滑り出し

ハワイ初日。

その内の半日は飛行機移動だ。今回は去年乗った時にはあまり良い思いをしなかったデルタ航空だったので少し警戒していたのだけれど、幸いにも後ろが壁の席になった。だから心置きなく座席が倒せたのが良かった。席に関しては、今までで一番リラックスできたんじゃないだろうか。

あと、機内食は基本スルーして(とはいえ少し口をつけたが)積極的に寝る努力をした。耳栓の役割として音楽を聴きながら寝たが、曲に気をとられるせいかウトウトしては目が覚めるという状況だった。ここに終止符を打ったのが「マルーン5」。ベスト盤を聴いているうちに確実に眠った形跡がある。2曲目を意識していたと思いきや、気づくとラスト3曲だったりした。アダム・レヴィーンの歌声には催眠作用があるのかもしれない、とふと思った。

さて、そんなわけで機内で少し睡眠を取れたので、初日はそこそこ行ってみたい所を廻れた。

時間つぶしにコナコーヒーを飲み、ランチにステーキを食べ、新しいホールフーズでサプリを買い(でも品揃えはカハラモールの方が上)、ジェラートを食べ、夜は去年行って美味しかったフラワーアンドバーリーでピザとパスタを食べ、帰りにまたコナコーヒーを飲んだ。

お土産を(友人の、だけでなく自分のも)何にするかまだ決まってないし、目ぼしいものが見当たらないのが不安ではあるが、初日としてはまずまずだろう。

ここ33時間で2時間ほどしか寝ていないのでやっぱり眠い。あと2日を満喫するためにもう寝ることにする。

日本はまだ夕方だけど、おやすみなさい。

出発前夜

前夜というか、今夜、ハワイに旅立つ。

いつも旅行前になると、落ち着かなくなるし、妙に人生について考えたりする。つまり、帰ってきたらアレやろう、とか、もっと日々を大事にしよう、とか。

でも、結局、帰ってきてもあんまり変わらないんだよね。
やっぱり違う国に行くということに「ちゃんと帰ってこれるかな」という不安があるから、帰ってきた後のことを思うことで、その不安を打ち消しているのだろうか。
あるいは「旅」というものになにか大きい使命みたいなものを背負わせてるのかもしれない。

で、今回は、そういうのなしで、単純に旅行に集中してみようと思っている。
一応、行程は組んであるけれど、ガイドブックをしっかり読み、行きたいところに行ける範囲で行き、興味があったものは買い、写真を撮り、とにかく旅先で起きるひとつひとつに集中してみるのだ。
思い返してみると、僕は旅行中も、どこか日本でのことを考えたり、心が他に行っていたりしていた気がする。なので、今回は(多分、しばらくハワイには行かないだろうということもあって)旅行に集中してみます。

とか言ってたらうつつを抜かしていたのか、仕事でポカしたりもしてしまった。浮ついてるんだろうかね。

海外用のWIFIを借りてブログは更新するつもりだけれど、いつもとは違うところでレンタルするので、更新できなかったらWIFIのトラブルだと思ってください。それで毎日更新が途切れたら、まあ仕方ないだろう。

そんな感じで、ようやく仕事もなんとか終わらせて、ガイドブックも用意して、今まさに空港へ向かっているのだ。

それでは、行ってきます!

ドラマ「約束のステージ 〜時を駆けるふたりの歌〜」

土屋太鳳は可愛い。

前にも書いたけれど、超美形というわけでもないし、超スタイルがいいわけでもないが(いや平均から比べたら良いに決まってますよ)、なんというか「存在」が可愛い(写真集を買おう、とかそういうふうには思わないんだよなー)。
で、その土屋太鳳の可愛さだけで一点突破したようなドラマが、この「約束のステージ 〜時を駆けるふたりの歌〜」だ。

物語は歌手を夢見る地方に住む20歳の女性、翼が、母親とケンカして家出のように飛び出した先で事故に遭い、昭和50年の東京にタイムスリップしてしまう。そこで、同じく歌手を夢見て上京してきた同い年の女性つばさと出会い、二人でデュオを組んで、10週勝ち抜けばプロデビューできるという「全日本歌謡選手権」に出場することになる。というもの。

まあ、とにかくびっくりしたのは、出だしの母娘が喧嘩するシーンが、脚本の教科書があったら、そのまま書いてあるだろうというくらい、凡庸で「わかりやすい」こと。太鳳ちゃんの演技も典型的な「ふてくされてます」という記号感満載で、母親からビンタされた太鳳ちゃんが(あ、翼が、だ)家を飛び出すまでが、なんかもう、ナレーションでいいよねというぐらいありきたりで、その先の展開に不安をもった。
でも、百田夏菜子演じるもうひとりのつばさと出会ってからは、人を疑わないつばさと、なにもかも冷めた現代っ子の代表としての翼のやりとりが微笑ましく、それなりに見れた。

ストーリーは先が読めるし、面白いぐらい王道を「外れない」。
それでも、前述の通り、頑張る土屋太鳳を見たさについつい画面に釘付けになった。

歌が抜群に上手い、という設定の二人だが、残念ながらなのか、あえてなのか、才能を見出されるほどの「天才的な上手さ」は感じられなかった。才能を見出す元人気歌手(でも一発屋)役の向井理も、プロ歴20年という触れ込みの歌謡選手権出場者役の人も、みんな下手ではないけれど「カラオケの上手い人」レベルなのが気になった。こういうの、アメリカのドラマだとちゃんと歌える人たちが出ると思うんだけどね。
また、本職の歌手である百田夏菜子が、デュオの足をひっぱる役回りというのもなんだか皮肉だ。
全体を貫く、テクニックより気持ちが素敵というトーンは、「歌は上手い下手よりも、誰のために歌うか、が肝心」というテーマに合わせているといえば、そうなのかもしれない。
向井理が歌ってヒットしたという挿入歌「幸せのセレナーデ」はつんくが手がけているが、絶対に昭和50年の曲とは思えない作りなのもすごい違和感(あえて、なんだろうけどね)。

それと、選手権の審査員役は、プロの歌手たちが演じているのだが、本格派の天童よしみが辛口だったり、どちらかというと雰囲気歌手の八代亜紀が翼たちに優しい点をくれるあたりが、妙にリアリティがあって面白かった。

昭和50年のオチの投げっぱなし感や、わかるけどそれ年齢合わないだろう感など、観終わった後にいくつもの「?」が浮かんだものの、結局、最後まで楽しんで観てしまった。
土屋太鳳の歌はエフェクトでかなり化粧しているとはいえ、説得力のある歌声だったし、そもそも彼女は声が良いのかもしれない(僕の好きな声なだけ?)。
そういう点を含めて、土屋太鳳を愛でるという点では素晴らしい作品(そこまで言うか)。

ただね、これを金曜のゴールデンに流すか?という感じもする。
祝日の夕方4時ぐらいから放送されるスペシャルドラマ感が強かった。キャスト陣が豪華なので、ギャラで制作費がけっこうかかっているのだろうけれど、テレビ業界の事情もちょっと垣間見れたりもする。

あと、特筆すべきは全日本歌謡選手権の司会役の半田健人。
いかにも昭和にいそうな司会者像なのに、それでも誰かのマネではない、きっといたであろう「しゃらくさい昭和のいい男」というなりきり演技ぶりが印象に残った。
土屋太鳳を愛で、半田健人に目をみはる。
そういうドラマだった(いや、見どころ完全に間違えてるだろう)。

安藤梨乃 RINOLIVE Vol.2

石神井Int’lオーケストラで講師を務められていることでご縁のある、ヴァイオリニスト 安藤梨乃さんのライブに行ってきた。

RINOLIVE Vol.2』と題し、安藤さんとゲストによるトークと演奏を楽しむという趣向。
僕は安藤さんの演奏を、アマチュアオーケストラと共演する形では聴いたことがあったが、彼女メインのソロ(厳密にはピアノとのアンサンブルだけれど)の演奏を聴くのは初めてだったのでとても楽しみにしていた。
内容はクラシック、ポピュラー、映画音楽と幅広い選曲の構成になっていた。

出演者をたてて、魅力を引き出すMCの立花裕人さんの力も大きいだろうが、安藤さんの、物事や音楽へ誠実に向かい合っている真摯な態度や、その人柄の伝わるトークが良かった。そのせいか客席も和むような暖かいステージになっていた。

スペシャルゲストの小西のりゆきさんは、歌唱力の高さはもちろんのこと、経験から滲み出るカッコよさが歌に乗っていたし、長年ミュージカルのステージで培ってきたのだろう、舞台で“カッコよく魅せる術”をちゃんと知っている。本物のエンターティナーだな、と感じた。
合間のトークでは、ミュージカル『RENT』の裏話も楽しかった。

また小西さんはディズニー映画『魔法にかけられて』の挿入歌「そばにいて(So Close)」を歌った人なのだが、このライブのピアニスト青木響加さんは、この映画の大ファンだそう。“本物”の伴奏を担当するのは、相当緊張しただろうが、しっかり歌とヴァイオリンを支えていた。

安藤さんはまさにこの日、東京音楽大学大学院の卒業が決まったらしく、これから活躍が期待されるヴァイオリニストなのだろうが、ピアノとだけではなく、小西さんのヴォーカルとでも、お互いの良さを引き出すようなアンサンブル能力の高さを感じさせるなど、今後がより一層楽しみなヴァイオリニストだ。

この『RINOLIVE』は第3弾も予定されているとのこと。
格式ばったステージではないし、硬軟取り揃えた選曲。そして、ただ曲を聴かせるのではなく、そのバックグラウンドについてのトークもあるので(これも立花さんの進行が飽きさせない)、知らない曲でもその世界に入りやすい。
公演時間は2時間を超えたけれど、あっというまに過ぎた。クラシックは敷居が高いと感じている人の、はじめの一歩のライブに良いかもしれない。

次回は、どんなテーマの選曲で、また、ゲストとはどういうアンサンブルをみせてくれるのか、今から楽しみにしている。

『スクール・オブ・ロック』

今さらながらだが、映画『スクール・オブ・ロック』を観た。

型破りな教師が子どもたちにロックを教える、という「ロック版GTO」みたいな内容と思いきや(「GTO」みたことないので想像です)、イケてないロックミュージシャンがニセ教師に成りすまして、10歳の子どもたちとバンドを組み、賞金のかかったコンテスト優勝を目指す、という内容だった。
なのでロックの歴史的な説明はあんまりない。

硬すぎる名門校の真面目な生徒達が、主人公と触れ合うことで、人生は型通りでないことを知る。最終的には大団円で、ステレオタイプな展開ではあるけれど、スカッとした。
それは、この映画で描かれる、子どもたちの内に秘めた鬱屈や情熱ややるせなさは、大人でも持っているからだと思う。社会に出ても、ほとんどの人が(程度の違いはあれど、)この映画で描かれる子どもたちと同じ思いを抱えているからだろう。僕だってそうだ。

「ロックは反抗の意味だ」とこの映画では言っているけれど、なんでもかんでも反抗するのではなく、「自分の生き方を通す」という意味で考えれば、実は人生で「ロックする」のは簡単ではない。ただ、そういう生き方をカッコいいと思ってくれる人もいるはずだ。
この主人公は、決して“いい人”には描かれてはいない。ただ、その「突き通す生き方」は子どもたちの心をつかみ、触れ合った人々の心もつかむ。
テーマはロックだし、音楽の力(楽しさ)がメインではあるが、そういう「生き方」をテーマにした清々しい映画。
コメディならではの、すべて上手くいく大団円のハッピーエンドも悪くない。

自分の生き方をちゃんと見つめ直そう、という気分になる映画(こんなに破茶滅茶だとマズイけどね)。

進まない旅支度

週末からハワイに出かける。

昨年11月にも行ったので「高野はどんだけ贅沢な奴なんだよ」ということを思われてしまうかもしれないが、色々と諸事情があるのだ。
もちろんある程度のお金と、何よりも休みを取れる状況が重なって、初めて旅行に行けるわけなので、その点はありがたいことだと思っている。

で、去年は友人と行ったが、今回は家族(母&兄)となので、行程をまとめたり、金庫番をしたり、ESTAや保険の手続きしたりと、そういう雑務をやりつつ、旅支度は今ひとつ進まない。
旅行は、準備から楽しい!という人がいるが、僕はそのタイプじゃないようだ。でも、きちんと準備をしておいたほうが、旅行中楽しめる確率があがる(逆に言えば、準備がおろそかだと100%楽しめない)ということはわかっているので、そのへんを考えてなんとかスーツに荷物を詰め始めている(「ドラゴンクエストライバルズ」とかやってる場合じゃない←自戒)。

出発まで体調管理と怪我をしないように安全運転で過ごそう。

緩やかな花粉症と緩やかな回復

ここ二三日収束していた花粉症が再発。
もっとも、暖かくなってきたこれからが本番だけれどね。

ずっとグズグズしていた鼻が、帰りの電車の中でくしゃみの連発を起こして、マスクの中がそりゃあ大変なことになってしまったりした。
僕の愛用薬は「アレジオン」だが、あれは1日1回なので、この時間に飲んでしまっていいのか悩む。
幸い、連発のくしゃみの後はグズグズに戻ったので、投薬はやめて、去年買っておいた甜茶を飲みながらこのブログを書いている。
忘れていたけれど甜茶は甘い。でも決して「甘い=美味い」ではないのが不思議。

先週から、仕事で気がかりなことが起きていて、ずっとダウナーな気分だったが、今日それが少し片付いた。結局、自分の力でどうにもならないことは放っておくしかないということだろう。滞っていたことが(良かれ悪しかれ)展開を見せたので、僕の鼻とは違って、気分としてはちょっとスッキリ。
週末から出かけることも大丈夫そうだ。

2月も終わる。
鼻はぐずっても、気分は爽やかに3月を迎えよう。

ネムミ

一日眠かった。

単純に睡眠不足が原因なんだけれどね。
花粉症がここ二三日収まっていた分、バリバリと動こうと思っていたものの、うまくいかないもんだ(逆にうまくできているもんなのかも)。

そしてこのブログを書くにも、書いては消して、書いては消してを繰り返して、結局こんな感じに。

睡眠、大事です。
おやすみなさい。

『ズートピア』

ディズニーアニメ『ズートピア』を観た。

そこかしこから聞こえてきた「とても面白い」という噂に違わずとても楽しく観た。これまた図らずも僕が好きな「バディもの」で、そのあたりも楽しめた要素。
主人公ジュディの表情が『シュガー・ラッシュ』のヴァネロペとそっくりだなーと思ったら、監督が同じ人(リッチ・ムーア。この映画だと共同監督だけど)だった。

肉食動物と草食動物の分類が、この映画だと差別と区別についての下敷きになっていて、それは今のアメリカの抱える問題の隠喩なんだろうと思う。目的のためなら、多少の手段の倫理的逸脱もやむを得ないと嘯く者や、善人のようでいて、これまた目的のためには冷徹に物事を実行する者、そういう人たちが権力の中にいるのだ、という風刺が垣間見られる。
そうした舞台のズートピアは理想のアメリカ合衆国でありつつ、結局、差別意識や偏見から逃れられない現在のアメリカの姿を描いている。
夢を叶えようと思えば、誰にでも叶えるチャンスはあるといいながら(それは確かに真実を含んでいるけれども)、実力だけではなく、出自も問われてしまうのだ。このあたりが深い。

とはいえ、それを声高に主張するわけではなく、ウサギ(草食)のジュディとキツネ(肉食)のニックのバディぶりと、小気味のよいアニメ展開を楽しみながら、こういう大きいテーマについて考えさせるあたりがディズニーの真骨頂なんだろう。

ジュディ役の上戸彩はなかなか良かった。続編が作られても声優は同じままにしてほしい(ディズニーは声優選考が厳しいから、多分変わらないだろうけれど)。

夢に向かって頑張れば乗り越えられること。差別という問題を抱えながらも、それを克服して、皆で共により良い社会を目指そうとする思いを大切にすること。
そんなことを思わされる素敵な作品だった。

趣味としてのゲーム

なんとなくゲーム熱が出てきている。

Switchでは『SEGA AGES アレックス・キッドのミラクルワールド』を購入。
このゲームはファミコンのライバルだったセガのゲーム機「セガマークⅢ」用のソフトで、『スーパーマリオブラザーズ』に対抗して作られたソフトのリメイク(というか再現)移植版だ。
僕は「マークⅢ」を持っていなかったので、リアルタイムではやってないのだが、高校生ぐらいの時に、メガアダプタという「マークⅢ」の後継機「メガドライブ」で「マークⅢ」のソフトができる互換アダプタを友人から譲ってもらった時に一緒に買ったか、秋葉原で叩き売りしたのを買ったのか、とにかく高校生の時にプレイしたことがあった(秋葉原ではこの時期に「マークⅢ」のソフトを大量に叩き売りしていて、それで僕は『アルゴスの十字剣』や『星をさがして』や『ソロモンの鍵』などを二束三文で買っていた)。

古いゲームだけれど、『スーパーマリオ』を意識したせいか、作りがていねいで、今プレイしても、そこそこ遊べるのがすごい。バイクやヘリコプターといったメカを使えるあたりも対抗心が垣間見れる。
ソニックが登場するまでは、このゲームの主人公「アレク」がセガの作った名キャラクターだったのもうなづける。

それから、スマホゲームをしばらくやっていなかったが、『ドラゴンクエストライバルズ』をダウンロードしてみた。
「ドラクエ」の設定を使ったカードバトルゲームで、ちょっと触った限りだけど、そこそこ戦略性もあって楽しめそう。個人的には『ファンタシースターオンライン エピソード3』を思い出したが、あれよりは運の要素が抑えられていて、勝敗に納得がいく感じ。
これもしばらくちまちまと続けていきたい。

ゲームばかりやってる場合でもないのだけれど、たまにはね。
結局、僕は「趣味=ゲーム」な人間なのかもしれない。