きちんと向き合うということ

最近、仕事でも趣味でも、そして失礼なことに人と会っていても、きちんと相手(物事)に向き合う努力をさぼっているように思う。

WBCに出ていたときに、イチロー選手が松坂選手に「野球舐めてるだろ」と言っている動画を最近見た。
もし当時、この映像を見ても、バリバリに活躍していた松坂に対して、イチローが半分冗談、半分嫌味(?)で言ってるんだなー、と思っただろうけど、今の松坂とイチローの現状を見ると、イチローの言わんとしていたことは「お前の能力は高いから、今は通用するけれど、地力だけで野球やっているといつか痛い目をみるぞ」ということのように思う。

自分に松坂選手のようなSpecialな能力があるとは言わないが、わりとなんでも60点(ギリギリ合格点)はとれるので(もちろんとれる範囲でしか活動していないからだろうけど)、ついつい物事に対して「100%」の力を出す前に、「これでいいや」と済ませてしまう傾向にあることに最近気づいた。
ずっと前からというよりも、年齢があがるにつれ、そういう傾向が出てきてしまった気がする。

だから近頃、何事にも満足できないんだな、と気づく。
物事に対して、人に対して「地力だけで」向き合っていたら、本当に面白いものはつかめない。忙しさを言い訳にして、いろんなことを適当に済ませて(それでもまあまあ結果はでるから)良しとしていたから、なんとなく物足りない日々なんだろう。

そんな中、適当で済ませられないことが最近舞い込んできている。
いや、多分、適当で済ませようとすればやっぱり60点はとれると思う。でも、60点でOKにしてしまったら、後で必ず後悔するだろうということが自分の前にあらわれてきた。

もう会えないかもしれない人との最後のミーティングをどうするのか。
次はないかもしれない仕事(兼 趣味)の依頼をどうこなすのか。
コネで作ってもらった演奏の舞台をどう活かすのか。

真剣に向き合わなかったら、信用もなくすし、なにより自分に納得がいかないだろう。

幸か不幸か、きっと勝負時なのだ。
なので、きちんと向き合おうと思う。僕をとりまく全ての物事に。

まず必要なのは、己の体重と向き合うことなんだけどね。

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