自己満足の10題目

1か月に渡り参加してきたKAC2021。
10番目のお題「ゴール」を書いて、完走しました。

『グランドフィナーレ』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219382780099

10個のお題の短編を書く企画に参加するにあたって、自分で決めたことは「全ての話を同じ世界線の物語にすること」だった。もっといえば、それぞれの物語の主人公は他の物語のサブキャラとして出てくる、ということを狙ったんだけれど、後半はお題をクリアすることで精一杯でとても無理だった。
でも、世界線だけは守ろうと、4つ目のミステリーは劇中劇にするつもりだったし、5つ目のお題で、1つ目の話にでてきた佳奈を出したりと一応決まりを守ってきた。
そのおかげか、最後の最後で詰め込むことで、全ての物語をつなげることができた。『殺されたのは誰だ』以外で(了)や(終)をつけなかったのは、この最後の最後で(終)をつけるためだったのだ。
上手くいったかはわからないし、それ以前に素人がこういうことをするのは自己満足でしかないけれど、自分自身で縛りを決めてゲームをクリアしたみたいな達成感はある。
あ、わかりにくいかもしれないからここには書いておくけど、今回の主役は『コスパ重視な彼』の二人です。

続けていく途中で、最初の話で「槇原敬之」を出してしまったのが世界観の枷になってしまったのだけど(超失敗したと思った)、最後の話で「情熱大陸」を入れられたのでバランスは取れたと思う。

それと、これまでのお題全てを小説の中に入れてみた。
これは今日思いついてやった、さらに上級の「自己満足」だけれど、パズルみたいで面白かった。

ただ、もうひとつ決めていた「どの小説も恋愛(もしくは恋の種)要素を入れる」は9回目で断念した。というかうっかり書き忘れたのだ。
もともと考えていて半分書いた話は恋愛要素があったので、新しい話を書いたときに気が回らなかった。
ちなみに、この話、全く読まれていないので、不憫に思ったら読んでみてください。
可憐の決断』。

こういった企画に参加するのは初めてで、辛かったけど楽しかった。
自分の書きたいものに表現力がついていかないし、知識も足りないし、で、良い創作物を作るなら、もっといろんなもの読んだり、勉強しなきゃならんなということを改めて痛感した。その点がなによりも良かったと思う。

そんなわけで、無事に皆勤賞の条件は満たしたので、これからひとり打ち上げする。
久しぶりに頑張ったな、俺、と自分を励ましてあげたい。

お読みいただいた皆様、ありがとうございました。

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