ヒーローもの

休み。

マーベル映画の『サンダーボルツ*』を観に行った。
びっくりしたのは映画館が超混んでたこと。普段平日に行くことが多いから、あまり見たことがない光景で、売店が混むのは当然として、発券機で並ぶとは思わなかった。ゴールデンウイークを舐めていたようだ。
ただ、本来はこのぐらい盛況じゃないと映画館も利益出にくいだろうから、適度にお客さんはいたほうがいいけどね(でも自分が行く時はそこそこであってほしいという贅沢な考え)。

で、映画の内容はとても面白くて、ここ最近のマーベル映画の中では最高傑作じゃないかと思う。
長所よりも欠点が多い孤立した主人公たちが、ここぞというときに力を合わせて問題を解決する。ものすごく単純化するとそういう話なのだけれど、特殊能力があるからヒーローなのではなく、そのときに「何をするか」でヒーローになる、というメッセージが心を打つ。つまり、誰もがシチュエーションに対する態度と行動でヒーローになるのだ、ということにも受け取れる、まさに「ヒーロー映画」だった。
そして、孤独であることの寂しさ(孤独は人を蝕むよね)と、心を寄せることの大切さも描いていて、この難しい時代にあってほしい作品でもある。
世界の危機なのにどこかとぼけた丁々発止のやりとりを繰り広げるあたりも、僕の好きなマーベル映画の王道で、存分に楽しめた(もちろん、これまでのMCUの流れを知ってるからの感想なんだけれど)。

売店が混んでいてパンフレット買えなかったから、買うついでにもう一度観ようかなとも思っている(あとやっぱり「Disney+」入り直そうかなあ)。

先週ぐらいからモヤモヤしている気持ちがあって、「なぜそうなのか」が不明だったのだが、ふと理由がなんとなくつかめた。
それはひとつの(というかいくつかの)会話のやりとりからなのだけれど、結局、人は表面と自分の身の回りでしか物事(人間関係)を見ていないのだ、ということなのだろう。
表面上は他愛のない軽口でも、それが澱のように滞ってしまう時がある。それは僕が、ある意味感受性豊か、反面自意識過剰ゆえなんだろうけれど、もし僕が「人に言いづらいもの」を抱えていたとしたら、違うレイヤーで悩むのだろうな、という想像をいつもしてしまう(実際は「そうでない」のになぜ気にするのか、は単純に「うまくやり過ごせなかったから」だろうな。ただ、「うまくやり過ごす」ってなんだろう)。

噂、思い込み、下衆の勘繰り。自分にも野次馬根性がないわけではない。だからこそ、気をつけようと自戒を込めて思う。

映画観た以外はこれといって何もできなかった休日。
明日は半ドンで仕事。新たな気持ちで頑張ろう。

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