映画みたいな小説と、小説の映画化のキャス

月1回の「読書感想文」の日。

今回は村山由佳著『嘘 Love Lies』について、江戸川台ルーペと感想を語りました。

ルーペさんが言うように、北野武映画が好きな人はぐいぐいと引き込まれるかもしれない。ロードショーみたいな規模でなく、実力派と若手を配して映画化されていてもおかしくない感じ。ウェットだけど優しい小説。
久しぶりに、読み応えのある本を読んだ、という感じがした。オススメ度も意外な結果かも。

そして、アフタートークは映画版「そして、バトンは渡された」の感想を、小説と映画どっちのネタバレもありで語りました。

もっと“ガツン”と言いたいことがあったけれど、あんまり上手く喋れなかった。
ユーモアを交えながらきちんと批評するのは予想以上に難しいんだな、と改めて思ったりした。
あと、小説版の「感想文」で僕はオススメ度「弱」だったのだけれど、映画を観たあとに読み直すと、本屋大賞を受賞するだけのことはある力のある小説だと思い直しました。
とはいえ、オススメ度は変えない。ただ、映画版みた人には「強」でオススメしたい。あと、役者さんはおおむね良かったと思う(とってつけ感)。

相方がいる分助かっているものの、公に向けて喋るのってパワー使うので、今日はもうお開き。楽しいことやってるのでありがたいんだけどね。

リフレッシュしてまた明日。

リアクション欲求

今日も労働(この言い方)。

ツイキャスをする時は邪魔が入らないように、iPhoneの通知を全てオフにするのだけれど、昨日はそれを戻すことをすっかり忘れていて、友人からLINEが来たのをすっかりスルーしてしまっていた。
でも、LINE以外の電話やらメールもオフにしてたことを全く気が付かなかった。特に困りはしなかったので、そういうもんなのかもしれない(どういうもん?)。

間接的に昨日のツイキャスの感想をいくつかいただいて嬉しい。
SNSの読書感想で取り上げた本に増刷がかかる、というようなインフルエンサーがいる一方、そういう影響皆無な感想キャスをしていることに、ややアイデンティティを見失うこともあるが(っていうか率直に言ってうらやましいだけだな)、単純に「面白かった」とか「同意した」という言葉をもらえるだけで満足できる。

そう、有名になりたいからやってるわけではないのだ。

いや、なんらかの形で有名になれるのならそりゃあなりたいけれど(本音)、好きだからやっているのであって、そこに違う目的が入ってしまうと、自分が楽しめなくなってしまうだろう。
単純に、テーマをもって話すことが好きだし、ルーペさんと小説について話すのが楽しいので、今の感じで続けていきたい(弱、弱言うだけの簡単なお仕事)。
でも、感想は本当に嬉しいので、ぜひなんらかの手段で(なんらか?)お伝えいただけるとありがたいです。

世間は三連休だっていうのに、自分は三連勤(このパターン多いな)。
そんなわけで明日も労働するぞ!(この言い方)

焼肉屋での加藤シゲアキ線考

江戸川台ルーペと焼肉を食べた。

彼が書いた『新しい日』が「第6回カクヨムWeb小説コンテスト」の中間を通ったら、焼肉をおごる約束していたので、その約束を果たすためにだ。

それに加えて、3月に行ったTrySailのライブ「Double The Cape」の打ち上げでもあり、お互いに10篇の短編小説を書いて“皆勤”した「KAC2021」の打ち上げという意味合いもあった。

お祝いなので柏にある“牛角よりちょい良さげ”な焼肉屋で食べた。
超美味かったし、値段もお手頃だった(奢るといいつつ、ルーペさんにも少し出してもらった)。柏と船橋にしかない店のようだけど、また行きたい。

内容的に、先月のツイキャス「ザンクとルーペの読書感想文 『オルタネート』編」で言いたりなかったことを主に喋った。
「感想文」の中でルーペさんの言った「加藤シゲアキ線」というものが、この小説を語る上で芯を食っている表現のように思って、それをもっと拡げれば良かったね、という(僕のひとり)反省会のような感じになった。
ルーペさんに言わせっぱなしじゃなくて、キャス後半に自分も「加藤シゲアキ線」に言及していたので、そこは「よく拾えて偉い」と我ながら思っているけど。

僕がこの小説を「いい小説」と思いつつ、オススメ度「中」なのは、結局、青春時代にモテた人の視点で書かれていて、そこに属するキャラクターたちはキラキラしてリアリティを感じるのに、そうでない人物像がステレオタイプだったり、踏み込みきれてない感じがしたからなんだろう。

アメリカのハイスクールの「ジョックとナード」(ジョック=アメフト得意な人気者でチアガールをいつも侍らせている感じの学生、ナード=ガリ勉系オタク学生)で考えると、この小説は「ジョック視点」から書かれていて、僕のような「ナード視点」な学生だったものからすると、「ああジョックから見るとそういう感じだよね」という諦観みたいなものを感じるのだ。もちろん、これはイケてるイケてないだけではなくて、世代や学生時代の環境(僕は中・高と男子校だった)もあるんだろうけれどね。
ツイキャスの最後に「そっち側とこっち側」という言い方をしたけれど、あれは「加藤シゲアキ線」と「僕ら側の線」と言えばわかりやすかったかな、と思ったりする。
ちなみに日本はアメリカほど(もちろんそれはドラマや映画でみる「ステレオタイプ」でしかないけれど)わかりやすい構図ではないのは、おそらく日本の学生はジョックとナードの間の「中間層」がほとんどだからのようにも思う(ちなみに僕の青春時代は中間層よりのナード側だった)。

あと、最近、高野麻衣さんが書いた『マンガと音楽の甘い関係』という本を読んで、『オルタネート』は読み方が独特な登場人物の名前とか、意味や伏線というよりも「ロマンチック」だから登場させたような物事や固有名詞など、少女マンガと通じるところが多くある気がした。なので女性により響く小説なのかなと思ったりもしている。

でも、これは改めて『オルタネート』について考えるとそういう感想だということ。
「読書感想文」は僕とルーペさんの“ライブで生み出されるグルーヴ”に(少なくとも僕は)重きを置いているので(あとリアタイしてくれる方のコメントからの軌道修正も)、アレはアレで違った面白さがあると思っている(手前味噌だが)。

そんなツイキャス、今一度置いておきますので、まだの方はぜひお聴きください。

その他、Webで小説を読んでもらうことの難しさや、推しの尊さについて(「加藤シゲアキ線」から派生したせいか、特に夏川椎菜の「オタサーの姫」的魅力について)、飽くことなく語った。
考えてみればルーペさんと(呑んで)話すのは、昨年11月の「Agapanthus」ライブの打ち上げ以来。キャスの後に通話で話すことはあったけど、ちゃんと顔を合わせて語ることの大切さを実感したりする。

あとエヴァンゲリオンの『序』、『破』、『Q』を貸してくれた。
リアルタイムで同じ時間を歩んでこなかった僕は「ブーム」としての、あるいは「信仰」としての「エヴァンゲリオン」を感じることはできないので、同じ熱量を持つことは決してできないだろうけれど、それでも観ておくことにする。

まだまだ自分の見識が浅いことを認識する今日この頃。
気づいているうちに色々と吸収していこう。

自己満足の10題目

1か月に渡り参加してきたKAC2021。
10番目のお題「ゴール」を書いて、完走しました。

『グランドフィナーレ』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219382780099

10個のお題の短編を書く企画に参加するにあたって、自分で決めたことは「全ての話を同じ世界線の物語にすること」だった。もっといえば、それぞれの物語の主人公は他の物語のサブキャラとして出てくる、ということを狙ったんだけれど、後半はお題をクリアすることで精一杯でとても無理だった。
でも、世界線だけは守ろうと、4つ目のミステリーは劇中劇にするつもりだったし、5つ目のお題で、1つ目の話にでてきた佳奈を出したりと一応決まりを守ってきた。
そのおかげか、最後の最後で詰め込むことで、全ての物語をつなげることができた。『殺されたのは誰だ』以外で(了)や(終)をつけなかったのは、この最後の最後で(終)をつけるためだったのだ。
上手くいったかはわからないし、それ以前に素人がこういうことをするのは自己満足でしかないけれど、自分自身で縛りを決めてゲームをクリアしたみたいな達成感はある。
あ、わかりにくいかもしれないからここには書いておくけど、今回の主役は『コスパ重視な彼』の二人です。

続けていく途中で、最初の話で「槇原敬之」を出してしまったのが世界観の枷になってしまったのだけど(超失敗したと思った)、最後の話で「情熱大陸」を入れられたのでバランスは取れたと思う。

それと、これまでのお題全てを小説の中に入れてみた。
これは今日思いついてやった、さらに上級の「自己満足」だけれど、パズルみたいで面白かった。

ただ、もうひとつ決めていた「どの小説も恋愛(もしくは恋の種)要素を入れる」は9回目で断念した。というかうっかり書き忘れたのだ。
もともと考えていて半分書いた話は恋愛要素があったので、新しい話を書いたときに気が回らなかった。
ちなみに、この話、全く読まれていないので、不憫に思ったら読んでみてください。
可憐の決断』。

こういった企画に参加するのは初めてで、辛かったけど楽しかった。
自分の書きたいものに表現力がついていかないし、知識も足りないし、で、良い創作物を作るなら、もっといろんなもの読んだり、勉強しなきゃならんなということを改めて痛感した。その点がなによりも良かったと思う。

そんなわけで、無事に皆勤賞の条件は満たしたので、これからひとり打ち上げする。
久しぶりに頑張ったな、俺、と自分を励ましてあげたい。

お読みいただいた皆様、ありがとうございました。

なんとかラス前

KAC2021、9回目のお題「ソロ〇〇」書きました。

『可憐の決断』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219351719799

お題が難しいというのもあるが、すでに8本小説を書いてネタが尽きているというのが、なかなか書けなかった理由だと思う。
朝、1時間早く起きて、まず600字書いたのだが、あまりにもまとまらずオチもつけられそうもなかったので、途中でやめて、新しく書いた。
朝半分書いて、昼休みに校正し、帰りに喫茶店で最後まで書いて、今もう1回校正してアップ。
僕にしては珍しくハッピーエンドじゃない感じ。3パターンのオチを用意して、結局これに収まった。
アイドルのしかもちょっとブラックな話なので「推し」とかけ離れさせるために当初3人組だったのを4人組にしたりして、自分の感情と戦って書いた。まあ、今の実力ならこんなもんかな。満足はしていないけど、自分の中で「出していい」ラインは超えたので公開しました。
お題はあと一つ。皆勤賞目指して最後まで頑張る。

こうやって今日のノルマを達成したので、あとはご飯食べて晩酌して寝ます。

感想文7回目。

「ザンクとルーペの読書感想文 第7回 加藤シゲアキ『オルタネート』編」。お聴きいただいた方々ありがとうございました。

ルーペさんとは事前打ち合わせをしていないけれど、自分が言いたいことは事前にまとめている。話の流れや場の雰囲気でその中から語ることを決めているのと、会話から浮かんだものがあればそれを優先しているので、触れられない点もいくつか出てくるが、今回はそれが多かった気がする。
終わった後、きちんと自分の感想の「大意」が伝わっているか今回はやや不安だったけれど、聴き直すとそれはできていた気がするので、良しとしよう。

アフタートークは「TrySail Live2021 Double The Cape」について。

全曲感想をブログで書くつもりが、KAC2021に参加しているうちに後回しとなり、そろそろ記憶が曖昧になってきていたので、ここで喋れて良かった。
とにかく「ソロもいいけど、TrySailとしての3人が好き」ということが言えたのでこれも良かった。中身はびっくりするほど何もないですが。

しかし、1時間話した後にすごくグッタリした。楽しかったし、聞いてもらえてることは嬉しいんだけどな。ルーペさんとのアフタートーク後のアフタートークもいまひとつだった(ゴメン、ルーペさん)。なんだろう。体調不良?(体温35.8℃だけどな)

そんなわけでKACの新しいお題「ソロ〇〇」も全く浮かばないし、今日は店じまいします(お酒飲みますの意)。
明日は朝早いし、また1から頑張ろう。

8つ目クリアと車点検

KAC2021、8回目のお題「尊い」。書き終わった。

『尊さについて』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219305540331

「尊い」と言わないで尊さを表現することは僕にはできなかったので、こんな感じになりました。
これまた書きながら考えたパターン。それでも最後まで書けたのでよしとしよう。
あと、続きがありそうな感じで終わるのはわざとでもあるし、きちんとオチをつけられないという技量の限界でもあります。
回を追うごとに難しくなっていくお題に悩みながら、皆勤賞まであと2題というところまでなんとかやってきた。こうなったらドントシンクフィールで頑張ります(いや、シンクしなきゃ書けないだろうよ)。

車の定期点検を受けるので実家まで運転。
ほとんど乗ってないから異常はなかったけれど、それでも点検したりタイヤローテーションしてもらったせいか、挙動が機敏になった気がする。
運転は疲れるが、車の中は好きなように歌えるのでそれはそれで嬉しかったりする。カラオケも全然行ってないし、マスクをしていることが多くなって肺活量減ってる感じがするので、リハビリしなきゃな、と思う。
だんだんと年齢を重ねてくると、いつまで歌えるか(ちゃんと声が出るか)わからないから日々メンテナンスして、記録に残ることしようと思った。

記録といえば、歌ではないけどツイキャス『ザンクとルーペの読書感想文』は明日の午後2時からです。取り上げるのは、みんな注目!加藤シゲアキ著『オルタネート』だよ、聴いてね!(急にフレンドリーになる)

このあとはちょっと遅めの晩御飯。映画観ながらとも思うけど、なるべく血が出ない奴を選ぼう。

書いた告知と読む告知

KAC2021の7つ目のお題「21回目」で小説を書いた。

『21回目に描くもの』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219266864408

お題が出てから、ノイローゼなんじゃないかと自覚するぐらい「21」という数字が頭から離れなかった。で、そんな中考えたいくつかの物語はどれもしっくりこなかったので、朝起きて書きながら考えた感じがある。
悟と瑠璃子の関係性は書き始めた時は違ったのだけれど、最終的にこのほうがしっくりくると思ってセリフを書き直したりした。そこそこ良い物語になったんではないかと思います。これでとりあえず書くノルマは達成。お題はあと3つ。ゴールが見えてきた。

で「読むほう」の企画、『ザンクとルーペの読書感想文』は3月26日金曜の午後2時からに決まりました。課題図書は加藤シゲアキ『オルタネート』。話題作だし、作者も人気者なので感想を言うのは緊張するけれど、いつものように好き勝手喋りますよ。

ルーペさんと言えば、前回アフタートークで取り上げた『新しい日』がカクヨムコン6の中間選考を通ったので大変めでたい(約束通り、焼肉奢らなきゃな)。
なので、今回のアフタートークもカクヨム話と思いきや、「TrySail Live2021 Double The Cape」の感想を喋ります。ブログでは書けなかった「濃い」感想を喋りたい。

今日はこれで店じまい。
明日また書いたり読んだりせねば。

6つ目クリアと肉解禁

苦労したけど、KAC2021の6個目のお題もなんとか書き終えた。

『Web小説は楽じゃない』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219207085687

最初に思いついた話を全部捨てて、自分の書けない状況を投影したような物語を書いた。主人公、若い女の子で、実際書いてるのはおっさんだけどさ。それでも、今の「KAC2021」に挑んでいる状況とか心持ちを投影して書いてみた。
上手く書けたかは自信はないけれど、一番、自分の想いを込められた気はする。僕と同じWeb小説初心者に共感してもらえたら嬉しい。

ところで5日ほど肉断ちしていた。
最初にフィレオフィッシュ食べてから、ちょっと肉を控えてみようかと思った火曜日から昨日まで、動物性タンパク質は魚介類のみにしてみた。
やってみて思ったのは、肉を避けるってけっこう大変だなーということ。レパートリーが一気にせばまったし、逆にそれだけ肉に依存してきたことに気づく。ベジタリアンの人とか本当、大変だなーと思う。
解禁日である今日はスーパーで焼き肉買ってきて食べた(もっとこう、良い肉を食べる手立てはなかったのか)。5日ぶりに肉を口にした時に、もっと感動があるかと思ったけどそうでもなかった(だからもっと良い肉をだな)。
で、今後はちょっと肉を食べる比率を下げてみようと思ったりもした。食生活の改善になれば。

そんな感じの週末。一応世間は連休だったんだよね。
今日で緊急事態宣言解除。なのに、より一層気をつけなければならないという変な感じではあるが、とにかく気をつけていこう。

一晩寝かせた話と地震とコロナ

朝、30分だけ早起きして小説を書く。

昨日、寝る前に考えていたものと全く違う話を、明け方に思いついた。
それを考えながら2時間ほど寝て、とりあえず思いついたとこだけ朝書いたら、話の核心に全然触れる前に1200文字を超えてしまう。
で、晩御飯の後に(つまり今だ)、一旦最初から最後までつなげて書いたら3100文字になった。
今回は2000文字ぐらいにしようと思ったのに、どうしても冗長になってしまう。
引き算の美学、というか、あまり説明をしないということを心掛けたほうが良いのかもしれない。
でも、とりあえず形にはなった。明日手直しして公開する。

第2の故郷(自称)である宮城、とくに仙台が地震とコロナで大変だと聞くと、やっぱり他の都市よりも気がかりではある。
今は大事ないことを祈りつつ、いつかまた仙台に行って、牛たんを食べるよ。
そのためにも、僕は僕で、今この場所でできることをやるのだ。