尻上がりの休日

クリーニングに背広を持っていったら、上着が破れてた。

先日おもいっきり転けてズボンが破れてたのには気づいたのだが、上着も破けていたみたい。仕事着なので、新調しなきゃなんだけど、今の体型では作りたくない。これは是が非でも来月までに、せめて元の体型に戻らなければ。
いっこうに体型変わんないけどな。

午前中、昨晩録画した「しくじり先生」のメガドライブ編みた。
“メガドライバー”としては到底納得のいく内容ではなかったが、テレビの影響力ってすごいから(メガドラミニも出た以上)ああやって取り上げてもらうことが大事なんだろう。
それでもCD-ROM採用のくだりは訂正してほしいけどね。決して「カセットがCDに」というわけじゃなく、当時、新たな記録媒体としてCD-ROMは注目されていたし、その後ゲームソフトの主流にもなった。
もっといえば、PCエンジン CD-ROM2の存在があったからで、そこに触れられないとしても、ミスリードが過ぎるよね。ゲーム史修正になっちゃうんで、そこだけは訂正するべき(あとアベマで完結するのやめろ)。

あ、ゲームといえば、昨日はちゃんと『ザ・キングオブドラゴンズ』やった。
12回ぐらいコンティニューしてクリアした。
思ったより長くてダレたが、こういう金に物を言わせたパワープレイができる今はいいよね(当時はリアルクレジットだったから、そんなことできなかったよ)。
次は『キャプテンコマンドー』をクリアしたい。

午後にオンライン英会話のレッスンがあったのだが、しばらくできてなかったせいもあって、ボロボロ。先生の言っていることはわかるのに、言葉がでてこない。
そろそろ何かを変えなければならないようだね。

で、英会話が終わった後に、とあるものを購入しに後楽園に行ったら、係の人が超優秀で、どう買えば一番効率が良いかを提案してくれた。
思わず「賢い!」って本人に言ってしまったほど。

今日はその後、スタバかどこかで執筆しようと思っていたのだけれど、疲れも溜まっていたことだし、庭の湯に行くことにした。そしてそこで執筆。
規定の10,000字に近づく10,599字まで改稿して、そのままマッサージを受けた後、豊島園駅前のドトールでさらに改稿作業。
ついに9,946文字にまとめられた。

その後、また加筆して、現在9,999文字。
これでほぼ完成だけれど、もうちょっと“出し入れ”します。
一応、10,000字以内に収めたので、トリキでひとりお祝いしようとも思ったが、すでに9時近かったので、スーパーで焼き鳥とプレモルを買って、家で「ニセトリキ」して祝った。めでたい。

そんな尻上がりに調子がでた休日。
やりたいことやれてる。それが何よりだと思う。

週末から今日にかけてのいろいろ

『ニッポンノワール』が最終回だった。

最後まで雰囲気ドラマだったなと思う。辻褄もあってそうであってないし、最後のフワッとした感じも、個人的には好きじゃない。
でも、キャラの濃さで見ちゃったドラマだなー。それで興味を惹きつけられるという点は、自分の創作の参考にしよう(そういうキャラを作れるかは別)。

今週行けるとしたら、今日しかチャンスがないので、仕事帰りにジムへ。
仕事で疲れてから行ったせいなのか、筋トレでは、いつもと同じ重さが超辛かった。
いつも行く午前中は身体も元気ってことなのかなー。意外な発見だ。
体脂肪率が今まで見たことない数値になっている。
多分ウチの体重計が壊れているんだとは思うけれど(現実逃避)、それでもやるべきことはやらないとね。

昨日、一旦小説を書き終えて「ゲームしたい!」と思った時、思い浮かんだのはアクションRPG。しかもアクション寄りの奴。
レベルアップして云々というのはかったるいし、じゃあ何が良いかと思いついたのが『ザ・キングオブドラゴンズ』というかつてゲームセンターにあったベルトスクロールアクションだった。
買ったものの2回ぐらいしか起動してない『カプコン ベルトアクション コレクション』に入っているので、これをやろうと思う。
とはいえまだやってません。ブログ書いたらやるのだ。

今日はもう飲んでしまったので推敲はまた明日。
1時間ぐらいゲームして寝ます。

年末の(僕の)ゲーム事情

昨日、ポストを見るとAmazonから荷物が届いていた。

すっかり忘れていたが、先月に『忍者じゃじゃ丸コレクション』を予約していたのだった。ファミコン時代の『じゃじゃ丸』シリーズがパッケージされたいるソフトで、僕は元祖である『忍者じゃじゃ丸くん』が大好きだったので衝動買いしていたのだ。

『じゃじゃ丸』は、当時ゲームセンターで人気だった『忍者くん』にあやかって作られたゲームで、『忍者くん』が縦方向への動きが激しいのに対して、テレビ画面を意識して横方向への移動を主としていて、良くできたゲームだった(厳密に言えば移植でもリメイクでもないけど)。

でも、買ったことすら忘れていたし、今、Switchをやる気分ではないので、速攻積みゲーとなってしまう。

それでも、ゲームが好きか?と問われれば「好き!」と答える人間なので、年末にかけてゲームをする環境(と心の余裕)を整えたい。

そんな中、先日サイバーマンデーで買いそびれたプレステ4が19日から1万円引きになるという。500Gなら19,800円。もう、これは買っとくしかないよね。

ちょうど19日が休みなので買いに出かけます。

これ以上ハードが増えたらますます積みゲー状態かもしれないが、きっと“絶対やりたいゲーム”だったらやるはずだ。

僕は今や、『ポケモンGO』も『ドラクエウォーク』も辞めてしまったのだが、それは面白かった気持ちが惰性に変わってしまったからだと思う。

だから、ちゃんとやりたいゲームを買おうね、と思う。コレクション的なものはもっとレベルの高い人に任せます。

そんなわけで、また新ハードを迎え入れそうなこの年末。

なんだかんだで僕はゲーム好きなのだ。

なりきれない

一昨日は12時間、昨日は11時間をほぼぶっ通しで働いたので、今日はもう、誰の目も気にせず自堕落な日にするぞ!

と偉かった自分をねぎらうために(予防接種も打ったしね)、好きなことをやる一日にしようと、朝起きた。

しばらく触っていなかったNintendo Switchのダウンロードゲームのセールがやっていたので、コレクターとして欲しかったアケコレNEOGEO(僕の青春時代のゲームの復刻版シリーズです)から、『餓狼伝説SPECIAL』、『餓狼 MARK OF WOLVES』『KING OF FIGHTERS 2000』を購入。
あと、動画を見て『ショパンの復活』という音ゲーの、グラフィックまわりが好みだったので衝動買いしておく。

それから、目玉焼きとトーストをブランチにして、録画していた『ニッポンノワール』を観た。
僕は『3年A組』を観ていないから、繋がりは楽しめないし、感想としては「これって“雰囲気ドラマ”だよね」なんだけど、1話を試しに観てからなんとなく気になって観続けている。回を追うごとにちょっとずつ面白くなってきているので、最後に“どっちらけ”にならないことに期待しつつ、最後まで観てみるつもりだ。

で、「好きなことをー」とか言いつつ、自堕落というか、ただダラダラと過ごすことに罪悪感…とまではいかないが、なんかこう、もったいない感を持ってしまうのは性格なんだろうかね。
先日、Twitterで見かけたつぶやきに、「休み」とは「好きなことを好きなだけやること」と書いてあって(意訳)、なるほどなーと共感したものの、「いざ好きなこと」となると、ゲームやったりドラマみたり映画みたり(あとは酒飲んだり)、になってしまうのは、どうにも違う気がする。
なんだろう、ワルになりきれないのかもね(“ワル”ってほどのものではないが)。

そんなわけで、ちょっとは頑張ろうと、夕方にワークアウトはしてきた。
なんとなく、それだけでも「一日中無駄にしたわけではない」感がある(偉い)。

で、あとは、お酒飲んでダラダラと過ごす。
ストロングゼロを試そうとしたけど、ワインを飲みたい気分なのでカルロ・ロッシとケンタッキーにした(あれ?揚げ物ダメなんじゃなかったっけ?)。

そこそこワルな一日。
休日だから、それもまあ良しとしよう。

メガドライビング

メガドライブミニを初起動した。

どのソフトからやろうかなー、と迷った挙句、新規タイトルの「テトリス」から始めてみた。
もともとテトリス得意じゃないけれど、まさか9ラインで終わるとは思わなかった。アーケード版に準拠した作りだと思うが、落ちるスピードがあっという間に早くなる。ゲーセンでカンストとかしてた人ってすごかったんですね。

次に「スペースハリアーⅡ」をプレイ。
これまた、アーケードの「スペースハリアー」は苦手だったし、ほとんどやったことはないのだが、「Ⅱ」は友人から借りてクリアした覚えがある。
パッケージでも有名なメデゥーサのところまで行きたかったが(「美形で油断させておいて、怪物に変化!」って演出なんだろうけど、そもそも体が蛇だし、図体自体がデカいので騙されないよ!と当時から思っていた)、6面ぐらいで柱に激突しまくってゲームオーバーになった。

あと、初めて「武者アレスタ」をやったが、パワーアップだの、武器の選択だの、といった基本がわからずに投げた(説明書って見れるんだっけ?)。

それから「ゴールデンアックス」は3面で、「大魔界村」は1面ボスまでたどり着けず(昔は一応5面のベルゼバブまで行けました)、「ストⅡ’プラス」ではリュウ使って1面の春麗にストレート負け。
最後にシミュレーションRPGの「シャイニング・フォース」をやったら、最初のマップでケン(っていうキャラがいるんです)が死ぬ、という有様。

「俺、ゲーム下手だなー」という感想に至る。

いや、昔から決して“上手くはなかった”けれど、ここまで下手だと正直ショックだったりする。人生のうち、どんだけゲームやってきたと思ってんだよ。
まあ、だからといって「人生、無駄にした」とは思わないけれど、ちょっぴり切ない気持ちになった。

また、ちょっとずつ上手くなろう(やる気かよ)。

Delayed Holidays Days3

個人的3連休の最終日。

今日は愛車の半年点検だった。
実家へ帰った理由の2つ目がコレ(ディーラーが実家近くなのだ)。

10年以上前にいろいろあって、ほぼ勢いで買ってしまったRX-8なわけだが、なんだかんだ愛着はある。
僕は当時マツダ ロードスター(初代)の顔が大好きで「いつかはロードスターに乗りたいなー」と、子供のような漠然とした願望があった。
だが、以前乗っていたデミオを手放すことになり、同じマツダ車を買おうとなった段に、ロードスターの顔が変わってしまったのだ。
それでもって、当時は出たばかり(2世代目だった気はするが)のRX-8を買うことになった。
ただ、ロードスターを買ってしまっていたら、荷物も運べないし、燃費もさらに悪いし、多分、すごく苦労したと思う(もっとも「ザ・趣味の車」なんだから、ロードスターにそれを求めてはいけないのだろう)。

その点、RX-8はRX-7から唯一ロータリーエンジンを継承した“走れる車”なのに4シーターで、荷物もそこそこ運べる。
実際、これでコストコで買い物したり、引っ越しの荷物を多少運んだりするのには役に立っているので、実用性の高いスポーツカーとして“当たり”だった。
そんなわけで、買ってからの5年ローンは大変だったし(自分でもよく払えたと感心する)、電車通勤になってからはほとんど乗ってあげられていないが、今でも“愛車”と言える代物。
来年の車検も当然通すので、ちゃんと乗ってあげたい(点検のたびにそう思うんだけど不実行なんだよなー)。

それから今日は「メガドライブミニ」の発売日で、僕は実家近くのゲオで予約していたので、それを引き取るのも実家へ帰った理由の3つ目。
今、現在まだプレイはできていない(今日は温存するつもり)。

ACアダプターがついていないので、ファミコンミニのアダプターが使えるかどうかを調べるために1回開けてみただけ(ちゃんと差し込まれたので多分大丈夫←この辺で大丈夫と決めてしまうところがアナログ世代)。
42本のゲームが入っているので、何からやろうか迷う。昔よくプレイしたゲームが良いのか、当時買いたくても(予算的に)買えなかったゲームが良いのか、まあひととおりプレイしてみればいいんだろうけれどね。
ただ、手に入れたことで満足感みたいなものが満たされてしまう(頭痛が痛いみたいな言い回しだな)のも、こういう復刻ゲーム機あるあるなんだろうか。
とりあえずコントロールパッドをもうひとつ買おうと思う(一緒にやる予定の友達いないけどな)。

そして、昨日買ったスーツケースやら洋服やらメガドラミニやらを車両点検のついでに実家から自宅へ運ぶために、ちょっとしたドライブ。
僕の車にはCDデッキしかないので、逆に、普段聴けていないCDを再生する良い機会と捉え、CDを買ったのにオマケのMVしか見ていなかった「VIPER」と「スマッシュ・ドロップ」と「ユメシンデレラ」をカップリングを含め聴いてみた。

で。

「メリーゴーランド」を聴いて、天ちゃんは難しい曲を歌わされるなぁと思った。
にも関わらず「難しい曲=良い曲」とは限らない。
多分、こういう曲も歌えるところを見せることが彼女に求められていることのように思うし、チャレンジして歌うというところに「雨宮天」の矜持を感じたりもする(とか訳知り顔で語ってみたけど、そんな深いもんじゃないかもしれないな)。
それに比べると「VIPER」はなんだかんだ「A面」の曲になっているんだよな。

麻倉ももの「スマッシュ・ドロップ」はMVしか見ておらず、そのMVの印象しか残っていなかったのだけど、ちゃんと聴いてみたら結構良かった。
「パズドラ」のアニメの主題歌なので、それを文字った歌詞を入れつつ、単純なラブソングとしても聴けるという、僕の好きなつくりになっていた。

いや、そんなことより!

このカップリングの「シュークリーム」はちょっと歌詞に問題があるんじゃないか?運転しながらずっとツッコんでしまったぐらい。
ここで詳しく書こうと思ったけれど、喋ったほうが面白そうなのでポッドキャストで語ろうと思います(著作権大丈夫かな)。
ただひとつここに書いておきたいことは「もちょには良い恋愛をしてほしい」ということだ(親目線)。

そんなことをしていたら、貴重な休み最終日が夕方まで過ぎてしまったのだが、休みをとことん有意義に使いたかったので、ジムに寄りながら帰宅。
そんでもって、このブログを書いて今に至る。

予想通り、3連休はあっというまに終わる。
ただ、ちゃんと息抜きにはなったなーと思う。明日から頑張れる活力は手に入れた。
ここ最近、いろんなことに覚悟ができていなかったので、もろもろ、きちんとやるつもり。

あ、でも、世間は明後日からまた3連休らしいね。
やや羨ましいが、僕は僕で頑張っていきますよ、ええ!(やや逆ギレ)

安眠とドラクエ

枕を新調した。

前にもブログで書いた通り、首(というか肩甲骨)が痛い理由は、どうも枕が合わなくなってきたからだと思ったので、枕を買いに行った。
今回はオーダーメイドではない、でも1万円ぐらいする奴にしようと思っていたのだけれど、行った店を間違えたらしくセミオーダーの枕を勧められてしまった。

で、色々と試したら、「あ!これ全然寝心地違う!超良い!」という枕に巡り合ってしまって、それがお値段25,000円。
悩んだけれど、ついつい買ってしまった。予算を1万円以上オーバー。
でも、これで痛みから解消されれば良いと思っている(結果は明日以降)。

ただねー、枕試着時に寝てたベッドは、エアウィーブの超寝心地が良いマットレスなので、枕どうこうではなく、むしろそれが寝心地の良い理由だったんじゃないかと思ったりはしている。
結局、枕だけではダメで寝具自体をグレードアップしないといけないのかもね。

とはいえ、自宅で枕を試してみたら、やっぱり感触はいいので、安眠を得られる期待値は高い(これで肩甲骨痛とサヨナラできれば良いのだけれど)。

で、今日から歩きゲームの「ドラゴンクエストウォーク」のサービスがスタートした。
職場からの帰り道にやってみたのだけれど、ポケモンGOと違って“ちゃんとゲームやってる感”が高い。
モンスターとコマンドバトルしたり、目的地を決めて、そこでボスと戦ったりと、実際に歩いて進めるRPGっぽいのだ。
だから単に「距離を稼ぐ」という遊び方ではなく「目的地を目指して歩き、道中も冒険」という感じで、通勤時には向かないかもしれない。
ちゃんと“遊ぼう”という意思をもって歩かないといけないし、その分、歩きスマホにより注意が必要な気がする。
ポケモンGOより、ちゃんとゲームしてる感はあるけれど、その辺の安全面にやや不安を覚えている。
ただ、なんだかんだ帰り道だけでレベル4になっているので、“きちんと遊ぶ”つもりで進めていきたい。

明日は今日の振替で休み。
“高野ザンク”として、やるべきことをやらなきゃいかんと思っている。
まずは片付けからだ!(まだそこかよ)

観てから語る『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

まずは『アサルトガールズ』という映画について語っておかなければならない。

押井守が監督したこの映画は、『攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー』などの作品を手掛けたアニメ界の重鎮がとった「実写」映画ということや、黒木メイサ、菊地凛子といった、当時旬の女優が出るということでそこそこ話題になっていたと思う。

押井監督のその前の実写映画『アヴァロン』が好きで、それがあったから、僕はこの映画を劇場に観に行った。
当時から友人だった江戸川台ルーペを誘って。

そして観た直後の感想はこうだ。

「支配人を呼んでください」。

いや、これは劇場で流すレベルの作品じゃない。
ハリウッド作品だったら確実にビデオスルーものだし、押井監督自身も劇場のスクリーンで放映されることを考えてなかったんじゃないかと思うぐらいの全然ダメダメで、嫌悪感しか残らない映画で、これを流した劇場支配人にコンコンと説教をしたくなる作品だったのだ。

付き合ってくれた江戸川台ルーペのおかげで、その溜まった感情を共有することができて、本当に助かったのだけれど、ひとりで観ていたら、多分観に行った自分を責める日々が続いたと思う。
そんな映画だ。

 

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』はそもそも観るつもりはなかった。

悪評が立たなかったとしても、だ。
だから悪評がたったときには迷わずネットでネタバレ感想を見た。
それで一層観る気はなくなったのだけれど、もし劇場で観るのだとしたら、それは江戸川台ルーペと一緒に、としか考えられなかった。
そして、奇しくも彼がTwitterで「観たい」とつぶやいたのに反応し、その日のうちに観る日を決めて、一緒に観ることになったのだ。
いやはや人生は面白い。

さて、このあとはかなりのネタバレで語っていくので、知らずに映画を観たい方は、この先は観てからお読みください(観てない方は参考までにこちらを→過去ブログ「観ないで語る『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』」)。
観た方はきっと共有できる部分があるから読んでほしい。

そして、まだ観てない人に観た僕から一言だけ言わせてもらいたい。

この映画は、ドラクエファンであればあるほどネタバレを知ってから観たほうが良い。

(以下、ネタバレを含みます)

 

 

さて、ネタバレを知った自分が観た感想としては「思ったよりひどくなかった」だ。
支配人を呼ぶレベルではなかった。

はっきりネタバレすると、映画開始から90分ぐらいは、端折っているとはいえ、原作の『ドラゴンクエストⅤ』をきちんとトレースして進んでいくのだが、いざラスボスとの戦闘という時、それまで描かれていた『ドラクエⅤ』の世界は全部バーチャルリアリティでつくられたゲーム世界で、主人公は現実の記憶を封印され、ゲームセンターのVR設備に入っているいちプレイヤーだったのだ!という展開を見せる。

それだけでは事足らず、その世界を壊すために侵入してきたウイルス(ラスボスに寄生している)に、「ゲームばっかりしてないで大人になれ」と説教されるのだ。
これがドラクエファン、ゲームファンの思いを逆なでする演出と言われているのだけれど、まあ当然「喧嘩売ってるとしか思えない」演出だよね。
それにしても、この展開ははっきりと不快感を感じる驚きだった。

ウイルスが侵入して『ドラクエⅤ』の世界が止まった瞬間は、ネタバレを知っているのにドキドキしてしまったから、知らないで観たら絶叫してたかもしれない(それまた結構エグい、心を壊すような映像演出なんだよね。そういうところ凝らなくていいから)。

ただ、ネタバレ感想を読んだ時点では、現実の主人公が、もっとこう社会から逸脱した存在に描かれている(だって記憶なくしてゲーム世界に現実逃避するぐらいなんだから)と思っていたのに対し、実際の主人公は割とカジュアルにゲームを楽しんでいたので、救われた感じがした。
それで、この超展開については「思ったよりひどくなかった」と感じたのだ。

で、上記した展開はもちろん最悪なんだけれど、それまでの“本編”を見てるときに若干飽きてしまったのが、この映画がダイジェストものとしてもダメなところ。
ドラゴンクエストのゲームでは“堀井節”とも言える牧歌的なセリフやリアクションが多いので、それゆえ、物語を描く際にユーモラスな展開にならざるを得ないのかもしれないが、ボスとのバトルも「わわわー!」とか言いながら、思いつきの作戦で勝ってしまうという感じで、バトルの凄みがなかったのも不満。もっと、主人公らしい強さが欲しかった。
全体的にコミカルな言い回しが多く、話の持っていき方が初期のドラゴンボールような印象を受けた(ピンチに陥った時に仲間がかけつけるのは「友情・努力・勝利」の週刊少年ジャンプっぽくもあった)。

また今作のフローラはビアンカより断然可愛く、さらに聡明で献身的という「理想の嫁」として描かれている。
対照的に、出番もたいしてない「ただの幼馴染」で、主人公は「背中を預けられる」と言うけれど、その実“ガサツなだけ”に感じられる本作のビアンカを比べると、常に『ドラクエⅤ』でビアンカを選び続けてきた僕だってフローラを選びたくなるほどだ。

ここにも伏線があって、現実の主人公がいつもビアンカを選んでしまうので「今回は絶対フローラ!」と宣言しVRに入ると、自己暗示プログラムが作動してフローラを選ぶ道のりができるのだが、その実、深層心理ではビアンカを選びたがっている、というオチが後でわかる。
でも、これだけでは「深層心理がビアンカだ」とは限らないだろう。最初の「フローラを選びたい」という思い自体が、深層心理と同じ可能性もあるのだ。そういうあたりの雑さも酷かった。

で、最後の超展開に戻るが、アンチウイルスを使って、ウイルスを倒し、ゲーム世界を取り戻すのだけれど、そのアンチウイルス(最後の武器)のデザインが「ロトのつるぎ」。
僕はここで一番イラっとした。

山崎貴監督は『ドラクエⅤ』をプレイしていないらしいし(真偽は不明)、インタビューで「ドラクエだけに関わっているわけにもいかないので」と言った(これは本当)ことから、この作品に愛が感じられない、という批判もあるが、僕は、製作者が対象に必要以上の思い入れを持っている必要はないと思うタイプなので、そこはまあ良い(でも、総じて「愛のあるもの」のほうが人の心をつかむ確率は高いと思う)。
ただ「ここで、ロトの剣出しておけば、ファンは喜ぶんでしょ?」みたいな安直な考えを感じたのが、一番頭にきたところ。天空シリーズにロトの剣出すな。
「雑!」

でも、現実の主人公を、ゲームで育った大人に描いたことには皮肉を感じなかったことから、山崎貴は、この展開がドラクエファンに好意的に受け入れられると思っていたように考えていたのではないかと思う。
だから、逆に、今の批判の嵐に「なんで?」となっているのではないだろうか。
本人(とスタッフたち)にその気はないのに、結果的に喧嘩を売っているというピュアな悪意(これが一番タチが悪い)ともいえる。多分、これが観客に受け入れられる、感動してもらえる、という想いに溢れている。
「大人になれ」と言いながら、作り手がやってることが一番子供(というか、ひと昔前で言う厨二病)なんだよなー。

「僕らが解釈した『ドラクエ』ってこれです!どうですか!(キラーン)」

と出したものが全然ダメダメだと本人だけが気づかないという、ピュアな悪意。その作り手と受け手のすれ違いが逆に辛い。

結局、僕も含めて、ファンの思いは

「俺のドラクエをこんなにしやがって!」という思いに尽きる。

「ドラクエでそれやるなよ」と。

ただ、単独映画でこれやっても、単なる駄作だろうけど、ドラクエでやれば歴史に残る駄作だからなー。
その点だけには、関係者の確信犯的なものを感じる。

 

さて、何度も書くが、僕は「ネタバレ」を知っていてこの映画を観た。
でも一緒に観た江戸川台ルーペはそうではない。
物語の最後の最後まで感情移入していた世界が崩れ去った時、彼はどういう思いで、この映画を観ていたのだろうか。
それを思うと、終わった後も迂闊に声をかけられない心境だった。

駄作だということは共有できたけれど、今回に関しては100%思いを共有できたわけではなく、その点で江戸川台ルーペには申し訳なく思っている。

ゴメン、ルーペ。

でも、僕的には、この映画は江戸川台ルーペと観て正解だったとも思っている(彼的にはわからないが)。

ありがとう、ルーペ。

そして作品の感想ではないが、もうひとつ、どうしても触れておきたいことがある。
それは、上映後の観客の態度だ。

上映が終わった瞬間から、みんな堰を切ったように友達に感想を言い始めた。
賛否両論というより、否か「まあしょうがないか」しかないこの映画について侃侃諤諤語ることが楽しそうだった。
そう、これだけ「酷いもの」を観せられても、作品に関して、様々な意見を交わす姿は、断然「大人の態度」だった。

山崎貴は、作中でドラクエファンとゲームファンに「大人になれ」とケンカを売ったが、ほとんどの人がそのケンカに乗らず、「若造がなーにわかったようなこと言ってやがるんだ」的な扱いをされていた。
完全に子供扱い。もっといえば、煽ってみたものの、相手にすらされてなかったとも言える。

僕は、ドラクエという作品がいかに愛されているのかを痛感し、山崎貴がどんなに背伸びしても全くもって敵わない存在であるということがよくわかった光景でもあった。
その点で、山崎貴の(ドラクエと、そのファンに対する)完全敗北なのだ。

 

さて、これが、僕の『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を観てから語れる全てである。

でも、これはあくまで、結末を知って観たからの話。
結末を知らないで観たとしたら、僕の感想は…多分「支配人」じゃない、

 

「関係者を呼んでください」。

観ないで語る『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

『ドラゴンクエストⅤ』について、僕が語れるのは、内容よりもそれにまつわるエピソードのほうだ。

自分の中で『ドラクエ』は、「ロトシリーズ(『Ⅰ』〜『Ⅲ』)」とともに卒業した思いもあって、『Ⅳ』〜『Ⅵ』は自分で購入はせず、発売から少し経った頃に友人から借りたのだった。
特に『Ⅴ』は、当時珍しいゲーム好きの女友達(美人)に借りてプレイした。
お父さんもゲーム好きという(これまた当時としては)珍しい家庭に育っていた人だった。
まだ携帯がない時代で、僕は彼女の家に電話をかけて、まさに“その”お父さんが電話口にでてしまったことがあり、とてもビビった思い出がある(今、思い出しても若干焦る)。

その後『Ⅴ』はクリアしたものの、その人とは(なにかあったわけではないけれど)なんとなく疎遠になり、返しそびれてしまったスーパーファミコンのソフトはまだ実家にあり、いわゆる「借りパク」という状態になっている。
もう連絡が取れない相手なので、そのソフトはこのまま僕の実家で眠り続けるのだろう。
そのことをとても申し訳なく思っていて、結婚というのが大きなエピソードのゲームだけに、許されるならば責任とって結婚したいと思う(相手にはいい迷惑)。

さて、そんな『ドラクエⅤ』、クリアまでしたのに今ひとつストーリーは覚えていない。
結婚イベントなるものが衝撃すぎたのかもしれないし、当時はすでに大人だったので「もう、ドラクエとかじゃねえよな」みたいな思いで、なんとなく斜に構えてプレイしていたからかもしれない。
DSで出たリメイク版も子供が育ったところまでやったが、結局クリアしていないのだ。

自分にとって『ドラゴンクエスト』といえば結局ロトシリーズ(特に「Ⅲ」)が僕にとっての思い出であり、レジェンドであって、あとは「よくできた、安定のRPG」という感覚なのだろう。

それでも『ドラゴンクエストⅤ』はシリーズ屈指の名作、と言われているぐらい人気があり、それを原作にした映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が絶賛公開中であり、ネットでは絶賛炎上中でもある。

僕は、この映画のビジュアルを見て、3DCGで描かれたキャラクターがドラクエっぽくなく、つまり鳥山明感がなく、もっと言えば「こんなの俺の(俺の?)ビアンカじゃねえ!」という時点で、まったく観る気がなかった。
それでも、山崎貴という日本CG界では屈指のクリエイターが監督だし、佐藤健を初めとした出演者たちは豪華だし、なにより、ちゃんとスクウェア・エニックスや堀井雄二がお墨付きをつけている映画である以上、そうそうヘマするものはできないだろうとは思っていた。

でも、ヘマしたらしい。

前述のとおり、僕はこの映画を観るつもりがなかったので、どれだけヘマをしたのか、ネタバレ感想を読んでみた(だいたいストーリーはゲームで知っているので、ストーリーバレは別に構わないと思っていた)。

なるほどー、それは炎上するよなー、というのが率直な感想だ。

僕は、ゲームにとっての「良いストーリー」と、小説や映画の「良いストーリー」は別物だと思っているので、ストーリーが変わってしまったとか、そういうのはそれはそれでいいと思っている。
結局は、それが観客(というかほとんどのドラクエファン)に受け入れられなかった、という点が炎上の原因なんだろうけれど、それにしても、作っていた人たちは、この映画の観客、ビジネスマン的に言えば「ターゲット」をちゃんと考えていたのだろうか、と疑問に思う。

「これをやったらファン怒りますよ」と、誰かが言わなかったのかなーと思う。

堀井雄二がそれを言わないのはなんとなくわかる。
これまでの仕事ぶりをみると、一度自分の手から放したら、あとはクリエイターにまかせるというタイプに思うからだ。
でもスクエニは言ったほうが良かったんじゃないかなー。

僕が読んだ感想自体が、実は本当は「観た感想」ではなくて、「ネットで集めた情報の断片」から切り取り集められて書かれたものである可能性もなくはないので(インターネットってすっかりそういうところになってしまったから)断言はできないが、この感想が確かならば、それはゲームどころか、全ての娯楽を否定してしまうようなものだからだ。
もしくは自分のお客さんに喧嘩を売るようなものだ。

だからといって、この映画を「不謹慎だ!」、「上映停止だ!」とかやってしまうと、それはそれでダメではあるが、版権元として「チミチミ、そういうのはちょっとドラクエでやらないでくれたまえ」というひとことがあっても良かったじゃないか。

観てない僕が言えるのは、そういうことだ。

やっぱり、ドラクエは好きだから、悪評が立つのは残念なんだよな。

ところで、この映画を観るつもりが“なかった”とさっき書いたのだが、逆にネタバレ感想を読んだことで、「実際はどのくらいダメなのか」を知りたくなって、観に行きたいと思うようになった。
「目に見える地雷を踏みに行く」という傾いた行為ができるのは、すごく贅沢であり、ロックな感じがする。

そう思っていたら、友人が「観たい」ということをTwitterで呟き、そこから一緒に観ようという話が1日で決まって、まさにこのブログ公開した直後、劇場で観ることになった。

果たして、ネットの感想は事実なんだろうか。
本当にダメ映画なんだろうか。
そういう視点で映画を観るのは初めてだけれども、逆に楽しみでもある。

観ての感想はまた明日。

英語クイズ 『ココロセカイ』

『ココロセカイ』というアプリゲームを始めた。

英語の単語だの名言が4択クイズになっていて、遊びながら英語の勉強になるというものだ。
RPG系のストーリー仕立てになっていて、キャラクターを育ててガチャで強いキャラを引く、という『パズドラ』のフォーマットを使った英語単語クイズというところ。
「英語 ゲーム」でAPPストアを検索して、これが良さげだったのでダウンロードしてみた。

僕はこれまで、英語学習系ゲームを『英語物語』、『早撃ち英文法』、『鬼桃語り』とやってみたが(その他、英語のクロスワードとかもやった)、どれもイマイチでわりと早い段階でアンインストールしてしまった。一番の理由は、出てくる問題があんまり面白くなかったからだ。
その点、『ココロセカイ』は、問題がきちんとしていて飽きにくい。
なんというか、知らない単語や熟語でも、意味と英文を見比べるとなんとなくわかる、もしくは絶対違うものを除外できるようなものが多いのだ。

ただ、ある程度進むと、ガチャたくさんやって強いキャラ手に入れなければ、いくらクイズで正解しても先に進めないだろう、という難易度の壁があって、そこで若干詰まり気味。
課金ガチャで強いキャラ手に入れないとなかなか難しそうだ。
気に入ったゲームであれば、運営のためにも多少課金したほうがいいんだろうけれど、どうもこういう「ガチャ」系に課金するのには抵抗があるのだよね。ガチャじゃなくて、好きなキャラが“必ず”手に入るなら課金するかもなーと思う。

そもそも、これで英語の勉強になるか、というと微妙なところではある。だって頻繁にでてくる単語「うなぎ」とか「モグラ」とか「フグ」の英語名ってそんなに人生で使わないからなー。
でも、逆に考えると、少なくても「eel」と「Mole」と「blow fish」は覚えたのだから、それはそれでいいか。
「メラ」とか「ヒャド」とか覚えるよりは役に立つだろう(いや、ドラクエの呪文もコミュニケーションには大変役に立ちますよ!)。

そんなわけで英語力がつくかどうかはともかく、しばらくこのゲームは続けてみようと思っている。