注目の本屋大賞

2021年の本屋大賞が決まった。

受賞作は町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』(受賞おめでとうございます!)。

受賞作がそのまま4月の『ザンクとルーペの読書感想文』の課題図書になるから、これまで一度もチェックしたことなかったのにリアルタイムで大賞発表会っていうのをYouTubeで見た。
コメントで「クジラ、クジラ!」と言ってる人が結構いたので大賞候補だったのだろう(しかも点数、ダントツだった)。僕にとっては全くノーマークだったあたりがなんというか“マジな読み手”でないのがバレバレな感じだな(だから「批評」じゃなくて「感想文」なんだけれど)。

で、夕方早速書店に買いに行ったら、すでに本屋大賞のポップは立ってるのはまだわかるが、それ以上に、本についてる帯が「本屋大賞第1位」バージョンになっていたのには驚いた。
もう本屋さんたちはとっくの昔に大賞がわかっていて、このSNS時代に黙ってるのは辛かっただろうなあと少し同情したりした(あと準備万端すぎてちょっと引いた)。どういう内容の話かもわからないけれど、とにかく、今月はこの小説についてルーペさんと感想を語り合います。日時は追ってまた。

それにしても、大賞候補作10冊のうち3冊をツイキャスで取り上げて、それが8位、9位、10位って“逆に持ってる”って思ったね。
取り上げられた作者さんたちに「縁起悪い」と思われなければいいな(そんな影響力皆無ですが)。

あと今回大賞の『52ヘルツのクジラたち』は王様のブランチBOOK大賞取ってるらしくて、僕的には“あの”フラグ立ってる作品なので、んー、大丈夫かしら。そのあたりもお楽しみに!

最近、本を色々買ってるので、また積ん読気味。
まずはこの小説を読んでみます。

焼肉屋での加藤シゲアキ線考

江戸川台ルーペと焼肉を食べた。

彼が書いた『新しい日』が「第6回カクヨムWeb小説コンテスト」の中間を通ったら、焼肉をおごる約束していたので、その約束を果たすためにだ。

それに加えて、3月に行ったTrySailのライブ「Double The Cape」の打ち上げでもあり、お互いに10篇の短編小説を書いて“皆勤”した「KAC2021」の打ち上げという意味合いもあった。

お祝いなので柏にある“牛角よりちょい良さげ”な焼肉屋で食べた。
超美味かったし、値段もお手頃だった(奢るといいつつ、ルーペさんにも少し出してもらった)。柏と船橋にしかない店のようだけど、また行きたい。

内容的に、先月のツイキャス「ザンクとルーペの読書感想文 『オルタネート』編」で言いたりなかったことを主に喋った。
「感想文」の中でルーペさんの言った「加藤シゲアキ線」というものが、この小説を語る上で芯を食っている表現のように思って、それをもっと拡げれば良かったね、という(僕のひとり)反省会のような感じになった。
ルーペさんに言わせっぱなしじゃなくて、キャス後半に自分も「加藤シゲアキ線」に言及していたので、そこは「よく拾えて偉い」と我ながら思っているけど。

僕がこの小説を「いい小説」と思いつつ、オススメ度「中」なのは、結局、青春時代にモテた人の視点で書かれていて、そこに属するキャラクターたちはキラキラしてリアリティを感じるのに、そうでない人物像がステレオタイプだったり、踏み込みきれてない感じがしたからなんだろう。

アメリカのハイスクールの「ジョックとナード」(ジョック=アメフト得意な人気者でチアガールをいつも侍らせている感じの学生、ナード=ガリ勉系オタク学生)で考えると、この小説は「ジョック視点」から書かれていて、僕のような「ナード視点」な学生だったものからすると、「ああジョックから見るとそういう感じだよね」という諦観みたいなものを感じるのだ。もちろん、これはイケてるイケてないだけではなくて、世代や学生時代の環境(僕は中・高と男子校だった)もあるんだろうけれどね。
ツイキャスの最後に「そっち側とこっち側」という言い方をしたけれど、あれは「加藤シゲアキ線」と「僕ら側の線」と言えばわかりやすかったかな、と思ったりする。
ちなみに日本はアメリカほど(もちろんそれはドラマや映画でみる「ステレオタイプ」でしかないけれど)わかりやすい構図ではないのは、おそらく日本の学生はジョックとナードの間の「中間層」がほとんどだからのようにも思う(ちなみに僕の青春時代は中間層よりのナード側だった)。

あと、最近、高野麻衣さんが書いた『マンガと音楽の甘い関係』という本を読んで、『オルタネート』は読み方が独特な登場人物の名前とか、意味や伏線というよりも「ロマンチック」だから登場させたような物事や固有名詞など、少女マンガと通じるところが多くある気がした。なので女性により響く小説なのかなと思ったりもしている。

でも、これは改めて『オルタネート』について考えるとそういう感想だということ。
「読書感想文」は僕とルーペさんの“ライブで生み出されるグルーヴ”に(少なくとも僕は)重きを置いているので(あとリアタイしてくれる方のコメントからの軌道修正も)、アレはアレで違った面白さがあると思っている(手前味噌だが)。

そんなツイキャス、今一度置いておきますので、まだの方はぜひお聴きください。

その他、Webで小説を読んでもらうことの難しさや、推しの尊さについて(「加藤シゲアキ線」から派生したせいか、特に夏川椎菜の「オタサーの姫」的魅力について)、飽くことなく語った。
考えてみればルーペさんと(呑んで)話すのは、昨年11月の「Agapanthus」ライブの打ち上げ以来。キャスの後に通話で話すことはあったけど、ちゃんと顔を合わせて語ることの大切さを実感したりする。

あとエヴァンゲリオンの『序』、『破』、『Q』を貸してくれた。
リアルタイムで同じ時間を歩んでこなかった僕は「ブーム」としての、あるいは「信仰」としての「エヴァンゲリオン」を感じることはできないので、同じ熱量を持つことは決してできないだろうけれど、それでも観ておくことにする。

まだまだ自分の見識が浅いことを認識する今日この頃。
気づいているうちに色々と吸収していこう。

10年ぶりのアレとソレ

歯の治療1回目。

クリーニングじゃない“治療”は多分10年ぶりぐらいで、その感覚を忘れていたけど、実際に治療台でドリルの音聞くと、「ああ、歯の治療って嫌なもんだったな」と思い出して後悔したりした。
幸い、さほど大きな虫歯じゃなかったようで、30分たらずで終わったけどね(麻酔は4時間経ってもまだ切れないけど)。

あと、歯医者って何かとコントになりそうだなーと、治療されながら考えたりした。
ずっと目を開け続ける客とか、先生の指が入ってるときに思いっきり噛む客とか、「痛かったら左手を挙げてください」と言いつつも挙げた左手をおさえて下げる医者とか(これはなんかで見た気がするな)、なんというか、行動としてはとれるのに、あえてそれを抑えなければならないシチュエーションは笑いにつながりやすいのかもな(だから葬式コントとかあるのかもね)。
で、とにかく1回終わって来週詰め物が入ります(清水の舞台から飛び降りた奴が)。

そんな麻酔が切れない状態なのに、焼肉の日にしてしまった。
夜まで時間があるので、日曜に配信された「100分de宮台」で語られていた『進撃の巨人』を(今さら)読もうと、漫画喫茶に行った。漫画喫茶も多分10年ぶりぐらい(今はインターネットカフェっていうんだよね←それも古い言い方っぽい)。
で、『進撃の巨人』の他、昔中途半端に読み途中だった『キン肉マンⅡ世』の超人タッグ編があったので、それのほうをむしろ読んでしまった。『Ⅱ世』ってちょっとマイナーだから置いてあるの珍しいんじゃないかなと思ったのだ。でも、最後まで読みきれなかった。また次回だな。
『進撃の巨人』は2巻まで読んだ。思ったより怒涛の展開だった。
絵柄が好みでなくてスルーしてたんだけど、先述の配信で、宮台真司が作者の諫山創を「天才」と称していて、天才が天才と呼ぶ人の作品を読んでみたくなったのがきっかけ(あ、あと推しの麻倉ももも面白いって言ってました)。
想像していたものと、良い意味で違う感じなので、最後まで読んでみたい。

で、このあとは焼肉なので、今日はもうオフにします。
食べるまでに麻酔切れるかな(微妙)。

感想文7回目。

「ザンクとルーペの読書感想文 第7回 加藤シゲアキ『オルタネート』編」。お聴きいただいた方々ありがとうございました。

ルーペさんとは事前打ち合わせをしていないけれど、自分が言いたいことは事前にまとめている。話の流れや場の雰囲気でその中から語ることを決めているのと、会話から浮かんだものがあればそれを優先しているので、触れられない点もいくつか出てくるが、今回はそれが多かった気がする。
終わった後、きちんと自分の感想の「大意」が伝わっているか今回はやや不安だったけれど、聴き直すとそれはできていた気がするので、良しとしよう。

アフタートークは「TrySail Live2021 Double The Cape」について。

全曲感想をブログで書くつもりが、KAC2021に参加しているうちに後回しとなり、そろそろ記憶が曖昧になってきていたので、ここで喋れて良かった。
とにかく「ソロもいいけど、TrySailとしての3人が好き」ということが言えたのでこれも良かった。中身はびっくりするほど何もないですが。

しかし、1時間話した後にすごくグッタリした。楽しかったし、聞いてもらえてることは嬉しいんだけどな。ルーペさんとのアフタートーク後のアフタートークもいまひとつだった(ゴメン、ルーペさん)。なんだろう。体調不良?(体温35.8℃だけどな)

そんなわけでKACの新しいお題「ソロ〇〇」も全く浮かばないし、今日は店じまいします(お酒飲みますの意)。
明日は朝早いし、また1から頑張ろう。

書いた告知と読む告知

KAC2021の7つ目のお題「21回目」で小説を書いた。

『21回目に描くもの』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219266864408

お題が出てから、ノイローゼなんじゃないかと自覚するぐらい「21」という数字が頭から離れなかった。で、そんな中考えたいくつかの物語はどれもしっくりこなかったので、朝起きて書きながら考えた感じがある。
悟と瑠璃子の関係性は書き始めた時は違ったのだけれど、最終的にこのほうがしっくりくると思ってセリフを書き直したりした。そこそこ良い物語になったんではないかと思います。これでとりあえず書くノルマは達成。お題はあと3つ。ゴールが見えてきた。

で「読むほう」の企画、『ザンクとルーペの読書感想文』は3月26日金曜の午後2時からに決まりました。課題図書は加藤シゲアキ『オルタネート』。話題作だし、作者も人気者なので感想を言うのは緊張するけれど、いつものように好き勝手喋りますよ。

ルーペさんと言えば、前回アフタートークで取り上げた『新しい日』がカクヨムコン6の中間選考を通ったので大変めでたい(約束通り、焼肉奢らなきゃな)。
なので、今回のアフタートークもカクヨム話と思いきや、「TrySail Live2021 Double The Cape」の感想を喋ります。ブログでは書けなかった「濃い」感想を喋りたい。

今日はこれで店じまい。
明日また書いたり読んだりせねば。

完全オフwithフィッシュ

今日は完全オフ。

理由あって、東京駅のグランスタに買い物に行く。
東京駅はデカイ。平日なのと朝早めだったこともあってお土産屋はわりと空いていたが、一昨年行った仙台駅とイメージが重なって、すごい旅に出たくなった(今は我慢するしかないけどね)。
あまりにテンションがあがって、頭に浮かんだことをずっと呟いてしまったりした(それは加齢)。

課題図書の『オルタネート』読了。今回はファーストフードで一切(ホントに一切!)読まなかった。それがオススメ度に反映されるかはわからない。
ただ、後半は一気読みした。詳しくは今月末(多分26日)の「ザンクとルーペの読書感想文」にて(告知でした)。

なんとなく今日は肉断ちしてみた。昼はフィレオフィッシュ(またマックじゃねえかよ)、夜は寿司(サ○ットの奴)にして、ハムやベーコンすら食べなかった。
なにかしら毎日“肉っ気”を取ってしまうので、こういう日も意図的につくろうかな。ちなみに明日も肉断ち予定。

一日のんびりしたおかげで、自分のことを振り返り「日々、大切にしないとなー」と今更ながら思った日でもある。
自分ができること一生懸命やらないとね。

推しのアイドルの本とアイドルの本

3月に入ってやたらと仕事がバタバタする。
まだ2日しか出勤してないけどな。

今日も一日フル回転したはずなのに、TODOリストはほとんど進んでない。
最後の15分で力を振り絞って“かたち”だけは終わらせたけれど、ちゃんとまとめるにはまたやり直さなきゃいけない部分が多い。
それと、やけに細かいことにイライラしたり、物言いが尖った感じになるのは花粉症のせいで、いかんいかんと思いながらも頭も働かないし、どうしたら良いもんですかね。
それでもとりあえず事故のないよう、そして体調を崩さぬよう、それだけを目標に今週は生きる。

出勤前にTrySailが特集されている「B.L.T VOICE GIRLS」という雑誌(Vol.45)を買いにアニメイトに行ったら、今、営業12時からなのね。仕方ないから休憩時間にわざわざ買いに行ったよ。
ちゃんとブロマイドついてたから、アニメイトで買った甲斐はあった。「雑誌についてくるブロマイドは、CDについてる奴より写りがいい説」が今回も実証されたように思う(それぐらい良い出来栄え)。
最近、ブロマイド目当てでアニメイトで買うことが多くなっていて、推しができる前は、そんなオマケでわざわざそこまで買いに行かないよ、とか思ってた自分の浅はかさを省みたりした。ファン心理はファンになってみてわかることだ。
他店舗ではきっとブロマイドの写真が違う種類なんだろうが、それを集めるために行脚はしないし、同じものを買いまくったりはしない程度のファン。
でも雑誌ぐらいの値段ならいいかなあーという気持ちも芽生えてきているので、なかなか怖いな(俺は何に進化するのだろうか)。

それにしても、この「B.L.T VOICE GIRLS Vol.45」。まだざっと読んだだけなのに。TrySailファンなら永久保存じゃないかと思う構成。
これは、観賞用、来客用、保存用と3冊買う必要あるんじゃないかな(・・・おや!?ザンクのようすが・・・!)。

「ザンクとルーペの読書感想文」の3月の課題図書が加藤シゲアキの『オルタネート』に決まったので、これも早速本屋で買った。
昨日、吉川英治文学新人賞を受賞したので、売り切れる恐れがあり、今のうちにゲットしておく。
「感想文」の配信日はまだ決定してないが、ボリュームがあるので早めに読んでおこう。

帰りに疲労を抱えてジムに行くと怪我のもとという言い訳を思いついて、真っ直ぐ帰ってきて、我慢できずにビール飲んでご飯食べた。あとはもう寝る。

とにかく健康でいることが第一目標の今週。
TrySailライブまであと3日。

動画整えの朝活

また5時半に目が覚めたので、そのまま起きる。

で、早く起きてできた時間で「ザンクとルーペの読書感想文」の紹介文を整えた。
この数日コンスタントに閲覧数が増えているのに反して平均視聴時間が短く、聞きどころを探す前に離脱してしまう方々が多いようなので、タイムスタンプを導入した。
それぞれの感想を言う部分と、オススメ度判定が頭出しできるようにしたのだ。

うっかりクリックしてしまったけれど、好みと違う動画(っていうか内容)だったという人には、単純にごめんなさいなんだけど、対象の本について誰かの感想が聴きたいと思ってくださった方には、オススメ度だけでも聞いてもらえるといいのかなと思っている。
特に見られているのが本屋大賞エントリー作である『この本を盗む者は』と『推し、燃ゆ』の回。
全編聴くのはちょっと長いので敬遠していた方には、これを機会に聴いてもらえると嬉しいです。

『ザンクとルーペの読書感想文』プレイリスト

 

今日の晩御飯は焼肉ライクと決めていたのに、10人ぐらい並んでいたので、諦めて帰宅。自炊は面倒なのでマクドナルドを買った(ファーストフード厨だよな)。そして花粉症がひどいのでノンアルコールで我慢。

それと、この数週間やたらと口の中や唇を噛んでしまう。
だいたいはお腹空きすぎて、食べたい気持ちに体がついてこないケースが多い。もしくは体調がやや悪いケースなのだが、もしかしたら噛み合わせが悪くなってきてるのかもな。まだ2本残っている親知らずが影響してきたのかも。
そんなわけでタイミングをみて歯医者に行ってみようと思う(地元でオススメの歯医者聞いたし、ね)。

諸々のことで大変だった2月が終わる。
3月は頑張るよ。

推し推しなキャス

「ザンクとルーペの読書感想文」の日。

リアタイしてくださった方、ありがとうございました。せっかくツイキャスでやっていくのでコメントは拾うタイプですので、反応してくださるとさらに嬉しい。

まずは本編である『推し、燃ゆ』の回。

ファーストフードで読了。
ルーペさんが強。

その部分を振り返ってみると、僕のオススメ度が何であるかはフラグが立っていたな。
この主人公ほどでないにせよ、推しに相当“注ぎ込んでいる”身としては芽生えた違和感を最後まで払拭できなかった。
「推しを推す気持ち共感できるかも?」と思って読み始めると裏切られると思う。でも、それが良い意味での裏切りになる場合もあるからね。
読んだ人の気持ちを揺さぶる作品であることは間違いないです。宇佐見りんさんは凄い(『かか』読むよ)。

 

そしてアフタートークは、カクヨムで公開されている小説『新しい日』について、作者の江戸川台ルーペさんにお話しを伺った。

こういう試みはアフタートークならではじゃないかと思う。
キャス内でも話しているように『新しい日』は90年代インドア系(アングラ系?)サブカルにハマっていた人々には刺さる部分が多いと思う。
笑いのエッセンスをまぶした壮絶な物語が、読む人の心を抉ってくる。R15+ぐらいの感じで読んでほしい。

花粉症のせいか、蓄積疲労かでアウトプット的なやる気がでない。
この際、徹底的に堕落してみようと、晩御飯はピザを頼んだ。いつものピザハットではなくドミノピザ(初ドミノ)。
そういえば、昨日の昼もピザだった。ピザに飢えているのかもね(リバウンドフラグ?)。

アウトプットの気持ちが出ないので、できるだけインプットしてみることする。
先日のおみくじに言われたように、今は「あせらず好機をまって」みましょうかね。

推し小説と取材未遂

久しぶりに小説投稿サイト「カクヨム」を覗いてみた。

「ザンクとルーペの読書感想文」でもおなじみ、盟友 江戸川台ルーペがカクヨムで新作長編を公開したからだ。

タイトルは『新しい日』。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054954466702

幼少時代を引きこもって過ごした青年が主人公のロードムービー的小説だそうだ。
ルーペファンからすると、登場人物の名前が漢字(しかもフルネーム!)、視点が三人称、といった今までの違いに目が行くが、コメディな会話が続くのもなんだか新しい。
もともとコメディタッチな部分を作品に忍ばせる作風であるものの、「それわかる人少ないよー!」と言いたくなるマニアックなネタが多かった気がするが(でも、そこが僕にはストライクだったりする)、今回は登場人物たちの感覚のズレで楽しませる会話が多く、これはいよいよ本気で賞取りにきた奴ですかね。と思ったりする。

そう、この小説はカクヨム内で一番大きい賞である「カクヨムWEB小説コンテスト」応募作なのだ。
2月7日まで読者選考期間で、この間に読まれたり星がついたりすると中間審査を突破する可能性が高くなる(ような気がする)ので(厳密にそのあたりが明文化されてないんだよね)、ご興味のある方はぜひお読みいただきたい。

といいつつ、僕は12話までしか読めてない。
今のところ、主人公は爽やかな空気に包まれているけれど、今後のサブタイトルやらすでに読まれた方のレビューを読むと、どこかで“ルーペワールド”が発動するようなので、より一層楽しみにしている。
それと本人が「未成年の方は保護者の方と一緒に読んでください。」と書いているので、PG15ぐらいなのかもしれない(ややアダルト要素ありそう)。

いずれにせよ、高野ザンクとしてはオススメ度“強”です!

カクヨムといえば、新宿の高野フルーツバーが閉店してしまうニュースがショックだった。
僕が連載中の(ほぼ休載中だが)『亀を投げる』で、新宿のタカノに行くシーンを書くために取材に行かなければと思っていたからだ。もっとも出てくるのは「タカノフルーツパーラー」で、そこは残るらしいんだけれど。
新型コロナがなければ、去年のうちに行けるはずだったので、悔しい思いがあり、と同時に、行けるところは早く行っておくこと、やれることは早くやっておくこと、を心掛けねばと決意を新たにしたりもした(3日で忘れがち)。

というわけで『推し、燃ゆ』も昨日読み終わったし(優秀!)、しばらくはカクヨムで色々読んでみたいと思う。