夜中にタケノコを煮た。
すごく詩的な表現だが(そうでもない)別に文学青年を気取っているわけでもなく、本当に昨夜夜遅くに実際にタケノコを煮たのだ。自宅で。
立派なタケノコをいただいたのが週末。料理する機会がなく、このままではダメにしてしまう。さあどうしようと思って、とりあえず煮てみるか、ということになったのだ。
液体だしは絶対に使いきれず、毎度買ったもののちょっと使っては大半捨てているので、実家から粉末の「ほんだし」をもらってきていて、それをベースに煮てみる。
幸い「ほんだし」のパッケージに「野菜の煮物のレシピ」が載っていたので、これをもとにしようと思ったら、今度はウチに計量スプーンがないことに気づく(いかに自炊をしてないかバレる)。ということで、味見しながら目分量で足していくことにする。
途中で日本酒や砂糖を加えるというひらめきを得て(←物は言いよう)、最後に醤油で味を整えたら、結構美味しくしかも狙った味になった。「さ・し・す・せ・そ」の順に味付けするというのを聞きかじっていたのが役にたったようだ。多分二度と同じ味は出せないが、ベースはわかった気がする。
本音を言えば、失敗したらどうしようと思って、タケノコを処分してしまおうとも思ったのだが(夜遅くに帰ってきて、タケノコ煮に失敗したらどんな思いで眠ればいいのだ?)、失敗もまた経験だと割り切ってやってみて、一応それなりの結果を得たので良かった。失敗耐性をつけるためにも色々チャレンジしなければ、と今更思う(春だから?)。
同じ日、カラオケのレパートリーを増やしたいな、というのと、タケノコ煮てる間のBGMにしたいと、最新のJ-POPのヒット曲をコンピレーションしたアルバムを借りてきたら、本人が歌ってないという昔のカラオケテープみたいな仕様はおろか、フルコーラス入ってないという出来で完全に騙されたのだけれど、その失敗もまた勉強なのだ。
カバーでもフルで入ってれば、それはそれでカラオケ練習用として使い道はあるのにね。これが作られたコンセプトって、完全に僕のようなうっかりさん狙いじゃないのか?(わかる人教えて)
なので、JCOMの音楽チャンネルのカラオケヒットみたいな番組を片っ端から予約しといた(こういう時ケーブルテレビは有能)。タケノコが上手くいったのでこの失敗はさほどショックでもなかった。イラッとはしたけどね(CDがそんなで、さらにタケノコ煮に失敗していたら、どんな思いで眠ればいいのか?)。
失敗から学ぶことは(この歳になっても)まだある。