融合

RENAISSANCE CLASSICS『麻倉もも PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2025』の東京公演に行った。

推しがフルオーケストラの生演奏をバックに持ち歌を歌う、という体のコンサート。シンプルに言って、選曲もアレンジも演奏も、全てが素晴らしかった。

自分は仕事でこの15年ぐらい、クラシック音楽の関係者と関わってきたし、その関連のイベントにも多少なりとも関わってきた。
音楽好きとはいえ、それまでクラシックとはほぼ無縁の人生だったが、仕事上、クラシック演奏者との交流が多くなったし、コンサートにも顔を出すようになり、いわゆるオーケストラの演奏会を聴く上での「振る舞い」とか、「基本事項」をある程度わかるようになった。
今回の会場となった東京文化会館大ホールも仕事で4回行ったことがある(その中にはロビーコンサートみたいなクローズドな集まりもある)。そういうことを経て、クラシックの凄さとか、楽しさとか、結局は素晴らしさをある程度学んできたという自負がある。

とても個人的な(エゴイスティックな)ことを言えば、今までの自分の経験は、全部今日のこの日のためだったのではないか、と思えるコンサートだった。

オケというものの特性上「できる曲」というのは限られるので、ある程度、演奏する曲は予想できていたけれど、オケとの相性がとても良く、オーケストラの迫力も、もちょの歌声の魅力も引き出すアレンジによって、どの曲も想像以上の魅力があった。
生演奏でしか味わえない音楽体験ができた、という意味で、本当にこのコンサートに来られて良かった。
「麻倉もも」を知らない人にも、この演奏は聴いてほしいと思えるもので(本当、そういう友達誘っても良かったと思った)、そのぐらいもちょの楽曲、歌唱、オーケストラ演奏が融合していて洗練されていた。
録音、録画ではその場にあったものは多少削り落とされてしまうだろうが、「さよなら観覧車」だけでもYouTubeにアップしてほしいと思う。
これを機に、オーケストラの演奏会に(クラシックでなくてもいいので)、足を運ぶ人が一人でも増えたらいいな、と思った(ちょっと上から目線ですかね)。
くれぐれも今日という日を迎えられて良かった。

今日の感想を語る上で、自分の語彙ではこのぐらいが精一杯。
とにかく素晴らしい音楽体験だった(もちろん「麻倉ももファンである」ということは加味されるけどね)。

終わった後、今回も同席してくれた江戸川台ルーペと鳥貴族で打ち上げ。今日の感想はもちろんだが、自分の入院話を事細かに話したりして楽しかった。

そんな充実した一日。
明日からまた日常に戻るけれど、元気に頑張っていこう。

振り返り

ライブ明けの労働。

疲れ(二日酔い含む)を引きずっているというのに、奇しくもイベントが3つも重なっていて、朝からバタバタした。自分が中心で活躍する場は皆無で、ほとんどを周りの人がやってくださったので、なんとか全部無事に終わったよ。なにかの形でお返ししなきゃね。

で、ライブの映像をシェアしてもらって、音声だけ聴いてみた。
微妙に高音部上がりきれてなかったり、ピッチが不安定だったりもしたけれど、今の自分としてはベストを尽くせたと思う。CDみたいに上手くは歌えないのだ。でもCDでは出せないものは、多少出せたのではないかと思った。
「上手くなったねー」といろんなひとに言われて、そのたびに「正確に言えば、もともと上手いのが、より上手くなったの」と返しているが、自分の基礎を作ってくれた20年以上前の師匠と、表現の幅や声の拡げ方を教えてくれた現師匠、それといろんな舞台に引っ張り出してくれるさまざまな方々のおかげで、人に褒められたり、喜んでもらえるようになりました。
感謝とともに、より精進していきます。

間接的に入ってきたとあるニュースで、昼からメンタルやや不安定で過ごした1日。
とにかく、なにはなくても健康第一。相手が誰であれ、それを願っている。

昨日、今日の疲れを回復するために早めに寝よう。

本番日

そんなわけでライブ当日。

早起きして、40分程度声出ししたら、昨日よりはややコンディションが良くなかったのだけれど、まあそれもまた実力と割り切って出かける。

で、本番。
思ったより声は出たし、致命的なミスはしなかった。そして、終わった後に、いろんな人からとても褒められたので、上手くいったのだと思う。
自分でも、今できるベストではあったと自負はあるから、とても嬉しかった(褒められると伸びるよね)。

それにしても、練習してる時は「あんなことを思って歌おう」とか「こんな思いを込めて歌おう」とか考えて歌えたけど、本番はそんな余裕なかった。
ただ、練習の時に込めたそういう思いの“エッセンス”みたいなものは多少歌に乗ったのではないかな、と思う(あと、全く緊張しなかったのは場慣れなんだろうな)。

そういうパフォーマンスができたのも、一緒に弾いてくれたり、歌ってくれたりする相方さんがいるからで改めて感謝。
次回までにまた修行しておきます。

打ち上げに参加して、やっと帰宅。
ライブの熱は残るけれど、明日から5日間仕事なので、とっとと寝ます。

明日からまた出直して頑張るよ。

イタリアの風

本番終わり。

メインヴォーカルのイタリア人歌手イラリアさんと一緒に6曲歌った(あとMC)。

会場が予想以上に狭かったのと、音響バランスがやや良くなかったので戸惑った部分はあったけど、自分の実力から考えれば、まずまずの出来だったと思う。
イタリア語と英語の歌詞で歌ったのだが、目の前にイタリア人のお客さんがいて、「こいつ、インチキイタリア語で歌ってやがるな」と思われてるのかと想像したら、必要以上に緊張して3カ所歌詞間違えた(歌詞見てるのに)。
ただ、MCという大役は務められたし(3分の1アドリブ)、単純に楽しかったから、個人的にはやりきった感高い。

舞台に立つと、自分ができていないことと、逆に予想よりできることに気づきやすい。そういう意味での課題出しポイントと自信ポイント(ポイントって言うな)が手に入ったから、やっぱり舞台立つべきだね。
またの機会はまだ未定だけれど、あるにせよないにせよ、頑張ります。

プチ打ち上げで、出演した奏者さんの意外な音楽歴と、不思議な縁みたいなものを知って、それもまた面白かった。ちゃんと、自分も音楽に真摯に向き合おう。

じゃあ、今日はおひらき(とっくにおひらきだったりするけど)。
また明日。

凛々

休日。

木曜定例の会議が祝日で凛々なくなったので休みにした。
それでも昼過ぎに打ち合わせがあって職場に行ったけどね。ただ、それは半分趣味みたいな打ち合わせでもあるので、まあ良いでしょう(と、自分に言い聞かせる奴)。

その足で、盟友“tacaco”こと、手塚貴子さんがメンバーのカルテット「STRING QUARTET 凛」のファーストコンサートへ。
ベートーヴェンの弦楽四重奏を弾く、ということをテーマに集まった方々とのこと。

ベートーヴェンと言えば、「運命」と、耳が聞こえないというエピソード(すごいざっくりした情報)ぐらいしか知らない自分だけれど、弦楽器の演奏を聴くのは好きなので楽しみにして行った。
小さいけれど天井が高く、弦楽四重奏にはピッタリのホールは完売で満席。スタート前に客席を見回すと、みなクラシック通の雰囲気で、自分としてはややアウェー感あった(だって前述のような知識しかないんだぜ)が、演奏が始まると、そんなことも忘れて曲にのめり込めた。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第10番は、オーケストラの壮大さとは違った魅力があった。シンプルな中に華やかさもありとても好きな曲になった。
各パートのモチーフの受け渡しとか、押し引きが面白かったし、飽きずに「聴かせる」あたりは楽曲の素晴らしさもあるのだろうけれど、カルテットのバランスの良さによるものだろうと思った。

続いてのウェーベルンの弦楽四重奏のための緩徐楽章は、短い中にドラマが織り交ぜられて聴きごたえがあったし、ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏8番は映画を観るかのような展開が楽しかった。そして最後が不穏に終わるのがロシア音楽っぽさあった(素人のバイアスではあるが)。
アンコールのアヴェ・ヴェルム・コルプスも含めて、素晴らしい演奏だった。

プログラムに演奏者の方々による各曲の解説が載っていて、とてもありがたかった。
曲は演奏だけで楽しむもの、という人もいるだろうけれど、やっぱりその曲が作られた背景とか当時の世相を知っていたほうが、より楽しめるのではないかな、と再認識した。
弦楽四重奏というものが作曲家そして聴衆にとってどういう位置付けであったか、という序文も、演奏を多角的に楽しむ上でとても助けになった。

それにしても、演奏だけでなく、客層、ホールの造り、全部含めて「大人の音楽」を堪能した感じ。自分もそれにつられてちょっぴり大人になったようだ(いや、もう十分おっさんではあるが)。

第2回の演奏会は来年の同日とのことだが、それまでもいくつか演奏会はするとのこと。素敵なカルテットの船出に立ち会えて嬉しい。
今後も楽しみにしております。演奏者のみなさんお疲れ様でした。

で、その後はジムへ行って、帰りにポテトとピザ持ち帰りして晩酌(ワークアウト台無し)。
今日はおひらき。明日からまた頑張ります。

暗箱

4月に出るステージの練習だった。

結局インプットとアウトプットは比例するのだと実感。
もちろん1入れて1しか出ないこともあるし、100出ることもある。ただ、出るのは結局入れた分の比率なのだ。だから1よりは3のほうが、3よりも10のほうが結果は出る。
今までを考えれば一番練習していったものの、今日のところのそれは4か5ぐらいだった。けれど自分でも手応えはあったぐらいの出来にはなっていた。
いつものことだが、最後まで足掻くことだね。
とはいえまだまだ課題は多い。それを伸びしろだと思ってまた頑張るのだ。

そして、その後普通に22時まで労働(言い方)。
ひと仕事終えて、またひと仕事、というのはさすがにちょっと堪える。でも好きなことやってるんだから、乗り越えねば、です。

世界的には不穏な空気が濃くなってきているが、そういうことを気に留めつつも、今の自分は身の回りのことを一生懸命やること以外ないのかも。
まずは自分の人生、精一杯生きましょう。

高み

東京テルミンオーケストラ演奏会2024は無事終了。

予想を上回って80人を超えるお客様にお越しいただき、代表(名ばかり)としても御礼申し上げます。

これまで、ある意味ドメスティックな場での活動だったこのオケが初めて公共の場で演奏をする機会だったけれど、どこに出しても恥ずかしくない、というか多くの人に聴いていただける演奏会になったと思う(なぜか代表目線)。
曲もクラシックからポピュラー、映画音楽まで多彩だったし、音楽監督の濱田佳奈子さんとアコーディオン奏者広沢純子さんのユニット「アンテナ」の演奏も聴けるという贅沢なセトリで、お客様に存分にテルミンワールドを体感していただける機会になったことはとても良かった。
代表としても嬉しく思う(だからなんで急に代表目線なんだよ)。

真面目な話として、代表(しかも名ばかり)としては1年足らずだけれど、この団体に関わってきた期間は結構長い。そんな身として、やっぱり「ネクストステージに入ったなー」という感慨はある。
より多くの人を楽しませたいと、演者でもないけど、そういう欲を持てた今回の演奏会。
ご来場の方々には心から感謝し、奏者の皆さんには心からお疲れ様と言いたい。皆さま方のフォローができたならば嬉しいです。

他にも書くことはあると言えばあるが、今日はこの話題だけで良いだろう(他の話題で薄めなくない感じ)。

奏者ほどではないけれど、なんだかんだ疲れました。
明日も安定の労働(言い方)。とっとと寝て備えます。

むちゃぶる その2

お世話になっているKIKCAFEさんの6周年記念パーティーだった。

2曲歌わせてもらって、一曲はKIKCAFEイメージソングで、これはオリジナルだから、まあなんだかんだちゃんと歌えるんだけど、もう1曲は小田和正の「たしかなこと」を1週間前に歌うことにして、突貫で練習した。

アルペジオが弾けないから(そういうレベルです)コード弾きになるのだが、結構頻繁にコードチェンジをするので、その通り弾くと曲の“っぽさ”を表現できずに悩んだ結果、コードを省略して曲の持っている優しい雰囲気を再現することにした。

昔、家庭用のゲーム機のスペックがとても低かった時代に、アーケードゲームの移植をむりやりやってたんだけど、その時に、完全移植なんかとても無理だから、そのゲームの根源的な面白さを上手く移植できたら名移植だった(プレイ感覚が一緒だったりね)。
そういう感じで解像度を下げてコピーを試みた。これはまずまず上手くいったと思う(いい加減ゲーム的解説やめろ)。

視力が急速に悪くなったこともあって、譜面が見えなくて(段を見間違えたりして)、コードをだいぶ間違えたが、演奏としてはなんとか形にはなったと思う(ありがたくもお褒めの言葉もちらほらいただいたし)。
ただし「なっちゃう」のが良いことなのかはわからない。とにかく修行は続けよう。

都知事選の結果は、ちょっと「えーっ」って感じだけど、まあそれも「民意」と思ってとりあえずは受け入れよう。でも、本当にどうにもならないぐらい一部の人たちでとてつもない権力を決めてしまっているのだなーと思う。これはちょっとどうにかしないといけないだろう(真面目な話)。
次につながることもあるだろうと願って(七夕だし)自分もやれることやろう。

大きな行事はこれでしばらくは終わり。でも雑多な案件は日々ある。どれもこれも一生懸命やれば、自分の糧にはなるはずだ。

じゃあ、今日はおしまい。また明日から頑張ります。

むちゃぶる その1

ギターの本番だった。

音楽仲間が二人聴きに来てくださるというのに、自分の出番が少ない(&地味め)ということもあって、いまひとつ自信もなければ、練習も足らないという状況で臨んでしまった。
4月からのいろんなことで、ギターを触る気力がなかったという言い訳をしてしまうのは、やっぱり僕がアマチュアだからだろう。
でも、一生懸命はやったよ。

セッションは楽しかったし、他の人の演奏も楽しかった。
あと、なによりバンドで演奏することの考え方が変わるようなこともあった。
個性と調和のバランス。これを自分の中にポジティブに取り入れられれば、もっと音楽を楽しめる気がする。

ライブ終わって、一旦自宅に帰ってギターを置いて、夕方から労働(本職)。
雷が落ちまくって怖かった以上に世紀末感高かった(みんな動画撮ってた)。

明日は弾き語りの本番。
せっかくの機会をもらったのに、こっちも突貫だけど、聴かせられるレベルにはなった(と思う)。あとはどこまで積み上げられるか。
今日学んだことを忘れずに、とにかく一生懸命やる。

そういうことを乗り越えて、22時まで働いて、これから地元で復活したかつやのかつ丼食べて寝る。大事な日の前日はかつ丼食べがち(験担ぎ)。
頑張ります。

 

PIZZAとPOPS

今日も休み。

7連勤とか8連勤したツケ(ツケ?)で、後半休まざるを得ない状態になっていて、それはありがたい反面、リズムを崩す原因にもなるから、痛し痒しだ。

で、昨日は仕事をちょっとだけ早上がりし、江戸川台ルーペとシェーキーズ食べ(&飲み)放題90分1本勝負。
定番のトリキでも良かったのだけれど、なんとなく「和テイスト」の気分ではなかったし(トリキを和テイストって言うな)、ルーペさんのシェーキーズ中毒が切れかかたっていたので(ひとのせい)、シェーキーズを選んだ。生ビール550円で飲み放題だしな。

ルーペさんとは月1ぐらいで会うのが日常だったのが、今回は2カ月ちょい空いて(もちょ&レオのライブ以来)、積もる話はそんなになかったけど(ないのかよ)、だらだらと飲みながら主に労働とカクヨムと健康について喋ったよ(話題がアレ)。

で、その後、江古田まで移動して、手塚貴子さんの出演する「POP STRINGS」というライブを鑑賞した。
来日中のルドルフ・ハケンさんの6弦エレキヴィオラを中心としたPOPS主体のバンド演奏。なんでもアリな楽曲構成と異文化コミュニケーションな雰囲気でとても楽しいライブだった。
僕はポピュラーのインスト演奏があまり得意じゃないんだけれど、一流のミュージシャンたちがライブで演奏すると超楽しいんだなと、認識を改めた。

Podcastの盟友、tacacoさんはヴィオラに歌にMC(通訳)にと八面六臂の大活躍。ご自身のワールドを存分に表現していて、聴いていて楽しかった。

物理的に距離という問題もあり、この座組をまた作るのは難しいかもしれないけれど、2ndライブがあることを期待したい。

昨日は飲み放題とはいえ、ビールトータル4杯で済ませたおかげで二日酔いはないのだけれどお腹は急降下気味。週明け健康診断なんだけどなー(自業自得)。

節制しつつ、でも自分も楽しいことやりましょう。