真っ当さ

一応は休み。

『六人の嘘つきな大学生』を読む。
読書感想ツイキャスをやっていた頃に書店で見かけて、マイ候補に入れて気になっていたもののミステリーだから読む候補から外したのだった。で、すっかり忘れていたら、先日映画館で映画版の予告をやっていたので、また気になって、今回はちゃんと読んだ。
エンタメ小説、そして叙述ミステリーとしてなかなか面白かった。映画の予告からはなんだかもっと壮大な事件が起こる感じがしたのだが、わりと身近な「嫌な話」を中心に展開したのが意外だった。就活における心の動きというか心理状態を描く、という点ではこのぐらいのサイズが良いとも思うし、とても読みやすかった。キャスだったら「中」ぐらいな感じ。叙述トリックというか「小説ならでは」のトリックもあるのだが、映像化だとどうなるんだろうか。その辺りだけ見てみたい気もする。
あと映画は誰が出ているか忘れていたのだけれど、ヒロイン的位置にいる女性を映像化したら「これは浜辺美波なんだろうな」と思ってキャスト見たら、やっぱり浜辺美波だったので、なんかその「まんま」感に感動すらした。

「道理が通らないことでも、力で押し切ってしまえば通用する」というようなことは、この世知辛い社会では少なくないことだとも思うが、身近な人が、そういう状況で不利益を被っているとなると、俄然腹が立つし、心は痛む。
自分の非力さも痛感するが、真っ当な道理が真っ当に認められる世の中じゃないのは、やっぱりおかしいし、なにより生きづらい(そして嫌だ)。
いずれ、「すべてが良い経験だった」と言える良い結末になることを願っている。

明日はとても重い案件があり、その準備で夕方職場で最終確認(ホワイト)。それでも不確定要素はあるし、落ち着かない。
ノンアルで体調を整えて、なんとか乗り切ろう。