熊谷守一「生きるよろこび」展覧会に行ってきた。
国立西洋美術館や東京都美術館(ともに上野)、新国立(六本木)にはけっこう行っているけれど、今回の展示がされている国立近代美術館は始めて行った。
最寄り駅の竹橋ってどこだ?と迷ったのも事実。
で、その展示内容だが、熊谷守一の描く絵の変遷がわかるような展示でなかなか面白かった。
ただ、1940年ぐらいと、50年くらいに絵のタッチが大幅に変わっているのだけれど、そのあまりの変わりっぷりに、美術鑑賞の心得がない僕からすると「この人はどっかで頭打ったんじゃないか」と思うほど。
あるいは、お子さんを二人亡くしているので、そのショックでどうかしてしまったのではないか、というくらい、技巧的な初期作とはうってかわってシンプルで明るすぎる(しかし狂気を孕んだ)色使いが独特な晩年の絵が違うので、なんというか、絵を鑑賞する以上に、熊谷守一という人の人生を観にいったような印象を抱いた。晩年の絵のほうが有名らしいし、たしかに味わい深くて印象深い。
そして一番感じたことは、なにより、展示してある作品数が多いこと!
全部で200以上あるらしく、行けども行けども展示してあって、一人でこれだけ描けるってだけで、ものすごい人なんだなーということがわかった。
じっくり観るには気合いが必要です。