お仕事でお付き合いのあるソプラノ歌手 大塚京子さんのリサイタルに行ってきました。
場所はルーテル市ヶ谷センター 音楽ホール。
このホールは昨年、ソプラノ 坂井田真実子さんのコンサートで伺ったのですが、天井から吊るされた十字架のオブジェと装飾のあるオルガンが印象的で、大きさも生音を聴くのにちょうどよく、心地よい空間です。
大塚さんは毎年、近現代音楽の作曲家の作品を取り上げたリサイタルをされているそうで、今回はウィーンで活躍したユダヤ人作曲家二人を取り上げ、前半はアルノルト・シェーンベルク(1874〜1951)、後半はエーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897〜1957)の曲を歌う二部構成。
大塚さんを「指導者」としてしか存じ上げないのですが、普段は朗らかでおおらかで可愛らしい印象の方で、今回の楽曲ものびやかな、少しチャーミングなものが似合うように感じました。大島義彰さんのピアノも小気味よく、息があっていました。
前半のキャバレー・ソングの「スローワルツ」、後半のシェイクスピアによる4つの歌の「小鳥が歌えば」など爽やかな曲が良く似合います。
オペラ中心で活動されているだけあり、それぞれの曲の意味を自分なりに解釈し、演じるように歌うことでその時代や背景を感じられ、初めてこれらの曲を聴く私も引き込まれました。
数年前には、クラシックだのオペラだのとは縁遠かった私ですが、仕事柄関わるうちに、ちょっとずつその魅力を感じております。もっともっと色々な曲を聴いてまわらねば!