッカー発展途上国”だと思っているので、世界から学ぶという意味でも外国人監督、特に名前で選ぶのではなく、同じような弱い国を成長させた経験のある監督を選んだほうが良いと思っていた。
ただ、今回のワールドカップで西野監督が実績を残したこともあるから、日本人監督にしたい、という協会の意向と世論の後押しもあって反対意見は少ないと思う。

なので、このタイミングで一度日本人監督でやってみるのはいいだろう。
「次のワールドカップで優勝する」という目標を立てるわけではないのだ。
ワールドカップに出られるのが悲願だったのが20年前の日本サッカー界。それが今やワールドカップ出場は当たり前というレベルになった。20年後くらいにグループリーグ突破が当たり前になり、ロシアW杯でのベルギーのように、年のめぐりによっては「優勝候補のダークホース」くらいになっていれば、日本サッカーの歴史としては大・大・大成功なのだから。

ただ、日本人だから日本サッカーや日本の選手のことをもっといえば日本人の気質みたいなものをよくわかってる、という判断で監督選びをしたのだとしたら、それは失敗の素だろう。

森保監督はJリーグで実績もあり(広島で3度リーグ優勝)、人格者だという意見が多いので、それを補ってあまりある存在なのかもしれないが、日本人らしさ、でベスト16を突破できないのだから、別のアプローチが必要だと思う(もっとも今回のベスト16の基礎はハリルホジッチ監督が半分以上はつくったはずだが)。

まだまだ日本のサッカーは海外から学ぶべきことが多い。
だから、テクニカルディレクターとして外国人監督を雇うのはどうだろうかと思う。森保監督が萎縮してしまうようなビッグネームではなく、弱小国で手腕を発揮した監督のような(それが誰かと言われると、僕には思い浮かばないのが残念)。
監督よりも戦術コーディネーターのほうが重要なアメフトに倣って、そういう考えは楽しいと思うのだけれど。

さて、4年後はどうなっているのだろうか。
勝ち負けうんぬんじゃなくて観ていて面白い試合をする代表だと良いな。