ミッドガらない

『ファイナルファンタジーⅦ』のリメイク版が発売延期になった。

で、それと同時に、このリメイクがもともとの『FFⅦ』物語の序盤である「ミッドガルという都市から脱出するところで終わっている」ということが、話題になっている。

以前から、公式に「そこまでです」というアナウンスがあったらしいけれど、タイトルに「ミッドガル編」とか「Vol.1」とかついてないから勘違いする人多いよね。かくゆう僕も全編リメイクされてるのだと思っていた。

僕は、FFⅦを発売当時(1997年)はやっておらず、『FFⅧ』が発売された時(1999年)に、友人から借りてプレイしたので、コアなファンではなく、このゲームへの思い入れもさほどない。
当時からストーリーが絶賛されていたけど、個人的には、壮大な話で力作ではあるが、秀逸さとしたら「ゲームにしては」という括弧付きで語られるレベルだと思っている。
でも、ゲームとしてはマテリア育てとか、キャラクターの立ち方とか、そういう点できちんと面白く、名作と言われることに異論は全くない。あと、女性のゲームファンをキャラクターの魅力で(特にセフィロスね)増やした功績も大きい。

でも、今、それをリメイクしてもなー、しかも途中までとかなー、という感じはする。

だいぶ後になって、PSPでインターナショナル版をダウンロードしてプレイした時、このゲームは戦闘に入るまでに5〜6秒かかる長いロード時間が、1秒程度になれば今でも十分通用すると思ったので、本当、そういうリメイクでいいのに、と思う。

だいたい、もう来年にはPS5が発売になるというタイミングで「最新の技術でリメイク」って言ってることに矛盾がある。
もちろん、97年当時は最先端だったCG技術も、いまやチープになり、それを2020年の技術でブラッシュアップする、というのは、なんというか“男の子”的な夢はあるが、ハードの進化に遅れをとるソフトの開発って、いったい誰のために作ってんだろう。
それ以前に、果たしてこのリメイク版はストーリーの最後まで完成されるのだろうか。
というより「発売されるのか」と別の意味で注目すべきソフトになってきた。

新発売日である4月10日を刮目して待とう。