最強法務部

マリカー裁判で、任天堂が逆転勝訴した。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1145230.html

まあ当然だよなー。これがOKならキャラにタダ乗りし放題だもの。
「マリカー」という名称の裁判では勝ってないようだけれど、まあ「マリカー」という名称はどう考えても「マリオカート」を連想させるし、一番ダメな点はコスチュームレンタルをしていたことだろう。マリオたちのコスプレで公道を走れるってそんなフォトジェニックなことできるなら、このSNS時代、人気出るに決まってるじゃん。

逆に言えば、人気になりすぎたから任天堂最強法務部に目をつけられたということだろう。外国人とか絶対写真に上げるし、マリカーのホームページ見ると(訴えられた会社と同じかどうかはわからないけれど)、英語の説明がされていて、そもそも外国人相手の商売をメインにしていたようだ。

マリオ人気は海外でも高い。でも、海外でこういう案件はないので、結局、日本ならではの商売なのかもしれない。それはマリオが産まれたのが日本だから、ということではなく、それだけ日本は著作権に甘いんだと思う。

というか、ある程度は寛容なんだよね。それは同人誌文化があるから、ということかもしれない。同人誌の存在を、公式にお伺いをたてたら、絶対にNoと言わざるを得ないけれど、それでオリジナルの人気が上がるのであれば、いいでしょう、と大目に見ている部分があるからだ。
それはファンへのお目溢しという点もあるだろう。

マリカーはちょっと商売っ気が強すぎたんじゃなかろうか。
初めは「マリオカートが実際の公道でできたらいいね!」という純粋なファンの思いだったのかもしれない。でも、コスプレ貸してお金取って、になっちゃうと、それってマリオカートへのリスペクトよりも儲け主義のほうが勝ってるように見える。
任天堂も、細々とこういう活動している分には静観していたんじゃないの?と思ったりする(まあ事故が多発するようなら考えるだろうけどね)。

さて、任天堂関連では、今「クッパ姫」が話題だ。
なんか公式の見解を求める人もいるようだけれど、これは放っておいたほうがいい案件だと個人的には思う。
人気男性(クッパも男性とみなす)キャラの女性化って今に始まったことではなく、オタク界隈では昔からけっこうな人気がある。今まで、クッパがその対象だと気づかなかっただけだ。
だから、これはこれで営利目的にならない程度で盛り上がっている分には、任天堂は静観するんじゃないかと思う(次のコミケでは薄い本出るんだろうなー)。

オリジナルより同人誌のほうが儲かっちゃうみたいな逆転現象は、前から問題にはなっているから、オリジナルを越えちゃうようなアコギな商売は目をつけられるし、今はネットで拡散されちゃうから、純粋なファンの楽しみと商売の見分けがつきにくいけれど、その辺りの匙加減が絶妙な企業はファンに愛されるし、ファンも節度を守って二次創作すべきだろう。
それが健全なコンテンツの発展を促すと思っている。

作品あってのファンだし、ファンあっての作品なのだ。

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