健診の日

待ちに待った(嘘)健康診断だった。

健診にあたって、色々持参しなければいけないのだが、朝から自分の排泄物を記録する行為というのは、考えてみるとシュールな光景だ。
しかも検査に備えて飲まず食わずの状態で、というのが「管理されてるディストピア感」を高める。「低予算のフランスSF映画っぽい」とか思いながら出したものと向きあう自分。
こういうわけのわからない思考になるほどに、きっと腹が減っていたのだろう。

さて、そうして臨んだ今回の検診は?

身長が1.2cm伸びた(昨年比)。
あれは測り方次第でプラスマイナス3cmぐらいはどうにでもなる気がする。もういい大人なんだし、成長の記録なんだから少し上振れしておいてもらえたら嬉しいが、よくよく考えるとそういう個人を喜ばす数値を出していると、いつのまにか健康を害している可能性もあるから、健康管理に影響があるよな。
どんな数値であれ、数値というものは厳密に出すべきなのかもしれない(他意はない)。

採血をしたのはベテランっぽい看護師さんだったが、注射針を刺すポイントが的確すぎて痛かった。
ヘッドショット率が高そうな、FPSで敵に回したくないタイプ(冗談も通じなさそうだった。美人だったが)。

それから毎度緊張する胃のレントゲン前のバリウムの儀(っていうか発泡剤の儀)もなんとかこなした。
でも、なんでアレ、ゲップしちゃいけないんですかね。幸い、一度も失敗したことはないのだけれど、そのたびにとても緊張する(ゲップしちゃいけない理由は胃が萎むかららしい)。

そんな感じで無事検査自体は終了。
結果が良いか悪いかで、その評価は変わるけれども、健診が終わった今は、自由に好きなものを食べられるし、好きなだけ飲めるし、といった自由を謳歌できるので、それはそれで嬉しい。
こう、支配社会を脱出してきた気になる(朝のディストピアを引きずっている)。

そう言いつつも、節制は大事だよね。
年1回とはいえ、こういう自分の体調を見つめ直す機会があるのは良いことなのだろう。
あとは結果が良いことを祈って待つ。

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