疲労の先

先週、気が重くて“しち面倒くさい”案件が勃発して(仕事上ね)、その最大の山場みたいなものが今日だった。

それ以来、気の休まることのない1週間で、ゲン担ぎ的に禁酒してたりもしたのだが、ようやく今日、一旦の終了を得た。
上手くいったかどうかはわからないが、マイナス要素はなかったと思うので、気持ち的には解消されたし、他の気がかりなことと同様に感じられるぐらいに、物事を小さく感じるようになったのでまあよかったのだろう。一週間ぶりに酒を解禁して、けっこうな酔心地でもある。

その仕事が終わった途端にもちろん疲れを感じたけれど、帰宅したら、それ以上にドッと疲れた。無意識で相当気張ってたんだと思う。まあ、これも今となっては良い経験なのかも。

とにかくブログもTwitterもおとなしかったのはそういうことです。
なんとか通常モードに戻れそうな気配。明日からまた頑張っていくよ。

初サントリーホール

友人に誘われて新日本フィルハーモニー サントリーホールシリーズ第665回定期演奏会に行ってきた。

仕事柄、クラシック音楽やオーケストラとかと縁があるほうなのだが、プロのオーケストラを聴く機会があまりなく、それにちゃんと「自分の意思」で聴きに行くことが少なかった。そこで、クラシック好きの友人に、一緒に行きたいと頼んでおいたのだ。
日本クラシック音楽で超有名なサントリーホールだけど、場所ですら知らなかったぐらいの不勉強(CCレモンホールの場所なら言えるのにな)。

足を踏み入れてまず思ったこと。サントリーホールはでかい。
というか天井が高いし、広さに対して席数に余裕があって贅沢な造り。内装美しい。天井から吊り下げられたガラス板も響きを考えているのだろうか(未確認)。
こういう場でオーケストラの演奏を聴くのは新鮮な気分だったし、少し緊張もした。

今回の演奏曲はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.61と、ブラームス作曲、シェーンベルク編曲のピアノ四重奏第1番 ト短調 OP.25(管弦楽版)。

クラシックというかこの規模のプロオケ初心者なので、友人に聴きやすい良席を選んでもらった。

ヴァイオリン協奏曲は、ソリストにクリスティアン・テツラフを迎える。世界で活躍しているヴァイオリニストだけあって、出てきただけでカッコいい。そして上手すぎて笑っちゃうぐらい素晴らしい演奏(語彙)。

難しいことを簡単にやっているように見える。
たとえば指運びが曖昧に見えるのに、音程はきっちり取ってくる、とか、弓の返しが何度もあるのに全く音が切れないところとか。基本が素晴らしいのはもちろんのこと表現力も高い。45分が全く飽きない。

もちろんそれは才能があってこそなんだろうけれど、ここまで弾けるようになるにはどれだけ鍛錬をしてるのか、と思うとそれだけで敬意を表したくなる。そしてそんな演奏家でも、たまに“顔で弾く”瞬間もあるのが、なんだか面白かった。

サントリーホールのおかげか、楽器の響きが天井まで回って届く感じ。直接音圧がくるのも迫力があって好きだけれど、響きに包まれているような優しい感じがして良かった。
ベートーヴェンのオケの演奏ももちろん素晴らしかったのだけれど、ブラームスはより凄かった。エンジン全開で、プロオケの音をとことん浴びる感じ。第4楽章は、オーケストラの魅力「全部載せ」な展開で、初心者の僕にもわかりやすくて楽しかった。

そして、今回の指揮者トーマス・ダウスゴーがとにかく素晴らしかった。
他のオケを聴いていない僕に「聴き比べ」はできないけれど、今回はそれぞれの曲のドラマが見えた。例えるなら、ベートーヴェン、ブラームス&シェーンベルクという脚本家が書いたものを指揮者が監督して映画を撮っているような感覚。演奏家はみんな演者だ。

素晴らしい曲があって、一流の指揮者が一人一人に的確に役割をあてて、それを演奏家たちが心得て演奏している。
一つの物語にきちんと仕上げたみたいに思えて、さほど曲を聴き込んでいない自分でも飽きずに最後まで楽しめた。そして、聴く方にも心地よい疲れがあり、それもまた新しい体験だった。

今回はもちろん良い席だったのだけれど、2階の張り出した感じの席があって、あそこでそれぞれの演奏家の動きを見ながら聴いてみたいな、とも思った。

とても贅沢で素敵な音楽体験だった。また機会を作ってぜひ行きたい。

マイナス景気

ここ数日あまりやる気がでなくて、金曜ぐらいからようやく少しずつ回復してきた。

水、木と重めの仕事があったからかなあ、と思いながらも、自分のアイデンティティを見失う系の奴で、やるべきこと、やりたいことになかなか手がつけられなかった。でも、色々と人と話したり、連れ出してもらったりして、そうも言ってられないので動き始めるよ。

で、「ザンクとtacacoの諸々酔談」の11回目を公開。
https://open.spotify.com/episode/0NtegyufAnA61DNTrMmBAh?si=otj26UvpTACCdJjMk-gR9g

メインは「推し活」の話だけれど、導入で、自分の思い込みや認知がちょっと狂っている的な話をしていた。そうしたら、当日飲んでたお酒の名前を「そよぎ、そよぎ」と言っていたのだが、実際は「ぼん」だったと、今日調べて気づく。
まあ漢字はいずれも「梵」ではあったのだけれど、これもまた思い込みだよね。もう、それ自体がネタというか事実確認になっている、というそういう回(そういう回?)。
通勤、通学や、家事のお供にお聴きいただければ幸いです。

書くことが溜まってきたので、ちょいちょいブログも更新できれば、と思う。
まあ一歩一歩頑張っていきますよ。

旅程管理

休み。

ここ一週間ぐらいの疲れとストレスが、わりと身体にも心にもきていたので、部屋を片付けることと、日曜に出発する福岡の旅程を考えられればそれでいいや、という日にした。

片付けは相変わらず「完成形」にならない。
結局は溜まりまくってる本をどうにかしなきゃ、ということを再確認する作業みたいなものだ。単純に読書に時間使うことが解決法だが、買った時は気になったけど今はそうではない本を、読むか処分するか決めなきゃな。
出しっぱなしのゲーム関係の備品はきちんと整理したから、ちょっとは片付いた感はある。

福岡旅行の目的は推しであるTrySailのライブに行くことだ。デビューから10周年の節目のベストアルバムを冠してのライブなので、デビュー曲からのMVを流しながら福岡旅程を計画した。
強行軍というほどではないものの、使える時間はそこそこで、しかも疲労度合い(体力の衰え故の)を考えるとあちこち飛び回れないのだ。でも、せっかく福岡まで行くのだから、太宰府ぐらいは行っておきたいとタイムスケジュールを組む。
わりと良い旅程ができて、同行者である江戸川台ルーペもOKを出してくれたが、太宰府に行くと決めたものの、推し旅とは関係ないしなー、とか考えてたら、ふと「あれ?前にTrySailってラジオの企画で太宰府行ってなかったっけ?」とひらめいた。確認したら果たして彼女たちは行ってたし、その時の様子はDVDにもなってた(ちゃんと内容確認した)。
「ああ、ではやはり太宰府は行くべきして行くのだ」と、導かれたように感じてしまう程度はオタク脳である。反面、初めての福岡(いや、実際は一度行ってるんだけど、ガッツリ福岡だけは初)がそんな旅程で大丈夫かとも思うが、どうせ“オタク旅”なのだから、普通の観光旅行ではなくてできる限り「聖地巡礼」してくるよ。

あとは明日頑張って労働して、明後日ちゃんと起きるだけ(6時出発)。
こう文字で書くよりは色々こなすことはあるが、乗り切っていこう。

明けて9月

気がつけば9月突入。

ドタバタと気を使う案件の多い週末を乗り越えたり、なぜか昔の失敗事を頻繁に思い出して鬱々としたり、早とちりや思い込みで初手を間違ってひとに迷惑をかけたり、酒の量が微増したりしているうちに8月が終わってしまった。
こう振り返ってみると、月末はあんまり良い感じじゃなかったみたいだ。

でも、元同僚の友人と半年ぶりぐらいに再会して飲みに行ったり、有名なミュージカル俳優さんを指導しているような方にピアノ合わせをしていただいて、しかも声を褒められたり、と良いこともあったな。
悪いことのほうばかり頭に浮かぶのは心がちょっと落っこちてるのかもしれない。

ダメの理由の半分ぐらいは疲労と寝不足だと思っているので、早めに帰れた今日はとっとと寝る。それでも予定より1時間残業になったけどさ(完全ホワイト企業)。

9月は仕事の体制も変わり、またなにかと公私ともにイベントが多いので、気分を上げて取り組んでいきたい。
っていうか、まず週末福岡に行くのだが現実感がない。荷造りしなきゃ、だ。

そんな日々です。
日差しはほんの少し弱まった気がするけど(思いたいだけ?)、相変わらず暑さが酷いので、頑張っていこう。

読了報告 降田 天 『偽りの春』

ずいぶん前に職場の読書仲間から借りて積読していた本(こう書くと酷い話だよね。しかもサイン本)。
読書熱が出てきた今ようやく読んだ。読み始めたら、先がどんどん気になってあっという間に読めた。

5人の犯罪者が、並外れた観察眼と会話能力で追い詰めてくる警察官狩野雷太と対峙する、という形のミステリー小説。倒叙ミステリーの部類に入るんだろうか。

「あなたは5回、必ずだまされる」というキャッチコピーが帯にあって、確かに騙されはしたけれど、さほど「アッと驚く」展開はなかった(同作者の『女王はかえらない』を読んでいる者としてはなおさら)。でも、それぞれの登場人物の心の揺れ動きが細かく描かれていて、とても面白く読んだ。

表題作で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞の「偽りの春」も詐欺師側の悲哀が共感を生んで良かったけれど、個人的には1話目の「鎖された春」と最終話「サロメの遺言」が特に面白かった。前者は犯罪に導かれてしまった語り手に、そして後者は複雑な人間関係の果ての行為とその結末に。
主人公狩野雷太に見つかってしまった犯人たちの心の揺れ動きが面白い。そして狩野は厄介すぎて、ああもうこの人に見つかったらおしまいだ、と思える展開が面白い。狩野と犯人のやりとりをまだ読みたい、と思ったら続編(『朝と夕の犯罪』)もあるので、これは必ず読む。

あと、ドラマ化された場合に狩野を誰が演じるか、と考えるのが面白かった。
癖があって、いつも笑顔だけどその笑顔すら怖い、という「得体の知れなさ」という点でいろいろ考えて、最初に浮かんだのは濱田岳だけど年齢がまだ若い。次に浮かんだ矢本悠馬だともっと若いし、最近見た「気持ち悪い俳優No.1」(褒めてます)の竜星涼はさらに若い(10年後に演じてほしいとも思う)。井浦新だとちょっとトーンが重過ぎるかなーと、思っているうちに、ああ高橋一生でいいじゃん(いいじゃん、って言い方も随分アレだな)と落ち着いた。今すぐドラマ化するなら高橋一生でお願いします(10年後なら竜星涼で)。
みっちゃんは、映画『そしてバトンは渡された』のガタイがよくて真面目なイメージが残っている水上恒司がすぐに浮かんだ(本当はもっと大柄なキャラなんだろうけど)。

さほどミステリー通ではない僕には、ハッとするトリックもあったし、叙述の妙も楽しかったけれど、犯人たちの人間ドラマ(人情ドラマと言えるかも)と、全てを見通す狩野という天才的な探偵に出会ってしまった時の心の移り変わりが一番の楽しみだと思う。
狩野と対峙する際のハラハラドキドキを犯人側になって体験できる。

ちょっと騙されつつも、人間の機微に触れる楽しみを得るのにおすすめな小説。

スタンダップ

朝からイベント運営だった。

8時間ほどほぼ立ちっぱなしで身体に堪えたけれど、足腰よりも肩と背中が痛くなったのはなぜなんだろう(そういうもの?)。
でもまあ、その甲斐あって無事終わったからひと安心。参加者や観客の楽しそうな顔見れると、こういう仕事やってて良かったな、と思う。まあ9時〜9時勤務なのはどうかと思うけど(完全ホワイト企業)。

話変わって『ダンダダン』の楽曲の件を、それなりにしっかり書きたかったのだけど、疲れ果ててるのでまたいつか。
ただ一言だけ言えば、ユリ・ゲラーがユンゲラーを訴えた件を思い出したよ。
ちなみに僕は『ダンダダン』のアニメも漫画のファンではないし、X  JAPANのファンでもない。ただの「いち創作ファン」としては、パロディのしにくい世の中になったら嫌だなあという感想。

明日も朝から仕事で夜もそれなりに遅い。
晩御飯食べて、とっとと寝ます(二日連続)。

再配信

休み。

先日のツイキャスを編集してアップしなおしました。
「ザンクとルーペの読書感想文 第32回 『Nの逸脱』」。
https://youtu.be/kPFn3PYslO4

ワールドワイドウェブ(言いたいだけ)の片隅の、ショート隆盛期の動画チャンネルで、長尺の読書感想文を2本も見てくれ、だなんて傲慢だなあとも思ったのだ。今回は2本でひとつという構成だしね。動画編集経験はあるおかげで思ったより編集に苦労しなかった(何事もやっとくもんだね)。

今回のバージョンでは、ルーペさんの感想の、とあるネタバレ部分をミュートしている。
他にも結構ネタバレしてるだろ、という感じだが、なぜここだけかというと、映画の「ポストクレジットシーン」のネタバレな気がしたからだ。この作品を読む上では「致命的ではない」と思いつつ、なにかここに焦点が当たってしまって読むのを控えられるのは残念だし、最後まで読んだ人へのお楽しみ、という点でもここはミュートしました。ミステリー仕立ての作品の感想は難しいと改めて思った次第です。
しかし聞き返すとよく喋るね、この二人(他人事)。

先週土曜から働きっぱなしだったので、今日の休みはありがたかった。
そして明日は6時起きで外部でのイベント運営。とっとと寝ます。

ケンシン

6月の入院で健康診断をすっぽかしてしまい、今日が振り替えで検診の日だった。

直線距離は近いが、電車を乗り継がなければ辿り着けないちょっと辺鄙な所の病院(というか健康診断用の施設)だし、初めて行くところなので少し緊張した。ただでさえ、検体の準備やら、朝から飲まず食わずやらと神経を使うことがあるのにね。
しかもこんな日に限って、その施設の最寄駅の路線が朝から人立ち入りで運転見合わせ。身支度をする間に電車は動き出したが、念のため早めに出る。
まあ無事に間に合ったし、検診もスムーズに終わったから良かったんだけどね。

そのまま午後から職場に直行するつもりだったけど、時間的に余裕があったので一旦帰宅。バリウム飲んだお腹でウロウロするの嫌だったし(トイレ問題)、家に一度帰れたことでペースを取り戻せた感じがした。

その後の仕事は色々あったけれど、まあなんとかこなして一日終わる。長い一日だった。気分的には晩酌をしたいが、明日も朝から仕事なので今日はノンアルで我慢。一応4日間禁酒できたよ(明日は飲む気)。

なんにせよ健康第一だ。無理せず、でもできるだけ頑張ろう。

裏側

せっかくなので、昨日遊んで、の感想を備忘録的に書いておく。

某地方都市にしかない(この言葉使いたくないが、わかりやすく言えば)「コスパのいい」焼肉屋で晩酌。
駅近くに数店舗あって、その中で初めて行った店舗だったのだが、とても狭かったのが難点。あと網から油がやたらすぐなくなって(焼き方悪いの?火力強すぎ?)網交換を頼む頻度もストレス。
そういう味以外の部分でも「美味しさ」はやや落ちるものだね(それをもってしても行く価値はあるほどは美味いのだけれど)。

カラオケ。
女性の曲も歌うのだけれど、そういう時、キーを上げて1オクターブ下げるのが定石だと思う(ドだったら4つあげてミをオクターブ下で歌うみたいな)。
自分は男性としてはキーが高いので、自然とキー上げ度合いが多くなるが、そうするとオケの音が高くなり過ぎて変になるのが気になるのだ。なので、できるだけキーを下げて、そのままの(同じ)音程で歌うのが良いかなーと思って-6とかにして歌うが、それだとやや高すぎる。で、試しに+5にしたら、まあこれはなんとか許容範囲(+6だと音波感ある)。これをベースにキーを取り直そうという発見があった。
歌うこと、以外でもカラオケは勉強になる。

焼肉がそんな雰囲気だったのと、思ってたよりも早くお腹いっぱいになったので、コーヒーを飲むためにスタバに行った。
僕はスタバの想定客層から外れているということもあって(思い込み)、多分1年以上行ってない。というかなんとなく足が向かないのだよね(タリーズは足が向くのだが)。
お盆休みだからか普段からそうなのか、金曜夜の駅下のスタバには若い人たちがたくさんいたよ。

そういえば、と「今年はカクヨムのKAC(というイベント)あったんだっけ?」とルーペさんに訊くと、彼も曖昧で、調べた結果、やっぱりあったらしい。すっかり忘れていた。
僕は毎年KACだけは書いていることでWEB小説家を名乗ってもいいと自分に言い聞かせていたのだけれど、ついにその前提が崩れてしまった。
文フリデビューも今年は逃した(というか怖気づいた)から、しばらくは、読みに徹してインプットしていこうと思う。

たった1日だが、いろんな気づきはある(ポジティブ)。
平凡な日でもアンテナ張っていこう。