それぞれの祭り

今日、ハロウィンだったね。

もう全然そんなこと忘れていて、あいかわらず年中行事に疎いなーと思う。

そんな10月の最終日は、友人の出演するライブに中目黒まで行ってきた。
Quinteto Libreというピアソラの曲をやるために集まった5人編成のコンサート
僕はピアソラの曲を「リベルタンゴ」ぐらいしか言えないのだけれど(曲もうろ覚え)、その程度しか知らなくても演奏を楽しめるというのは、ピアソラの凄さしかり、演奏者の素晴らしさしかり。

5人の奏者たちが皆さんカッコよかったし輝いてた。5人編成の曲だけでなく、ギターとヴァイオリンとか、鍵盤ハーモニカとコントラバスとか小編成の曲も入れて飽きさせない工夫も良かった。
僕はプロのミュージシャンではないから、技術面では素晴らしいとしか感想がないのだけれど、奏者の表情が音とリンクして面白かったり、ピアソラの曲にはノイズのような音が時々入るのだが、音を聴くだけではどう弾いているのか(もっと言えばどの楽器が奏でている音なのか)わからないのが、演奏の姿を見ることで発見したりするのも楽しかった。

それから、演奏聴きながらトランスしたからか、色々と自分の人生だったりを考えたりもした(ちゃんと曲を聴けよ)。
あと機材とか席配置とか、“箱”をみちゃうのは職業病な。

ピアソラを弾きたいという奏者二人の飲み屋トークから今日のステージに辿り着いた、というエピソードも胸熱だった。アンコール前にその話を聞いたけれど、その感慨みたいなものを演奏から感じとれた。また聴きに行きたいと思う。

ツイキャスのアフタートークでも話したのだけれど、ライブの中身はもちろん楽しいのだけれど、それを目当てにしつつ馴染みのない街に出かけること自体も楽しい。
中目黒に降りたの初めてかもしれないけれど、お洒落かつ個性的な店(とくに飲食店)が多かった。ハンバーガーと焼肉が目についたのは単純に“好きだから”かもしれない(あと立ち呑み屋ね)。
時間があれば(あと相方がいれば)、そういうところに入ったりするのもひっくるめてライブなんだろう。ライブでもスポーツ観戦でもなんでも、そういう「出かける機会」増やしたい(結局トリキ行きそうだけどな)。

で、今日は衆議院議員選挙という祭りの日でもあった。
すでに期日前投票は済ませておいたが、自分の入れた候補者(昨日、偶然駅立ちしてるのに出会って声かけたけど、この人に投票してよかったなと思う人だった)の当落や、推しの政治家の当落が気になるので、飲みながら選挙特番観る。あと「香川1区ナンデス」も明日に差し障りのない程度にリアタイするよ。
それも祭りのうちだからね。

そうして10月終わる。ハロウィンも終わる。
そうなるとクリスマスムードになるわけか。
自分も色々と頑張ろう。

三日目の仕事と推し事

仕事を半ドンで片付けて推し事にでかける。

TrySail Live Tour 2021 “Re Bon Voyage” の横浜公演に行ってきた。
詳しくは改めて書くか、もしくはツイキャスで語るけれど、とにかく楽しかった。

江戸川台ルーペと少し早く落ち合って、みなとみらいの「ザ・アメリカンダイナー」みたいなところで昼食のような夕食をとった。「ザ・アメリカン」みたいなハンバーガー(語彙)。
ハンバーガーとフライドポテトにフライドチキン、というラインナップで、ビールを飲みたい思いもあったが、ライブ前なのでノンアルコールビールで我慢。トイレ近くなっちゃうからな(その理由?)。
そういうのも含めて、ライブは楽しい。

正直、今回のライブはさほどのめり込めていなかったのだが(だってライブBlu-rayひとつも見返してないんだぜ)、行ってみると自分の予想を完全に上回る楽しさと、自分がTrySailライブの空間が本当に好きなんだなーということを思い出さされた(あと、ちゃんと「よこはまー」って言われてきたよ)。

それなりにファン歴(それ以上に濃さ)を重ねてきて、もうTrySailのことは結構わかってんだぜ、みたいに調子に乗ってた部分もあったのだと思うが、まだまだ甘ちゃんでした。
“推し方”が雑になっていたのだろうと思う。
それは自分の人生において、好きなものに対して雑になってるということにも通じる(大きく出た)。

今日感じたことを簡潔に言えば、

リスペクトを忘れないこと。
どこかで自分の態度が見られている可能性があること。
謙虚さと感謝を常に持っていること。

常に推しから教わることはある。

楽しさだけでなく色々と自分を見つめ直す時間になった不思議な感覚(日々疲れてるだけかもしれない)。
とにかく最高に楽しい時間を過ごせたことだけは事実。

今日の思いを忘れずに、明日から僕なりに好きなことに向き合っていこう。

自分の歌にする力「第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」

「第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」夜の部に行ってきた。

初の天ちゃんリサイタル、そして初の渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)。
TrySailとしての天ちゃんは推し推しの推しだけれど、ソロの天ちゃんは、雨宮天最推しの江戸川台ルーペに任せた的な気持ちがあるし、カバー曲のリサイタルということで、どうしても「親戚の子の舞台を見に行く」感が強かった。
そんなわけで麻倉ももや夏川椎菜のライブよりもアウェー感があった(「417の日」の次ぐらいに)。それでも会場で席についたらワクワクしたんだけれどね。

で、リサイタルはとても楽しかった。

僕がTrySail推しになったのは、3人ともきちんと(しかもキャラとしてでなく自分の歌として)歌える人たちということが一番の理由だったのだけれど、中でも抜きん出て歌唱力のある雨宮天の歌の上手さを再確認した。
考えてみれば、12曲中10曲がカバー曲、それも往年の歌謡曲というのは、そもそも歌が上手くなければ成立しないイベントなのだ。また、どの曲もカバー元の歌手に寄せるようなアプローチではなくて、“歌手”雨宮天の曲として歌っていたのはすごい。ほぼ自分の持ち歌のように歌っていた。努力で上手くなった部分も大きいだろうが、僕としては“天性の歌唱力”を強く感じた。
唯一、寄せたなーと思ったのは松田聖子の「瞳はダイヤモンド」。“ザ・アイドル”松田聖子の凄さを痛感した。

個人的にはとくに「たそがれマイ・ラブ」と「つぐない」が良かった。
「つぐない」本家のテレサ・テンって歌上手かったんだなーというのもわかった(天ちゃんより良い、ということでなくて、天ちゃんの歌として聴いていても「テレサ・テンの歌声が浮かぶ」という点で)。

一緒に参加する、というライブの楽しさも良いけれど、こういうきちんと歌い手の歌を堪能するリサイタルは久しぶりだったので楽しかったし、自分もきちんと音楽と向き合わねばと思った(レベルもステージも違うけどさ)。

まだまだ感想は尽きないが、それは9月17日(金)13時からの「ザンクとルーペの読書感想文」のアフタートークで語ります。本編は早見和真著『店長がバカすぎて』について感想を言い合います。
なんだよ、どさくさに紛れて告知かよ(はい、そうです)。

今日はブレード降ったりしてないのに、やけにお腹がすいたので帰ってからカップ焼きそば(UFO)食べた。なんか色々消耗してるのかもな(渋谷にエネルギー吸い取られたとか)。
推しに元気をもらって、明日からまた頑張る。

トラブル乗り越え夜のツイキャス

「ザンクとルーペの読書感想文」第11回、ついさきほど終了しました!

20時開始のつもりでいたら、ルーペさんが収録するはずだった某カラオケルームが20時で閉店(まんぼうの影響)というアクシデント。
「隣の県ならまんぼうが適用されない」という、西村京太郎もビックリの県またぎトリックを使ったルーペさんが別場所を確保して、予定より30分遅れでスタートしました。

本編は小説ではなく実用書、松岡圭祐著『小説家になって億を稼ごう』。

実用書の感想は難しかった。いつも以上にルーペさんに助けられた感じがする。でも言いたいことは言えたと思う。
そしてわりとラストのまとめは、その場で思いついたことを言っただけだが、予想以上にまとまった(気がする)。こういうのが出るのがやっぱりライブ配信のグルーヴならでは、って奴ですよ。

で、ライブつながりで(無理くりつなげたな)アフタートークは「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」羽田公演(夜の部)の感想。

ブログでも書いたことを少し深堀りして「ロックスターとしての夏川椎菜」を語れたと思うのでわりと満足。
そして今は「声が出せる状況にだったら、もっと楽しかっただろう」と思っていて、その日が来ることを待ち望んでいる。

いずれにせよ、聞いていただけると嬉しいです。

2020開会式

東京オリンピック開会式を、後半から見た(1時間ちょっとかな)。

なんというか、総合的に僕の嫌いな「学園祭実行委員」のノリを感じた。
知ってる曲が流れるのは素直に「おおっ」ってなるけれど、単なるファッションとかアイコンで使われてる感じがした。

コミケが金になると思って、物見遊山で入ってくるメディアとか芸能人のあのノリ。“ウェイ系”の人たちがサブカルを消費しはじめる、あの嫌なノリを感じた。
「楽しさ」を感じる部分が違うんですよ。
こっちはこっちで楽しくやってるんだから、そこを「俺らも理解してるよ、楽しいよなー」っていう見当違いなウェイ系のノリで消費すんなよ、って思った。

ピクトグラムのは、1964年の東京オリンピックから始まる導入の映像は良かったけれど、パフォーマンスは正直スベったよね。中の人たちの身体能力は相当高いんだろうけれど、慌てて時間に合わせてるからか、映画泥棒みたいなキレキレな動きは感じられなかったし「頑張ったで賞」しかあげられない。
もうちょっと尺をきっちり取って、中の人のパフォーマンスを見せてあげてほしかったな。あと、なんとなく「ラーメンズ」案件っぽさを感じた(ラーメンズに対する印象、合ってる?)。

同じくSNS界隈みると小林賢太郎案件らしいが、なだぎ武のくだり。
なだぎさんは好きだし良い役者さんだと思うが、あのコントみたいなのはいらない(何一つ演出の効果を感じない)と思ったし、劇団ひとりの出る映像もリアルタイムで各地のランドマークの照明が、映像と連動してライトアップされるならすごいけれど、違うでしょ?
なら、それは入れる必要感じなかった(荒川静香が出たときだけ「おお、荒川静香だ」って言った)。
あと、森元会長案件と思われる海老蔵の歌舞伎も、歌舞伎知らない自分でも、歌舞伎ってああじゃないよなと思うような無理くり取り入れた感じだった。

聖火リレーで言うと、印象的だったのは王、長嶋、松井の揃い踏み。
僕は巨人ファンじゃないが(むしろアンチ)、それでもこの3人が並ぶ姿は画として良かった。
長嶋さんの姿を見られたのはファンなら感慨深いだろうが、コロナ禍の中、あの体調の方を連れ出すなよ、というのが率直な感想。
もし、出てもらうなら車椅子に乗った長嶋さんを松井さんと王さんが押せば良かったんじゃないかな。っていうか長嶋さんのアテンドをずっとしていた松井さん、本当良い人だよな。万全ではない長嶋さんに気持ちまで寄り添っているのが伝わった。本当の意味でスターだと思う。改めて尊敬。

で、そんなことをつらつらと考えたのだけれど、前提として、そもそもジョックのイベントであるオリンピックの開会式がナード系ロックンローラーを自称しているオレに合うわけなかったんだよね。それを忘れていたのだった。合わないものをとやかく言うもんじゃないよね(もう書いちゃったけどさ)。
だから、ジョックの奴らがわかったふりしてナードなもの(漫画の吹き出しとかゲーム音楽とか)使ってんじゃねーよ、っていう気分になるんだな。

多様性を謳っているけれど、その“みんな”の中に僕は入っていないんだろうなーという疎外感を感じた開会式。すべてがただのパッチワーク。うわっつらだけで、本質的なものをUniteしてない。そして好きなものが、違う形で消費されていくのも悲しく思ったよ。なんとなくそれが電通クオリティなのかもしれないけれど(偏見です)。

そんな、オリンピックと付かず離れずの日々が始まったよ。
とにかくみんな無事でありますように。

彼女はロックスター

そんなわけで、「LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」羽田公演に行ってきた(昨日のブログから続いてます)。

Zeppという場所、生バンド、そして彼女の楽曲から想像していなかったわけではないが、その想像以上にロックのライブ感が高かった。

ラジオでハロプロについて(時に聴いているこちらが引くほど)熱く語るアイドル好きで、自分も声優としては「アイドル枠」で活動してきた彼女が、そこから「夏川椎菜」という唯一無二のアーティストになろうとしている、その過程と葛藤も全部見えるようなライブだった。

ダンサーもおらず、振りはつけるものの、ほぼ“歌一本”で、場を作る力量がすごかった。生バンドは4ピース編成(ツインギター、ベース、ドラム)でキーボードがいないから、すごくピッチがとりにくかったと思うが、その分、勢いと強いパフォーマンスで乗り切っていた。
そして、バンドの座長としてだけではなく、会場全体をリードする姿に感動したし、そのグルーヴに身を委ねることがとてつもなく幸せな時間だった。
それは、Zeppのサイズならでは、というのもあるだろうが、夏川椎菜にはそれができる力があるんだなと改めて実感した。

ナンちゃんの作る場は、同じTrySailの雨宮天や麻倉もものライブとは違い、単純に「楽しかった」だけじゃなく、「自分も頑張ろう。逡巡していることに挑戦しよう」という気にさせてくれる。
TrySailのライブも、天ちゃんやもちょのライブも、もちろん楽しいけれど、なんというか前者がエンタメ王道、ディズニーランドのような楽しさだとすると、今回のライブはアート系の舞台を観たような感覚で、自分の人生にフィードバックされるものが多かった気がする。「もっと頑張れ、俺」という気になった(いや、マジ頑張れ、俺)。
TrySailのナンちゃんが可愛い、417の日のナンちゃんが面白い、だとしたら、ソロライブのナンちゃんは断然“カッコいい”だ。ロックスターの貫禄があった。
ファンにサイリウムを振らせるロックンローラーの先駆者になってほしい。

系統の違う楽曲が多いし、とくに自分で作詞する曲はやや湿り気のあるロックチューンが多いので、ソロ活動はこの系統でやっていくんだろうけど、また彼女のパワーを浴びに行きたいと思った。

で、2時間あっという間で大満足なライブだったわけだが、ずっとスタンディングなこともあって、途中で少しバテた(そして今日身体にガタがきてる)。

自分、まずは体力つけなきゃな。

1年かけた大団円「令和3年度417の日」

本千葉駅は遠い。

「千葉に遊びに行く」と言って、幕張メッセとか東京ディスニーランドとかを思い浮かべて、東京駅から30分ぐらいで行ける感覚で電車に乗ると痛い目にあう。「本千葉駅」までは快速でも1時間弱。しかも途中から各駅間の距離がやたらと長い(ローカル線あるある)。
船橋より先の千葉は小旅行と覚えておきたい。

さて、その本千葉駅にある千葉県文化会館大ホールで行われた「令和3年度417の日」というイベントに行ってきた。
僕の推し、TrySailのメンバーである声優の夏川椎菜が、自身の名前にちなんで平成31年から行っているファンイベントだ。

昨年は緊急事態宣言につき、イベント中止。
ブログで彼女が書いた「クショがーーーーーー」というフレーズが一時Twitterのトレンドになり、夏川椎菜がトレンド入りしたことに狂喜するファンと、なんだ誰だどうしたんだ、と困惑するファン以外の反応のコントラストがあったと記憶している。

夏川椎菜は中止の悔しさをYoutubeにぶつけ、自ら構成、脚本、撮影、編集を行い、1年間「令和2年度417の日」の代替コンテンツとして「417Pチャンネル」を開設。毎週月曜20時に動画を更新し続けてきた。
彼女のクリエイターとしての魅力と、パロディのセンスが反映された(とてもいち声優が手弁当で作ってるとは思えない)ハイレベルで面白い動画チャンネルだ。

その集大成とも言える今回のイベント。
最推しがもちょである僕と、最推しが天ちゃんである江戸川台ルーペだが、ナンスファンには間違いがない我々として、そして417Pチャンネルウォッチャーとしてはやっぱりいかねばならないだろうと、ナンスファンである「ヒヨコ群」の群れの中に飛び込んでいったのである。

本千葉駅にはファストフード的なものは何もないと見做して(実際なかった)、イベント前の腹ごしらえのために千葉駅で待ち合わせした。
仕事を早引けした僕と違って、休みをとるという万全の体制のルーペさん。
千葉駅隣接のフードコートで侍マックを食べながら、417の日やらナンスのことやら話すと、どうしてもツイキャスのアフタートークをしている感じになってしまう。でも「最推し」のライブを観に行くテンションとはやや違って、楽しみだけど冷静みたいな感覚は共通していた。
後で聞いたらルーペさんは早めに千葉に来て、千葉散策を終え(千葉散策ってなんだよ)、ついでにジョナサンでビール飲んでたらしい。会話がやや噛み合わなかったのは、彼のメートルがあがってたからなのかと思う。

で、そこから小旅行気分を味わうためにモノレールで「県庁前」駅まで行って(駅名がもうローカルだよな)、徒歩7分のところにある千葉県文化会館に到着。

あいにく雨足が強まってきたが、雨のイベントの日ならと思って持ってきたTrySailのオンラインライブGO FOR A SAILグッズの折りたたみ傘が超優秀で助かった。造りがしっかりしていて、しかもワンタッチ。普段使いできるデザインもオススメ(どっちかというと女性向けだけどね)。

で、肝心の「令和3年度417の日」だけれど、これは「夏川椎菜 独演会」というのが一番正しい紹介の仕方だろう。

内容は「声優」夏川椎菜が、Youtubeやテレビ番組をパロったコンテンツで、一人芝居する、という構成のイベントだった。
なのでライブのように「参加した」という感覚ではなくて「楽しい出し物を見た」というのが正直な感想。ナンちゃんがパロディ好きなのはわかってたけど、さらに濃いめの好きだったんだと思って、そこは共感できた。
ただ、イベントの趣旨なのか、ファンイベント的な要素が強く、全編、変化球を投げ続けられたという感じがする。

TrySailの楽曲である「Sunset カンフー」と「adrenaline!!!」の一人歌唱と、ギター&キーボード生演奏によるアコースティックバージョンの「Daisy Days」、「ラブリルブラ」、「キタイダイ」と、5曲歌も聴けたけれど、それぞれ「Youtubeの番組内」という一種虚構の中でのパフォーマンスだったので、少し距離を感じてしまった。
そして歌自体はすごく良かったけど、やっぱりこれも変化球だ。

「演じる舞台を観る」という点で、声優としての夏川椎菜の魅力は十二分に堪能できたけど、そもそもTrySail自体を楽曲からファンになっている僕には、やっぱり1曲でいいから真っ直ぐストレートな楽曲を聴きたかった(それがあればむしろ神イベントだった)。
本来なら今年の1月に夏川椎菜のライブに行き(6月に延期)、それを踏まえての417の日であるはずだったので、その点、僕としてはちょっとボタンが掛け違ったのかもしれない。
でも、舞台で好きなことをやって、それをちゃんとコンテンツとして成立させてるのは、さすがだなあと尊敬度はより上がったイベントだった。つまり今まで書いてきたのは、ファンとして求めるものが高いという贅沢な感想なのだ。

最初に書いたように、今回のイベントは「417Pチャンネル」のライブ版であり集大成。そう考えれば、その路線を踏襲したイベントなのは当然だ(だから、このイベントの実施をもって、令和2年度を引っ張っていた417Pチャンネルは役割を終え、夏川椎菜 Official Youtube Channelに姿を変えた)。

1年間、Youtubeを中心としたクリエイター活動が多かった彼女が今回出したものは、自信が作った「夏川椎菜」というコンテンツだったんだと思う。「417Pチャンネル」は本当に面白かったし、センスに共感してナンちゃんのことをより好きになったけれど、今後はもう少し“素の”夏川椎菜を見たいなー、と思う。

ところで、この「令和3年度417の日」を含め「417Pチャンネル」のオススメ動画を紹介するアフタートークを僕とルーペさんでやる「ザンクとルーペの読書感想文」は4月28日水曜、午前11時からの予定です。
なんだよ、告知かよ!しかも本編じゃなくてアフタートークのかよ!っていうね。
このブログで書けなかった思いみたいなものも語れるといいなと思っています。
そして本編では、2021年本屋大賞である『52ヘルツのクジラたち』の感想を語り合います。今日ようやく少し読み始めた。28日までに読み終わるのか?(心配するのそこ?)

緊急事態宣言はどうやら来週から発令らしく、ナンちゃんの6月ライブの実施がまた怪しくなってきたけれど、どんな形になるにせよこれからも夏川椎菜を推していくことだけは間違いはない。
令和3年の夏川椎菜にもキタイダイしています!

ミュージカル『The PROM』を観た

ミュージカル『The PROM』を観てきた。

ブロードウェイミュージカルだけど、日本版は岸谷五朗と寺脇康文のユニット「地球ゴージャス」のプロデュース作。
地球ゴージャスの公演はいつもプラチナチケットで、僕は14年前の(え?14年ってどういうこと?そんな前なの?)「HUMANITY」を観ただけなんだけれど、今回は葵わかなが出るということを知って、脊髄反射的にチケットを取った。

葵わかなが好き、というのは昔ブログに書いたが、きっかけはNHKラジオの英語教育番組「ボキャブライダー」で、その透き通るような声の綺麗さと相方のマックスウェル・パワーズとの掛け合いの上手さで「なにこの人すごい」となって、その後写真みたらルックスも可愛かったし、そこから応援するようになった。だから、朝ドラも「わろてんか」だけは通してみたぐらい(ドラマとしては残念な感じだったな)。
その後はCMで見かけるぐらいだったのだけど(その点“推し”とはちょっと違うのだよね)、葵わかなと岸谷五朗、寺脇康文の掛け合いは見たい、そして直接見たい人は見れるうちに見ておいたほうがいい、と思ったのだった。

なので、チケット取った時は内容がLGBTQの話だとも知らず、しかもブロードウェイミュージカルとも知らず、自分に合うかなーとやや不安だったのだけど、岸谷さん第1幕から出ずっぱりだし、葵わかなは超声綺麗だし、しかも歌も高音で伸ばすところで思わず「上手いなー」と呟いたほど歌上手かったし、寺脇さんは寺脇さんで相変わらずな三枚目役を楽しんでやっているのが面白くて、観に行って大正解だった。
物語もテーマはテーマといえど重くなりすぎず、自分のアイデンティティに自信を持てるような前向きで明るい展開だったので良かった。うるうるしながら笑顔になれる作品。
自分自身は古い価値観で育ってきた世代の人間だが、最近トランスジェンダーの人の話を直接聞いたりして、ジェンダーについて考えさせられることが多い。今すぐに価値観を変えるのは難しくとも、いろんなことを少しずつアップデートしていって、いつか後の世代が「そんなことで苦労した時代もあったんだね」と言えているといいなと思う。

名前を挙げてないキャストの方々もみんな素敵だったけれど、座長である岸谷さんの、出てくるだけで場が絞まるオーラと、手指の先まで神経が行き届いている感じは圧倒的だった。ホント、すごい。

そんな感じで、もう1回観たくなるほど楽しい舞台だった(残念ながらスケジュールとなにより予算が……)。

それでも観たい、行きたいと感じるのはやっぱり何かあるはずなので、今後も自分の気持ちに正直にいようと思った。

2Days併走

TrySail Live2021“Double the Cape”DAYS 2。
初めての2日連続のライブ鑑賞だ。

なんて言っておきながら、TrySailのライブ、昨日を入れてまだ3回しか参加していない。
なんかもう30回ぐらい行ってる気がしてるんだけどな(脳は簡単に騙される)。
もっとも、もう2年近く毎日のようにアルバムだのシングルだのソロ曲だのを聴きまくっていれば、そう錯覚してもおかしくはないのだろう(アルバムとか、3枚どれも200回以上は聴いてるよな)。

で、今日はスタンド2階席での参戦。
昨日のようにかぶりつきで楽しめるわけではない(だから目も合わない)。
ただ、昨日は推しの表情がはっきりとわかるほど近い分(目も合う分←自慢したいだけ)、こちらも見られている感覚があって(推しに、だけでなくて後ろのファンにも)、なんというか立居振る舞いや所作をきちんとしなきゃいけないという思いが働き、正直緊張したのだ(真面目か)。もちろん、それは贅沢な悩みだけどさ。

今日はライブ自体を純粋に楽しめたし、客席で揺れる大量のブレード(ペンライト)の光に包まれてる会場が見通せて、一体感をより強く感じた。
ちなみに今日はブレードを1本増やして最大4本持ちにした。ライブ映像でよく見た、3本をトライアングルにするTrySailサイン(っていうの?)を作ったりして楽しかった。
っていうか、どの席であろうと、やっぱり“ライブ”は楽しい。

あと花粉症で連発していたクシャミが開演20分前になったら完全にピタリと止んだ。ライブが終わって山手線に乗り込んだらまたぶりかえしてきたから、集中力のたまものだろう。
ずっとライブが続いていれば、花粉症にならないかもしれない(間違った解釈)。

2日目のセトリも隙がないぐらい満足度が高く、2日連続で幸せな時間が終わった。
最後の挨拶でナンちゃん(夏川椎菜)が言った「ここに来ることを選ばなかった人も、また舞台を作って待っているから」という言葉が、この状況でリアルなライブをしていることが“普通じゃない”ということの意味を思い出させたりした。

そう、普通なら来られたのに、この状況だから来られなかったファンもいるのだ。

そのナンちゃんの言葉を引き取って僕がひとつ言えることは、何か表現することで生きている人たち、ファンはちゃんと待っているから諦めないでその日まで生きていこう、ということだ。
そしてファンの人たちへ。舞台に立つ人たちもあなたたちをちゃんと待っている。

表現者もファンも、この状況のせいで、たとえ一旦はその道から離れなければならなくなったとしても、また戻ってくると心に秘めていてほしい。
いつか全ての表現者さんと全てのファンたちが会える日が来ることを、一足早くその日を迎えられた幸せ者のひとりとして、心から願っている。

複雑な思いや葛藤は山程あっただろうけれど、ライブ実施の決断を下した運営の皆さんにはいちファンとして本当に感謝します。
そして、このライブをやって良かったと本当に思えるように、より一層の体調管理をしていきます。またいつかこの幸せな時間に(今度は完全な形で!)参加できることを、健康に留意して待っています。皆様もどうぞ、ご自愛ください。

ライブの内容については改めてまとめたい。
とにかく幸せすぎる2日間が終わり、また明日から生きていくのだ。

ライブ参戦1日目

TrySail Live2021“Double the Cape”初日に参戦してきた。

今日の体験を言語化するのはとても難しいので、思いつくことを思いつくままに書いていく。

とにかく楽しかった。
セトリが完璧すぎた(曲順も含めて)。
そしてなにより神席すぎた。花道のすぐ横。俺の隣、柵。
しかも花道で途中で立ち止まる位置が目の前なので(あとで床をみたらバミってあった)3人が歌って踊ったりするのはもちろん、『adrenaline!!!』でテンション上がりすぎてもちょに白い目で見られるナンスや、『disco』でこぶしをいつもより余計に回す天ちゃんなどを目の前で見られたのが、とにかく良かった。

やや入れ込み過ぎ&はしゃぎすぎて、まともに歌えない場面がちょくちょくあったけれど、「そうだよね、僕らファンだけじゃない、彼女たちのほうがライブしたくてしたくてたまらなかったんだものね」ということを改めて思って、推しの楽しそうな姿を見られたことが何よりも嬉しい。
そういうところも含めて何もかもが幸せな時間だった。

そして、初めてもちょと「目があった」と確信できるぐらいはっきりと目があった。その瞬間430回ぐらい死んだ。
それもあって記憶は曖昧だし、言語化することもできないぐらい脳がおかしい(自分で何書いてるかちょっとわからないですね)。

とにかくもちょと確実に目が合ったし(大事なことなので二度言っておく)、『High Free Spirits』の指を差す振付を目の前で見られて幸せすぎた。

目視で表情がわかる位置だったから、生身の推したちを目に焼き付けるためにスクリーンも極力見ないようにして、今日はとにかくライブに身を任せて、目一杯満喫しようと決めていたから、こんな感じ。
明日は2階席なので、もう少し俯瞰して全体を見られると思う。

そう、明日もここに来れる、というのはとても贅沢で幸せなことだ。
噛み締めて、そして感謝の気持ちを忘れないようにする。

あとははしゃぎすぎたけど、体調(筋肉痛含む)崩さないことだな。花粉症はあいかわらずひどい。

寝る!