ニーズが違う

格闘ゲーム世代には愛着のある「キング・オブ・ファイターズ(KOF)」のゲームがスマホで出た(正式名称「THE KING OF FIGHTERS ALL STAR」) 。去年出た「THE KING OF FIGHTERS ’98 ULTIMATE MATCH Online」というのもあるが、それとは別の会社から出ている。

テンポの良さ重視のアクションゲームだけれど、結局のところはガチャでレアキャラひいて経験値アイテムつぎ込んで強くする、というタイプのよくあるスマホゲーム。こういうゲームは登場キャラクターに思い入れがあるかどうかで楽しさが変わる。その点で、「KOF」というのはいい選択だし、それにすっかり踊らされてインストールしたのだけれど。でも2日で削除しました。

「時間の浪費」と「課金最強」のシステムのスマホゲームにもう興味ない、というのもあるけれど、一番やってて興を削がれたのは、キャラクターの声が違うことだ。
いや正確に言えば「THE KING OF FIGHTERS XIV」でほとんどのキャラボイスを一新して、その声優と同じなのでオフィシャルな声ではあるのだが、僕がプレイしていた頃の声優とは違っているということだ。

声優の世代交代はコンテンツを引き継ぐには必要なことだと思う。今や大山のぶ代よりも水田わさびのドラえもんのほうが子どもに馴染みがあるように、ルパン一味が全員交代したように、それは一抹の寂しさはあるものの、引き継ぐ人たちには(批判もあるだろうけど)頑張って次の世代へ作品をつなげてほしい。
先日もクレヨンしんちゃんの声が変わったけれど、先代の矢島晶子に敬意を表するとともに引き継いだ小林由美子には頑張ってほしい。

でも、僕にとってのKOFの声優たちは臼井雅基であり、橋本さとしだから(そして今や役者として大活躍の生瀬勝久も!)、このゲームに入り込めなかった、というのもひとつの理由ではある。
僕らのような初期SNK格闘ファンにとってはそういうことが大事なのだ。だから「KOF’98 UM Ol」は声優が昔と同じということに感動したし、嬉しかったし、懐かしかったし、わかってるーという思いだった。そしてゲームもなかなか楽しかった。

今回の「KOF」は僕らのようなファンではなく「KOF XIV」を楽しめた人たち向けなのかな、と思う。キャラクターも3Dで描かれているしね。
同じルーツのコンテンツでも、提供する側と受け取る側のニーズがずいぶんと違うな、と実感した出来事だった。

単におっさんゲーマーになっただけかもね。