NHKのアナザーストーリーズ「ノストラダムスの大予言」を見た。
僕ら世代(1970年生まれとしておこう)にとっては1999年で地球が滅びる、というのは規定路線に思っていた節がある(いや、それ僕だけか?)。
ただ、この番組を見て、五島勉の『ノストラダムスの大予言』の初版は1973年だったそうで、僕の生まれる前に、すでに大ヒットしていた著作だったことを知る。
しかし、やっぱり1999年が近づくにつれて「世界は終わるんだろうか」という漠然とした不安を持ったり、五島勉ではない別の人が書いた「1999年が終末の年ではない!」というノストラダムス予言の解釈本を読んで、その不安を打ち消したりしていたのも確かだ。
番組では、実際の1999年7月を「静かに」とか「あっけなく過ぎていった」と言っていたけど、身構えたよね?
番組では、本場フランスのノストラダムス界隈の話を取り上げて、そこにオウム真理教が関わってきたりと、カルト的な展開も紹介されていたけれど、今振り返ってみれば、あの昭和と平成の境の時代のオカルトブーム的なものにのっかっていたひとつが「ノストラダムス」だった気もする。
ユリ・ゲラーやMr.マリック、さらに言えば宜保愛子や織田無道といった80年代後半から90年代にかけての「超常現象」ブームの一貫として、ノストラダムスの大予言が取り上げられていたように思うのだ。
恐怖の大王が結局来なかった1999年からすでに20年が経とうとしている。
とはいえ世界はカオスだし、僕の人生もあんまり輝かしいものではないな。まあ続けられるだけ良いけど(事態の矮小化)。
本当はおしまいになるはずだった、あの1999年を超えて、やっぱりやるべきこと、やりたいことやらなきゃなーと思ったりする。
ちょっとセンチメンタルな気分になるのは、まもなく令和の時代になるからかもしれない(こじつけ)。