ニセトリキ

僕の友達はひとりで鳥貴族へ行くらしい。

ツイッターで、オススメメニューを披露していてそれを見たら、僕もひとり鳥貴族をしたくなってきた。

僕はひとり居酒屋というのを1回だけしたことがあるが、そんなに楽しめなかった。手持ち無沙汰感が強いからだと思う。ひとり呑みをするんだったら家だよなーと思う。
今日は「ひとり鳥貴族」をするチャンスだったし(日曜は比較的飲み屋は空いていそうだから)、気分的には外呑みをしたかったけれど、結局いまひとつ決意を持てず、でも焼き鳥が食べたくなったので、クイーンズ伊勢丹で焼き鳥を買ってきて家呑みをした。トリキっぽいメニューだ。

クイーンズ伊勢丹の焼き鳥はけっこう美味しかった。さすが「高級スーパー」(でいいんだよね?)だなーと思う。
で、塩1本、タレ6本で晩酌をして、けっこう満足してしまった。

でも、近いうちにひとり鳥貴族はやっておこうと思ったりもする。
なんとなく、そこにロマンを感じるからだ。

それは、ひとつおっさんになった、ということなのだろうか。

全豪オープン決勝を観た

大坂なおみが全豪オープン優勝。
その瞬間をテレビで観ていた。

いろいろと感慨深いものがあるが、単純に“日本人が世界ナンバーワン”ということじゃなくて、一人の人間のこれまでの成果が、ひとつ結実した瞬間というのはやはり胸を打つ。
さほどテニスに詳しくない(というかほとんどニワカな)僕でも、本当に感動した。

世界で一番になる、ということはどんな気分なんだろうか。

それから、大坂選手も、決勝の相手だったクビトバ選手も、お互いに敬意を払っている姿がとても素敵だな、と思う。
同じテニスという競技で、しのぎを削る相手に対する思いが素直に伝わってきて心地よい。

スポーツを観戦する上で、安易に「感動をもらった」とか言いたくない質ではあるが(あまのじゃく)、今回は素直に感動をもらった。

そして、テニスゲームが無償にしたくなった。
「マリオテニス」も良いけれど、実名選手(大坂なおみや錦織とか)が出てる奴がすごくやりたい。
検索したけど、それはないみたいだ。昔はヒンギスとかシャラポワとかが出てるテニスゲームがあったと思うけれど。
コナミあたりが頑張って出してください。

とにかく大坂選手、おめでとうございます!

アジアカップ VS ベトナム

久しぶりにサッカー日本代表の試合を“ちゃんと”観た。

ベトナムにはU-23の世代で去年負けているそうだが、間違いなく格下なんだろう。実力的には1-0という結果以上の差があったと思う。
ただ、それでもカウンターからのワンチャンスを狙える状況が何度かあったし、10番の選手が上手かったのはわかった。
それと、1本のロングスルーパスでカウンターを狙うスタイルが、かつての日本代表を見ているようで好感が持てた。

僕が“ちゃんと”観ていた頃(だいたい2010年くらいまで)に比べて、トラップの技術と、前へボールをつなぐ意識が高くなっていて、日本はきちんと強くなっているんだなーと納得(それは「海外で活躍する選手が多くなった」という字面だけでは伝わらない情報だったりする)。

変わってないなーと思ったのは、緩急のつけ方が甘いところ。ペースが単調で、相手に攻撃を読まれてしまっていた。
解説の松木さんが、聞き飽きるほど「ドリブル、ドリブル」と言っていたように(ドリブルすればいいというわけではないが)、攻撃のリズムを変える動きが最後までなかった気がする(選手交代をしても、だ)。

それでも勝ててしまったことが、不安材料でもある。

とはいえ、観戦は楽しめたし、松木節も今回は(今回は?)的を射ていたので気にならなかったし(まあ、あれは副音声だと思って楽しむものなんだろうな)、次の試合は月曜23時からなので、これも観る。
ぜひ決勝まで勝ち上がってほしい。

片付けと不買運動

年末に人を呼べたのが嘘のように、部屋が散らかっている。

所有物が多いのも一因だろうが、衣類、読む本、ノートなど、日頃使っているものが、気がつくと山積みになってしまっている感じだ。
そのせいか、今日は久しぶりに片付けをしたものの、あまり片づいた感がない。

片付けたり、模様替えをしても変化が感じられなくなると、なんとなく、もう引っ越そうかなーとも思ったりするが、今の部屋に不満があるわけではない。結局はマンネリをどう打破するか、ということなんだろう。
断捨離、とか、ミニマリスト、とかいう言葉が流行りつつあるが、僕には合わないっぽいので、自分なりの片付け法と、過ごしやすい環境づくりを編み出さなければならない。

その第一歩として、とりあえず本を買うのをしばらくストップしている。
それはAmazon primeを始めて、kindle unlimitedが使えるようになったのも理由ではあるけれど。
kindle unlimited、すごく良い。使っていなかったiPadを常に持ち歩くようになった。どちらかと言うと「紙の本派」ではある僕でも、無料(primeの月会費はかかるが)だし、けっこう読みたい本があるのが魅力的だ。

とはいえ、そっちの本ばかり読んでしまって、今積ん読になっているのを読まないので、部屋は片付かないままなのが問題ではある。
計画的な読書が必要だ。

このペースで部屋が片付くのはいつのことになるのだろうか(そう言いながら3年が経とうとしている)。

買うタイミング

ダイエットがはかどらない。

その理由の一つに「お菓子を食べてしまう」というのがある。つまり「間食」だ。
スナックはあまり食べないのだけれど、甘い物、とくにチョコレートを常に欲してしまうのだ。板チョコとか、1/3だけ食べようと思って、気がつくと全部食べていることもしょっちゅうある。あれはなんでしょうかね。魔法?(ただの不摂生)
とはいえ、あまり禁欲的なダイエットは続かないとも言うから、チョコレートをまるっきり禁止するのではなく、美味しい(専門店の)チョコレートを、ちょっとだけ食べる、という方針を立てた。

昨日、仕事関連で後楽園に行ったのだが、確かラクーアの中にリンツが入っているはずだ、と帰りに覗いてみた(リンツは駅方面の入口のところにあるが、反対側にはゴディバがあった。さほど広くない1フロアにチョコ専門店が2軒あるのにちょっと驚く。後楽園の人はチョコ好きか?)。

自分で食べるだけなので、包装はどうでもよいから中身が多い1000円程度のものを物色していたら、さすがに人にあげる用途の方が多いのだろう、綺麗な包装のプレゼントものが多数を占めていた。
リンツのチョコは板チョコを数回食べただけなので、どれが良いかと迷いながら、いかにもプレゼント用という商品を見ていたら、店員さんが寄ってきて
「このケースには、上にグリーティングメッセージのカバーが掛けられて…」という説明をしてくれたのだ。

ここで、はたと気がついたのだけれど、今の時期はチョコレート店にとって最大のイベント中だった。

そう、バレンタインだ。

ということは、僕はここにプレゼント用を探しにきている、それはつまりバレンタイン、そしてそれは僕がバレンタインデーに誰か男性に「チョコレートをあげる側」と思われている(ここまで1秒)。
いやいや、僕はそういうんじゃないから。勘違いされてるとしたら困るなー(ここで1秒)。

で、3秒後に出たセリフが
「いや、自分用なんで…」(健さんの「自分、不器用ですから」と同じトーン)

そのセリフで、世界を1秒止める特殊能力が発動してしまったのだけれど、1秒後に店員さんも「あ、そうですか…」と、苦笑いをして離れていってしまった。

考えてみたら、今はバレンタインに男性が女性にチョコレートを送ることもあるというし、単純にそれ以外の贈り物として探していると思われてたのかもしれない。
それに対して「自分用なんで…」っていうのは、かえって“ぼっち感”と、「こいつ関わらないほうがいいタイプだ」と思わせたんじゃないかなーと、逆にいたたまれない気持ちになってしまった(自意識過剰)。
なんかもう、そういう感じなので、とりあえず目の前にあったギフト用のを2箱買って帰った(1箱はメッセージカバーがつけられる奴だ)。
この時期にチョコレート専門店で、男性がチョコを買うというのは、少し「覚悟」が必要なのかもしれない。

そうして買ったリンツのチョコレートだけれど、まあ、予想通りというか、普段買いのチョコレートよりも断然美味しい。
あまりに美味しいので、もう半分食べてしまった。

ダイエットがはかどらない。

『人魚姫』

シャウ・シンチーが監督した『人魚姫』(2016)を観た。

当時、劇場に観に行こうかと思いつつ、その前に観た『西遊記〜はじまりのはじまり〜』が面白かったけれど、けっこう細かい描写がエグかったので、スルーしてしまったのだった。それから2年経ってケーブルテレビで観た。

話は単純で、お金のためなら環境破壊も気にしない大富豪と、それを阻止するために刺客(ハニートラップ)として送り込まれた人魚の恋を描いているのだけれど、どこかマヌケでシュールな感じは一連のシャウ・シンチー映画っぽい。話は深刻なのに、どことなく牧歌的なのでユルく観れる。
環境破壊や行き過ぎた資本主義に警鐘を鳴らしているようで、それをひとつの題材としてラブコメディにしているあたりが押し付けがましくなくて良いし、純粋(というか素朴)な二人の愛情を前にすると、そういうメッセージ性を別にして、二人の恋を応援したくなる。
概ね大団円なところも楽しい。

自分のやってきたことが、多くの人(今回の場合は人魚だが)に悪影響を与えていることに、ヒロインと出会ったことで初めて気づき、自分のこれまでの行いを見直す展開は『アイアンマン』を思い出すし、それからの主人公の行動には胸が熱くなった。
あと、主役二人が愛すべきキャラクターでとても良かった。

笑って楽しんで、ちょっと社会問題を考える契機にもなる、という点からすると、けっこう映画として「王道」なんじゃないかなと思ったりした、愛すべき作品。

駆け抜けて4days

土日を挟んでの4連続勤務。

この体制になってからもう3ヵ月以上経つけれど、月曜の疲れさ加減があいかわらず辛い。
今週はとくに、欠員が一気に3名出たり、土日にイベントが目白押しだったりして、とにかく疲れた。それでも、まあなんとか体調もそこそこで乗り切れたので良しとしよう。

今月の予定を見ると、休みの日もアフター5(死語)も結構予定で埋まっているが、去年もこんなだったっけ?忙しいのは、ある意味良いことだが、どうでもいい予定に煩わされている可能性もあるので、考え直さなきゃとも思う。

やるべきことをやりつつ、やらないことは諦める。
そうでないと人生あっというまに終わってしまう気もするのだ。

そして、いまだに新しい美容室は見つかっていない。困った。

インフルエンス

「インフルエンサー」という名称に慣れない。

ポジティブな言葉なはずが、やっぱり、それは「インフルエンザ」を連想させてしまって、どうしても「あの人、インフルエンサーだからさー」というセリフは出てこない。
語感からして和製英語なのかと思ったらそうでもないようなので、ちょっと驚いた。海外でも普通に使われているんだろうか。だって

ー He is an influencer.
ー Wow,awesome!

なんて会話がされているんだとしたら、それってちょっとweirdだと思いません?

僕がこのインフルエンサーという言葉で、一番思い出すのは、俳優のディーン・フジオカがサタデーステーションに「インフルエンサー」の肩書きで出演決定!というニュースだ。
もう、そこは普通に「影響力のある」とか「今、人気の」とか言っておいて、肩書きは「俳優」のままでいいだろうと。
なんかそういう“最新の流行語に乗ってみた感”が、一昔まえの(バブル期の)テレビ業界っぽくて、「テレビってあいかわらず世間ズレしてんなー」と思ったのだ。
で、調べたら、それが2017年のこと。それから2年たって、果たして「インフルエンサー」という言葉は定着しているのだろうか。IT系の、それもSNSをビジネスにしている業界でしか聞かない気がするが、われらがディーン・フジオカは、未だにその肩書きでサタデーステーションに出演しているようなので、まあ、少なくてもしばらく死語にはならなさそうだ。

前置きが長くなったが、僕が今日書きたかったのは、本家本元の(って言っていいのか?)「インフルエンザ」の話。

会社の同僚が先週インフルエンザ(A型)に罹ったのだけれど、解熱剤を飲まなくても、まったく熱が高くならなかったとのこと(最高35.9℃)。
つまり、今年のインフルエンザは「熱出ないパターン」がある、という可能性が出ている。

それって、もう風邪と区別できないじゃん!

僕らがインフルエンサーにうつつを抜かしている間に、インフルエンザはさらにバージョンをあげて「インフルエンザー」になっているのかもしれない(そしてそのうち「インフルエンゼスト」になるだろう)。

皆様、くれぐれもご注意を。

ボーン トゥ ビー マイルド

1月19日は誕生日だ。

急遽、前夜が遅番シフトになってしまい、英会話のレッスンを23時半から入れたので、誕生日を迎えたときは、英会話の先生と一緒だった(画面越しだが)。
それは言わなかったけれどね。だってそれってちょっとweirdだと思うから。

そして誕生日当日も普通に仕事、かつ連日の遅番シフトのため、特に祝ってもらう予定はないが、とにかく誕生日だ。

もういい歳だから誕生日になにか特別なことを期待はしない。
それでもこの日を“意識はする”。

40年以上も過ぎていても、自分の本質的なものはさほど変わりないし、生まれ持っての“甘さ”も解消できていないしね。
去年も書いたがまだ「不惑」とは思えない。でも、そう書いた1年前と比べて、ある部分においては惑わなくなった部分もあり、思い返せば結構いろいろ乗り越えてきた。それはそれで自分を褒めてあげよう(そして周りの人にその倍、感謝しています)。

なんとかここまで生きてきたのだから、今年は、やりたいけれど怖くて避けてきたことに、きちんと向かわなければならないなと思う。
それは結局「音楽」をやるというところに行き着く。

技術は低くてもできることを工夫してやって、超楽しかったあの時みたいな感覚で、自分の好きな曲を作り、好きなように歌い、人の評価は二の次で(でもちゃんと気に入ってくれるだろう要素は意識しつつ)、きちんと自分のやりたい音楽を、形にすることをやっていこうと思う。
いい年して何言ってんだ、と自分でも思うけれど、どうせ自分の人生だから好きなようにやりましょう。

そういう決意を新たにする誕生日。

さて、1年後どうなっていますやら。

『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』

ポスターやタイトルからして、僕はこの映画はきっと甘酸っぱい恋愛映画なんだろうなーと思って、見たいような観たくないような思いでずっとスルーしていた。

わりとその予感はあたっていたのだけれど、すごい面白い映画だった。観ておいてよかった。甘酸っぱいけれど(前半が特に)、心地よい映画。

主人公が「タイムトラベル」というものすごい能力を持ちながら、善人で良かったなーと思う。
結果のわかっている株やギャンブルで大金を稼ぐ、というえげつないことに使う発想はなく、「ちょっとあのひとことを言わなければ良かった」とか「あそこにいかなければよかった」というのをやり直すことにだけ使い、自分と自分の大切な人々がより良くなる(それもズルっぽくない程度に)ために、ちょっとした失敗をやり直す程度にとどめているのが良い。
そして、その「善きこと」をしたせいで自分がピンチになるんだけれど、それでもギリギリまで能力を使わずになんとかしようとするところも、滑稽だけれどカッコいい。

自分が運命の女性だとわかったメアリーとどうやっても一緒になろう、しかも、彼女の気を引こうというところも可愛らしい。すごく恋愛をしたくなる。
そして主人公が歳を重ねるうちに、自分の大事なものが、恋愛から家族そして人生という大きなものに変化していく様が描かれていて、素敵な作品。

あと、とにかくレイチェル・マクアダムスが可愛い。
『シャーロック・ホームズ』でも『ミッドナイト・イン・パリ』でも可愛かったけれど、ちょっと鈍くさいけれど知的で美人という役柄が特に良く似合っていた。惚れるよ。

この映画のようにやり直しはできないけれど、それでも、毎日真剣に人生やっていきたいよね、としみじみ思う。