ダイエットがはかどらない。
その理由の一つに「お菓子を食べてしまう」というのがある。つまり「間食」だ。
スナックはあまり食べないのだけれど、甘い物、とくにチョコレートを常に欲してしまうのだ。板チョコとか、1/3だけ食べようと思って、気がつくと全部食べていることもしょっちゅうある。あれはなんでしょうかね。魔法?(ただの不摂生)
とはいえ、あまり禁欲的なダイエットは続かないとも言うから、チョコレートをまるっきり禁止するのではなく、美味しい(専門店の)チョコレートを、ちょっとだけ食べる、という方針を立てた。
昨日、仕事関連で後楽園に行ったのだが、確かラクーアの中にリンツが入っているはずだ、と帰りに覗いてみた(リンツは駅方面の入口のところにあるが、反対側にはゴディバがあった。さほど広くない1フロアにチョコ専門店が2軒あるのにちょっと驚く。後楽園の人はチョコ好きか?)。
自分で食べるだけなので、包装はどうでもよいから中身が多い1000円程度のものを物色していたら、さすがに人にあげる用途の方が多いのだろう、綺麗な包装のプレゼントものが多数を占めていた。
リンツのチョコは板チョコを数回食べただけなので、どれが良いかと迷いながら、いかにもプレゼント用という商品を見ていたら、店員さんが寄ってきて
「このケースには、上にグリーティングメッセージのカバーが掛けられて…」という説明をしてくれたのだ。
ここで、はたと気がついたのだけれど、今の時期はチョコレート店にとって最大のイベント中だった。
そう、バレンタインだ。
ということは、僕はここにプレゼント用を探しにきている、それはつまりバレンタイン、そしてそれは僕がバレンタインデーに誰か男性に「チョコレートをあげる側」と思われている(ここまで1秒)。
いやいや、僕はそういうんじゃないから。勘違いされてるとしたら困るなー(ここで1秒)。
で、3秒後に出たセリフが
「いや、自分用なんで…」(健さんの「自分、不器用ですから」と同じトーン)
そのセリフで、世界を1秒止める特殊能力が発動してしまったのだけれど、1秒後に店員さんも「あ、そうですか…」と、苦笑いをして離れていってしまった。
考えてみたら、今はバレンタインに男性が女性にチョコレートを送ることもあるというし、単純にそれ以外の贈り物として探していると思われてたのかもしれない。
それに対して「自分用なんで…」っていうのは、かえって“ぼっち感”と、「こいつ関わらないほうがいいタイプだ」と思わせたんじゃないかなーと、逆にいたたまれない気持ちになってしまった(自意識過剰)。
なんかもう、そういう感じなので、とりあえず目の前にあったギフト用のを2箱買って帰った(1箱はメッセージカバーがつけられる奴だ)。
この時期にチョコレート専門店で、男性がチョコを買うというのは、少し「覚悟」が必要なのかもしれない。
そうして買ったリンツのチョコレートだけれど、まあ、予想通りというか、普段買いのチョコレートよりも断然美味しい。
あまりに美味しいので、もう半分食べてしまった。
ダイエットがはかどらない。