備忘録的旅行話

那須旅行のB面。
というか昨日書けなかった部分を書いてみる。

誰と行ったかと言ったら母と行ったのだ(「いった」ばかりの文章。ラップっぽいよなYoチェケラ)。
前にブログで書いたとおり、車を自分の家に持ってきているので、実家で母をピックアップして出かける。

まず目指したのは佐野サービスエリア。
思い返せばストで話題になったSAだが、とくに様子は変わらない気がした(鈍感?)。
那須に行く時は、このサービスエリアで佐野ラーメンを食べるのがルーティンになっているが、それも変わらず美味しかった(餃子は前より美味しい気がした)。

初日の予定は特に決めてなかったのだが、時間的には余裕があったので、ガイドブックに載っていた那須フラワーパークへ行ってみる。
僕も母も特に花に詳しくないので(でも母は「ケイトウ」は知っていた)深いところまではわからないのだが、場所によって満開だったり少しピークを過ぎてしまっていたり。結局の所、景色はなかなか良かったものの、ややシブなスポットではあった(滞在時間も10分程度)。

で、そのままホテルに向かおうと運転していたら、途中で南が丘牧場の看板を見かけたので、ペロシキと牛乳のためだけに立ち寄る。
ここは子供の頃、本当に良く来た場所で、それこそペロシキ(ここではピロシキではなくペロシキが正しいのだ)と牛乳とポニー乗り場ぐらいしか売りがなかった頃から知っている。
ある時を境にお客さんが多くなって、敷地に様々な施設ができたことは良いことなんだろうけれど、ちょっと寂しかったりもする。
往年のファンが、推している歌手やアイドルがメジャーになってしまう寂しさに似ているのだろうか。

で、初日はこれでホテルに行って温泉入っておしまい。

暇つぶしにと持っていった自己啓発系の本が本当につまらなくて20ページ読んだ後、パラパラめくって、中身がなさすぎてやめた。
他の本で読んだようなことを、しかも薄っぺらくしたような本で、早く処分しておけば良かったと思ったほど。でも、見切りをつけられただけよかったことにする。

ホテルの夕食はまあまあ。
朝食はブッフェだったが、従業員さんがよそってくれるタイプでコロナ感染対策されていて安心した。あとプロがよそったものは綺麗に盛り付けされて、自分でよそうよりもちゃんと「ホテルの朝食」(語彙)っぽくなった。
フルーツも美味しかった。

ホテルから那須どうぶつ王国に向かう道中で、ドラクエウォークのお土産イベントのスポットを見つけてゲットする。
「那須高原」というざっくりしたポイントだったし、微妙に泊まったところから離れているので、取るのは諦めていたのだけれど、攻略サイトで見たゲットできるポイントらしき場所(ロープウェーの近く)を通りかかったので、信号待ちでアプリを起動したら取れた。
なんだか最近はドラクエウォークに取り憑かれている感じなので、良くない(運転中はダメゼッタイ!)。頭を「ドラクエ抜き」しなければいけない。

で、那須どうぶつ王国だが、昨日書いたとおり、目当てのショー「ザ・キャッツ」が休演というのを、初日のホテルで調べて知るという始末。
一緒に来たのが母だったから良かったが、彼女だったらもっと落ち込んでいた、あるういは超不機嫌になっていただろう(彼女がいなくて良かった←そこなの?)。

それでも、せっかくだからと行った「どうぶつ王国」だが、いやあ、あそこは本当に楽しい。
スナネコやマヌルネコという珍しい猫は見れたし、ハシビロコウが立っている姿がちゃんと見れたのも良かったし(見た直後にしゃがんでしまってずっとそのままだった)、キツネザルは飛び回るし、ペンギンは餌やりにきた客をちゃんと認識して整列するし(奈良の鹿のしつけられ方を思い出した)、なんか動物が自由な感じがする。
来ているお客さんもみんな動物好きなのはもちろんなんだろうが、洋服や持ち物が動物プリントものをしている人が多く、なんというか変わった人動物愛に溢れる人たちばかりに見える。
それと望遠カメラを持っている人も多かった。動物写真の練習になるのだろうかね。

「ザ・キャッツ」以外にも休止のショーや休んでいる店もあり、ガイドブックに載っていた「怪鳥は見ていた」というお菓子も売っていなかったので、目的とはズレているのに、それでも期待を上回る楽しさ。
とにかく、個人的には那須に行ったらマストゴーなスポット。

帰りの高速は眠かったが、なんとか無事に帰ってこられた。あとETCをつけると高速のETC専用出入り口が使えて便利なので、自分の車にもETCつけたいなと思った(そんなに遠出する機会ないけどね)。

そんな感じで、気分転換には申し分のない旅行だった。
しばらく遠出の予定はないので、ここで養った英気で今年あと2か月乗り切るとしよう。

え?今年もあと2か月なの?!

温泉と動物

那須1泊旅行終了。

日帰りで行ける距離ではあるが、温泉に入りたいというのと、1日で往復運転するのはちょっとしんどいので(昔は平気だったのになー)、のんびり目に行ってきた。

観光スポットとしては「那須どうぶつ王国」がメインで、ここは去年行って予想以上に楽しく、去年見られなかった珍しい「猫のショー」である「ザ・キャッツ」を見たいのでリピートしたのだ。
で、ショーを鑑賞するのに整理券とかいるのかなー、と前日にネット検索したら、なんと新型コロナ影響で休演中!
もっと早く調べとけよ自分!と、ガッカリしたが、去年見そびれたハシビロコウや、新加入したスナネコを目当てに目的地を変えることなく出かけてみた。

ショーが見られなかったのはやっぱり残念ではあるが、それを補って余りあるぐらいに、今年も予想以上に楽しかった。
ハシビロコウも立っている姿を見られたし、スナネコも見られたし、イケメン…というか“人面猫”じゃないかと思うぐらい顔立ちの整ったマヌルネコも見れた。あとペンギン餌やり体験もした。

「那須どうぶつ王国」が良いな―と思うのは、運営に動物への愛を感じるところだ。
なるべくストレスをかけないような展示をしているし、スタッフさんたちも、そしてお客さんたちもみんな純粋に動物好きが集まっている雰囲気がある。
なので、寝てしまっていたり、巣に潜って見られない動物もいるけれど、それはそれでまあ自由そうで良いなと思うのだ。
次回はぜひ「ザ・キャッツ」を見たいし、そうでなくとも那須に行ったら必ず立ち寄りたいと思う。
動物好きな人には全力でおすすめするスポットです!

さて、他にも色々と書こうと思ったのだが、疲れているので、また思い出したら書く。
温泉も3回入れたし、だいぶリフレッシュできたよ。
明日からまた頑張るのだ。

ソウル3日目

そして韓国旅行(実質)最終日。

一軒、どうしても行きたい店があり、それ以外は特に予定を立てていなかったので、思いつきで行動してみる。

まず、以前から気になっていた「河東館」という店のコムタンを朝食にした。今回の旅初の牛肉関連メニュー。やっぱりビーフはエキスが出るなー、という感想。とても美味しかった。

それから、あまり行ったことなかったので、東大門に行ってみた。買い物メインの旅ではないから、ウィンドウショッピングになったけど、これまたちょっと気になっていた韓国版ドンキホーテと言われる「ピエロ・ショッピング」を見つけて時間を潰す。なかなか面白かったし、お菓子は一番安かった。それからタピオカミルクティー飲んだ(黒花堂)。

そして、今日のメインイベントである昼食。カムジャタンを食べに「ハルメチップ」という店に行った。カムジャタンは、他でも食べたことはあるけれど、決してここの味に勝るものはなく、というより、ここ以外のカムジャタンを美味しいと思ったことはなく、前回(あ、調べ直したら約8年前でした)食べた時は“自分の記憶にある味より美味しい”と感じたぐらいなのだ。今回の旅は昨日の「盤浦チキン」と「ハルメチップ」に来るためだけ、と言っても過言ではない。

で、待望のカムジャタンは、やっぱり美味しかった。でも、前回ほどの感激はない。理由は多分、それ以来カムジャタンを食べていないので比較対象の味がないこと、と、単純に自分の舌の好みが変わったことだと思う。昨日のニンニクチキンもそうだけど、ニンニクにやや抵抗のある舌になった気がする。それは“老化”と言えるかもしれないけれど、あえて“成長”と言おう。のびしろです(現実逃避)。

それからはロッテマートや明洞でお土産物色して、一応、全行程は終了。今、ホテルでこのブログを書いている。

帰国は明日だが、朝の5:30にホテル発だからもうやれることはほぼない。あとは無事に帰るだけだ。

総括はまた明日。でも目的は果たしたし、概ね上手い時間配分ができた。楽しかった。

そんなわけで次回はまた日本でお会いしましょう!

ソウル2日目

昨日体力を温存したので、今日はフルに動く。

まずは「チャニャンチッ」という店に海鮮カルグッスといううどんを食べに行った。シンプルな味で、薄味が好みの僕には美味しかったのだが「出汁」に慣れた舌には、どこか物足りない気もする。素材の味、っていったらそうなんだけどね。

で、そこからタクシーに乗って蚕室(チャムシル)へ。

今回、数少ない観光場所として考えていたロッテワールドタワーにある展望台「ソウルスカイ」に行ったのだ。高い所が苦手なくせに、登りたくなる性分なのはなぜなんだろうね。ガイドブックを見て、登る前のイメージは六本木ヒルズの展望台だったのだけれど、エンタメ性を高くしているのか、道中がミュージアムになっていたり、映像を使った演出の時間があったり、展望台に入る前がやや長かった。ただそれは、今日が空いていたからで、長い行列ができる時なら飽きずに良いのかもしれない。

で、僕が「怖いながらも体験してみたい」と思っていたのが、床がガラス張りになっている地上480mのところに立つというもの。強化ガラスだろうし、ちゃんと設計してあるのだから絶対に(というか99%以上は)落ちるわけがないのだが、いざガラス越しに下を見下ろすと、ガラスの上に立つという行為がいかに怖いかを知った。“万が一”を考えてしまうというだけでなく、単純に“怖い”という思いが込み上げてきた。

お金持ちそうな観光客が、全く意に介さず、ガラス床の上で自撮りしていたり、連れの女性(ややビビってた)を寝転ばせて写真を撮ったりしていて、そのくらいの神経でないと、お金持ちにはなれないのかなぁと思ったりもした(冷静になれば的外れなんだろうけど)。

頑張って、ガラス床の上には乗ったけれど、10歳ぐらい老けた気がする。自撮りなんてとても。足元を写すので精一杯。

絶叫マシンは平気なのに、なぜこれはダメなのか。偉い人に解説してほしい。

その後、観光で行きたかったもう一か所、ピョルマダン図書館に行った。そこで本を読むつもりはなかったが、四方を本で囲まれた空間を見てみたかったのだ。実際に現地に行けたことと、お土産買ったことで満足してしまったけれど、もう少しいれば新たな楽しみを見つけられたかもしれない。それにしても、なかなか良い空間だった。

そして、今回の旅の目的「以前食べたものを食べ直しに行く」のひとつである「盤浦チキン」のニンニクチキンを食べに向かう。盤浦(バンポ)という中心から少し離れた地区にある店で、今はガイドブックにも載っておらず、果たしてまだ店はあるのかと心配したが、そのままの佇まいで残っていて良かった。そしてチキンもやっぱり美味しかった。

それから明洞に戻って、少し買い物をして2日目終了。タクシーを効果的に使えたので、疲労もなんとか大丈夫。

明日は観光に使える最終日。街を楽しんでみたい。

今ソウルっす

というわけで、今ソウルにいる。

9年とか書いてたけど、よくよく考えたら“少なく見積もっても”10年ぶりだった。ソウルと言えば大渋滞だが、以前よりも道は空いている感じがするし、明洞の通りは日本人が少ない。あと、思ったより寒くない。

例の新型肺炎の影響でマスク姿の人は多いし(中国人観光客も多い)、自分も予防のためマスクなのでやや息苦しいのが難点。

少し足を伸ばして、旅行の目的であるカムジャタンを食べに行く予定だったが、到着まで時間がかかったのと、空港内でやたら歩かされたので、大事をとって近場のタッカルビ屋で夕食。

ここも以前来たことがあるが、予想以上に美味しかった。結局、唐辛子の味が日本と違うから美味しいのだな、と思う。

それから帰り道で見つけたカフェで、インスタ映えしそうな苺パイを食べ、初日は終了。

どちらも写真はない(というかTwitterにあげます)。

明日は高い塔に登る予定。足に湿布を貼って養生します。

2019年の追っかけの終わり

江戸川台ルーペと秋葉原に行った。

TrySailの今年のライブツアーで着ていた衣装が、秋葉原のアニメイトで展示中だったからだ。

展示される衣装はアンコールの時に着ていた白いツナギ。
ライブ公演後に三人が他のメンバーのツナギに落書きをしていったもので、日本全国を周った証でもある。実際に本人たちが着ていたというだけでなく、そういう“1年の歴史”を感じさせるものなので、これを見ないと、僕らの追っかけの旅も終わらないのではないかと思ったのだ(旅行記はこちら→追いかけて仙台前編後編

しかも、この日はツアーファイナル公演のBlu-rayが発売される日で(公式発売日の1日前だったけど)、僕はゲーマーズ購入特典のブロマイドが欲しかったので、これを買うという理由もあった。

すべてが、この日を旅の終わりにする、というお膳立てができていたのだ。
(狙ったわけじゃなくて、たまたま二人ともこの日しかダメだったのだ。すごくない?)

果たして、アニメイトで飾られていたツナギは、『Sunsetカンフー』の衣装展示の時と同様、わりと“こじんまり”としたスペースに置かれていたのと、「ツナギ」という素材からか、華やかさはなかったけれど、半年間のツアーを乗り越えてきた重みはずっしりと感じられた。

展示されていたツナギ

僕らが行った宮城公演の時の落書きがなかなか見つからなかったが、ちょうどその時誕生日(前日)だったもちょのツナギに「おめでとうメッセージ」を見つけられたので、なにかすべてが報われたような気がした(錯覚)。

(o・∇・o)おめでとー

プロセスを記録していくことが歴史になる、ということを体感したような思いもある(大袈裟)。

一通りツナギを堪能した後、忘年会を兼ねて、タン塩が有名な焼肉店に行く。
仙台の旅は、牛たん定食で始まったから、同じく牛たんで締めるのが、僕らのTrySail追っかけのファイナルとしてふさわしいと思ったのだ。
僕の2019年を象徴する出来事のひとつだから、きちんと完結しておきたかった。

江戸川台ルーペとは、それまで半年に1回、下手をしたら1年に1回会うか会わないかという状態だったのに、今年は6月以来毎月何かしら理由をつけて会っているということ。そして、文フリを含む交流を経て、僕の物書きスイッチが入ったこと。
すべてTrySailという存在から始まっているといっても過言ではない。
それが良いことなのかどうかはこれからの自分次第だけれど。

焼肉からロイホに移動し、1年の集大成みたいな話をして、僕らの2019年の旅は終わったが、僕としては購入したライブBlu-rayを見終わるまで、まだ終われない気がしたので、帰宅してから鑑賞。

もちょの髪型とか、くじ引き曲が同じ『Baby My Step』になるとか、奇しくも宮城公演とリンクする部分もあり、あの3階席から観た光景を頭に浮かべながら観た(サイリウムをぐるぐると高速で回してる人達がカメラに写ると、「あ、あのファンの先輩方がやってた奴だ!」とか懐かしく思った)。
6月の公演時は、ファン歴3ヶ月足らず。詰め込み方式で、TaySailの楽曲は全部口ずさめたものの、さすがにそれぞれのソロ曲まではカバーできていなかったのに、今では、ソロ曲も歌える自分という自分に、どれだけTrySailにハマってんだよとツッコんだりもする(だが、それでいい)。

結局、午前2時まで、諸事情があって負傷中の右手も構わずブレードを振りながら鑑賞した(バカ)。
以前観たライブBlu-rayも最高だったけれど、自分が参加した、という点を含めると今回のBlu-rayは最高オブ最高と言わざるを得ない。
そして、来年こそはBlu-rayが収録されるファイナルその日に、同じ空間にいたいと強く思う。

その日のために、気力、体力その他もろもろ鍛えておきましょう。
来年もよろしく!

来年はここに行く…のか?

熊本からの帰還(未完成)

無事に帰ってきた。

もっとも、まだ帰りの道中なので「家に着くまでが旅行です」の法則に従えば(法則なの?)、まだ旅は終わってないのだけれど。
疲れたか、と言われるとそうでもない。至れり尽くせり、おんぶに抱っこの旅だったから。
旅行については、また改めて。

帰りの飛行機の中で、考えることがたくさん出てきた。
憂鬱、というほどではないが、いつも以上に非日常な内容だった旅行の後、日常に戻るのはなかなか大変なのだ。頭のスイッチを切り替えなければならない。
かといって「パチン」と切り替えたくない自分もいる。

まあボチボチとね。

今は楽しい思い出とともに、無事帰れたことを噛み締めておこう。

FROM 熊本

そんなわけで熊本2泊3日旅行中。

昨日の演奏はまずまずだったと思う。至らないところもあったが、自分では及第点。反面、日頃の鍛錬をもっとせねばという心境になった(逆に言えば、鍛錬さえすれば、できるようになるだろうという見込みがあるということだ)。

この気持ちを旅行後も忘れないようにね。

そして2日目の今日は、観光で宮崎の高千穂峡に行ってきた。詳細は後日書くが、かなり良かった。それと、奇しくもドラクエウォークのご当地イベントの地でもあったので「おみやげ」もゲット。

今は熊本市内に戻り、夜の飲み会までホテル待機だが、ちょっと街歩きをしようと思っている。

今日はこんなところで。また明日。

魔法の国ふたたび

昨年に引き続きディズニー・シーに行ってきた。

前回が13年ぶりだったというのに、一度行ってしまうとタガが外れたようにペースアップして行くものなのかもしれない(たかが年1でこの言いぐさ)。

2週間前に、昨年の友人たち+αなメンバーからふいに誘われて、今回は、昨年行かなかったアトラクションを中心にルートを考えたのだけれど(また『東京ディズニーランド&シー 裏技ガイド』にお世話になりました)、夏休み中とあって、平日でもファストパスの進みが予想よりも早く、大幅に予定を変更する。
「タワー・オブ・テラー」、「インディー・ジョーンズ・アドベンジャー」、「センター・オブ・ジ・アース」は乗れたけれど、友達が乗りたいといった「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」は運休中だったり、見るはずだった「ビッグバンドビート」の抽選に外れるなど、上手くいかないことも多かった。
もっとも、こういうその時の状況で何に参加するかを選んでいくのが“正しい”テーマパークの楽しみ方なんだろうけれど。

だけれど、今回、そういう予定変更を帳消しにして、お釣りがくるほどだったのが「ソアリン:ファンタスティック・フライト」に乗れたことだ。

ちょうど1週間前の7月23日にオープンしたばかりで、初日は最大320分待ちになった新アトラクション。
当然、ファストパスは瞬殺で、これに乗るのは無理だろうと予定には入れていなかったのだが、140分待ちと、まあなんとかなるだろうという待ち時間だったので意を決して並ぶ。
それでも思い返すと2時間20分は長かったよ。
屋外だったので暑さもあったし、途中で売店あったり、もしくは売り子さん来ないかなーとか本気で思うほど、口寂しくなったりした。それでも友達同士であれこれ話しながら、なんとかかんとか待ち続けてアトラクションにたどり着く。

で、肝心の「ソアリン」は本当に素晴らしかった。

「どういうものか」はだいたい見当はついていたけれど、それでも、実際に乗ってみると想像以上の楽しさだった。
内容については、これから乗る人の楽しみを削ってしまいそうなので控えるが(ネタバレするようなものはないけど)、終わった後に拍手が起きるぐらい感動した。
まだ乗ったことのない人のほうが多い、という状況も相まって、僕らは「これ乗れたから今日は来た甲斐あったよね」という気持ちになれたのが良かった。

一度も、まともに見たことのなかった「ファンタズミック!」を“後ろから”だけれど最後まで見られたのも良かった。

アトラクションをこなした量は前回よりも遥かに少ないのだけれど、前回同様、「帰りたくない感は不思議とないけれど、他のどこへでかけた時よりも、明日から頑張ろう」という気持ちになれたのは、なんだかんだディズニーマジックだよなーと、つくづく思った。

そんなわけで、一夜明けた今日。
これから頑張らなきゃね。

追いかけて仙台 後編

そしていよいよ入場開始。

それまでの模様はこちらで
→「追いかけて仙台 前編

ホールの中に入って気づいたのは、ステージに対して半円を描くような席配置になっているので、僕ら3階席でもステージが近く、また見やすいということ。

僕らがTrySailのライブに行こう、となった時、行き先としてはここ仙台と名古屋を選ぶことができた。
名古屋はこのツアーのファイナルだったので(のちに幕張の追加公演が決まって、幕張が本当のファイナルになったけれど)、江戸川台ルーペは友人から「名古屋にすればよかったのに」と言われたらしい。
確かにそうだ。

トリキで参加会場を決めたときは、そこまで頭が回らなかったのだけれど、ツアーファイナルは演目や盛り上がりも違うのだから、確かに名古屋のほうが良かったのかもなー、という思いがここに来るまで、正直少しあった。
でも、いざこのホールに入って自分の席についた時、「ここを選んで良かった」と確信めいたものを感じた。会場の規模も雰囲気も、ステージと観客が一体になれる予感がしたのだ(もちろん名古屋に行ったら行ったで、それはそれで楽しかっただろうけどね)。
そんなわけで、否が応でも期待が高まり、開演まで40分ぐらいそわそわして待っていた。
左となりの席が女性で、僕が公演中に盛り上がりすぎて邪魔になったら申し訳ないなー、とか、少し距離を保ったほうがいいかなー、とか、そういうのも若干意識してしまった(大丈夫そうでした)。そばにはカップルのファンもいて、改めてTrySailファン層の幅広さについて考えたりしているうちに、ついにライブが始まった。

そして始まってしまえば、時間は一気に過ぎる。

内容は、すでに書いた通り「控えめに言って最高」だった。
ミスやハプニングもあったが、そういう不確定要素も含めてライブの楽しさを満喫できた。

僕の席からは1階席のファンの姿も見られたので、1階席の人たちの動きというか、ブレード(=サイリウム=ペンライト)の振り方とか、ノリ方をチェックしたりした。あとPAブースの位置とか、関係者の動きとかもそれとなく目に入ってしまう。
なんというか、こういうときに「主催者目線」で見てしまうのは、なんだかんだ職業病だと思う。このライブに比べて、自分が関わるイベントは(良くて)10分の1の規模のものではあるが、参考にできることはあるし、なにより、どういう部分をお客さんが一番楽しんでいるんだろう、と気にしつつ鑑賞してしまった(それが僕の良いところでもあり、残念なところ)。

僕らの斜め前に、ライブの大先輩らしきファンの方がいて、その人はブレードを持っておらずに自分の身体全身でノッていて、レベルの違いを感じた。
ファンもレベルがあがると、道具に頼らなくなるんだなと痛感する。
(揶揄する意味でなく)なんというか発光するものを持っていなくても、“存在感”というか、出しているオーラ自体が発光しているような、そういう雰囲気をもっていた。それでいて周りの邪魔にはならずに(節度をもって)楽しんでいるのがわかる。
僕は多分、その域にはなれないと思うが(だってブレード振るの超楽しいんだもん)、ここまで「好きなものがある」というのは素敵なことだし、その想いに一点の曇りもないあたりが本当に素敵だと思った。
対して自分の想いの中途半端さよ(TrySailのことだけではなくて全てにおいてね)。
こういう楽しい場で楽しい時間に身を置きながら、一歩引いてそういうことを考えてしまう自分がいた。
真面目すぎんのかもな。

そんなこんなで約2時間のライブはあっという間に過ぎた。大量のエネルギーに“のぼせて”しまうのではないかと心配していたが、逆にエネルギーをもらえた感じ。
たぶん、うまくエネルギーの波に乗れたということなんだろう。「好き」という思いが同じなら、波長があうのかもしれない。
集中力もトイレもぜんぜん平気で、あと1時間続いても余裕でついていけたと思う。そのぐらい楽しい、あっというまの“祭り”だった。

“最高オブ最高”だった祭りが終わり、江戸川台ルーペは、衛星放送かと思うぐらいに会話が遅延するほど、しばらく放心状態だったりしたが、お互いに「楽しかった」「最高」を連発し、その想いをさらに発散するために駅前の飲み屋で打ち上げ。

たぶん飲みの間、TrySailのことしか話してなかったと思う。

好きなものがあって、それについて語って想いを共有するのもまた楽しい、ということを改めて思う。
そういう意味では、江戸川台ルーペにとって、僕がその“共有できる相手”になるとは(しかも付き合いで話を合わせるのではなく、ちゃんと「話したことを理解できる」相手になるとは)、TrySailのライブに誘った42には考えられなかったことだろうし、僕の変化に一番驚いている人物ではなかろうか。
だって、彼に誘われたとき、僕は「TrySailって何?」「それ誰?」というレベルだったのだから。
それから3カ月(正確には2カ月と20日)で、イントロを聴いてほぼ全ての曲名を言えるほどCDを聴きまくったり、ライブブルーレイでコールするタイミングの予習をしたり、返品してまで「声優アニメディア」を買った経験は、20年来の友人と新たな共通の話題を手に入れられたという意味でも、その甲斐はあったというものだ。

友達だからといって、そう簡単に「共通の好きなもの」ができるわけではない。だから彼としては、僕が「付き合ってくれてる」感がまだあったのかもなー、と旅が終わった今、思ったりする。なんとなく、この旅行中、僕に気を使っていたような感じがしたのはそういう理由からかもしれない。
だけど、僕は自分自身ではかなりガチなTrySailファンになったと思うし、TrySailの存在を教えてくれた江戸川台ルーペには感謝しているのだ(と、この場を借りてお礼しておきます)。
まあ実際は「ミイラ取りがミイラになった」っていう状態ではあるけれど(使い方あってる?)、あの日のトリキで「サイリウム振りたいっす」と言われた時に、「じゃあ行こう!」と応えなければ、僕らがこうして仙台にいなかったことを考えると、未来は本当に予測がつかないし、なんというか「明るい未来」っていうのも、自分次第でいくらでもつかめるんじゃないかと思える(言い過ぎ?)。

で、23時頃飲み屋を出て、その後ホテル前のミニストップでビールとハイボールとチューハイとワイン、おつまみもろもろを買い込み、部屋で飲みの続きをしながら1stライブの映像に合わせてブレードを振った。
ライブのと、飲み会のと、二重の意味での二次会。
今日のライブでできなかった「ホントだよ」と「センパイ。」のコールもやった(馬鹿)。
結局僕らの“祭り”は朝の3時まで続いた。
こんなに起きてたの久しぶりだし、よく起きていられたな、とも思う。テンションって身体の限界を超えるのかもしれない。

 

翌日は昼の新幹線で帰るので、遅めに起床して、駅でお土産を物色。
僕が実家から要望されたお土産と、江戸川台ルーペが奥さんから要望されたお土産が同じだったのが地味に面白かった(ちなみに支倉焼です)。
お土産を買っても時間は余ったので喫茶店で時間をつぶし、短いけれど仙台滞在は終了。

支倉焼

帰りの車内は、喪失感と疲れからか、二人の会話はほとんどなかった。
黙って二人で同じタイミングで弁当を食べ始め、同じタイミングで食べ終わったのが印象的だった(ちなみに僕が食べた「牛肉どまん中」という山形のお弁当はとても美味しかった)。

これと言った会話はなかったけれど、とにかく「すごい楽しい時間だった」というものは共有していたと思う。
僕は、そういうことを話したら、なにか大切なものがこぼれ落ちてしまうとも思った。

それから僕は仕事に向かったのだが、疲れにも関わらずちゃんと働けたのは「楽しい疲れは後に残らない」という説の実証だろう(でも、ブレードを振った右手が無事だったのは、寝る前に湿布貼りまくっておいたおかげだと思う)。

そんな旅が終わって、また平常の日々が戻った。
実を言うと、飲んでいる時に「幕張の追加公演に行こう」という話もでた。
2dayの初日なら行ける日程だったからだ。飲みの勢いで、申し込みボタンを押す直前まで行った。
ただ、旅行から帰ってきて、結局それはとりやめになった。
初日の演目はファイナル公演ではないので、内容的に今回とあまり違いはないだろうということと、会場のキャパシティが仙台の約2000から7500に膨れ上がるので(ちなみに名古屋は3000)、今回以上のものは得られないだろうということがその理由だ(それでも行ったら絶対楽しいんだけど)。
ツアーファイナルに行けるのだったら、ステージが遠かろうがなんだろうが参加したのだけれど、その日は僕自身が主催のイベントがある(司会もする予定)。さすがに自分の仕事をうっちゃってまでは行けない。
規模は小さいけれど、僕も、僕のイベントを楽しみにしてくれる人たちのために全力を尽くさなければならない。それは末端とはいえ、同じくイベント業に身を置く僕の挟持だし、守るべきものなのだ。
そうやって、自分のできることを積み重ねていけばこそ、次にTrySailのライブに行ったときにも、全力で楽しめるんだと思う。

このライブに参加する前と後で、僕の考えにちょっとした変化があったことも確かだ。
とにかく楽しいことをたくさんやろうと思う。楽しそうなことに積極的に参加していこうと思う。

人生は短い。
ましてや僕は不惑を超えて、折り返し地点を過ぎてしまっているのだ。
後悔するより、悩むより、前に進もう。
そういう思いを強くした二日間だった。

またあの“最高オブ最高”のライブに参加する時に、今よりも(いろんなことに)自信をもって臨めるように頑張りましょうかね。

それはきっと遠くない気がする。