再び千葉の祭り「令和4年度417の日」

夏川椎菜のイベント「令和4年度417の日」観覧。

昨年はYouTubeでそのプロローグとも言える417Pチャンネルを見ていたので、なんとなくどんな感じの催しかわかって、でもその上で「ミサ感」の強い印象だった。今年はなんの予備知識もなく来てしまい去年以上に不安だったが、超楽しかった(相変わらず忠誠度は試されたけどね)。推しが楽しんでる姿を見るのは楽しいというのが7割、ステージとして楽しいのが3割といった感じの感想。とにかく今すぐカラオケ行きたくなったよ(機種はJOYSOUNDな)。

で、なんとブレードを忘れてしまうという失態を初めてしてしまう。
昨年の417の日はあまり振るシーンもなかったし、大丈夫かなーなんて思ってたら、ほぼ振る、そしてスタンディングの展開だったよ。ブレードなしで推しの歌に合わせるだなんてことを、まさか417の日で初めてすることになるとは思わなかった。すっごい“はだかんぼう”の感覚。ブレードなしでノリノリになれる先輩方ってすげえんだなーと思った39歳(しかも公称)。

そんな楽しいイベントだったが、8連勤の出だしなのでルーペさんとの打ち上げもせずに真っ直ぐ帰宅。
帰り道で、色んな感情が去来して寂しくなった。というか「明日休みならいいのにな」と心から思った。しばらくは我慢の時が続く状況なのだが「でも、やるんだよ!」と思う自分もいる。自分を鼓舞していくしかない。
そして「推しは推せるときに推せ」ということを痛感する今日この頃でもある。

ノンアルコールでちょっと飲んで寝る。
とにかく頑張りましょう。

MiKn Project Op.1 二つのコンサート

MiKn Project(ミクンプロジェクト 通称ミクプロ)というヴァイオリニスト西谷国登さんと、ピアニスト石渡真知子さんによるユニットが行うコンサートに行ってきた。

会場は埼玉県坂戸市にある「TTT森の響きホール」。

先日2月5日に、チェリストの大木翔太さんを加え、ミクプロの初コンサートであるOp.(オーパス)1-1が大泉学園のゆめりあホールで開催された。今回はOp.1-2と題して、中心となる曲は同じだが、場所と趣向を変えて演奏するのだ。

ところで、このOp.1-1には、なんと自分が出演した。
前半に西谷さんの「KUNITOのPodcast!」の公開収録をしたからだ。レギュラー出演している僕に「出てください」という話を、もう半年以上前にもらっていて、そのためにダイエットとかアレとかソレとかに励んでいた(つもりなんだ)けれど、結局、負傷だの食べざかり(ただの言い訳)だの、とにかく不摂生を改善できずに「素」どころか、ややマイナスなコンディションで出演したよ。

言わば「初顔出し」だったのだけれど、“僕が誰だか”当然知っていると思っていた人に「えー!アンタだったの?」的なリアクションされたりして、声の印象って変わるもんなんだなーと改めて感じた。
あと、とても小さなファンの方がねぎらいの言葉をかけてくれて、当日の出来に落ち込んでた自分としては、これを糧に、もうしばらくは頑張っていこうと思った(まだ始まってもいないくせに)。

そんな1-1の話は置いておいて……今回の1-2は、そういう出演者としてのプレッシャーもなく純粋に観客として楽しみに行った。

前述のTTT森の響きホールは、石渡さんのお父様が建てた小ホールで、外観は普通の一軒家なのに、中に入ると全面が木で覆われた素敵な空間が広がっている。ただの装飾品と思われるオブジェも音の反響や吸収を考えて置かれているそうで、響きにとことんこだわって作られた場所だ。
足を踏み入れただけでも、なんだかワクワクしてくる。

まずは石渡さんのソロ演奏、メンデルスゾーン 無言歌より「紡ぎ歌」作品67-4からコンサートは始まる。
フォルテピアノという楽器(普通のピアノの正式名称はピアノフォルテ)での演奏で、ピアノとはもちろんチェンバロとも違う小気味良い音を奏でる楽器だった。舞台の右に置かれて、楽器のボディが客席側に向いているので、僕のところから石渡さんの演奏姿が正面で見られたのがレアだった(テレビ中継見てるみたい)。
シンプルで可愛い曲だけれど、右手が常に軽快に動いていて、その右手どうなってるの?と思った。ちなみに僕は石渡さんが演奏中に左手を挙げる仕草が好きなので、それをこのアングルで見れてラッキーだった(超個人的趣味だな)。
あとフォルテピアノは、後で鍵盤みたら黒鍵と白鍵が逆だったのが斬新だった。この辺りは歴史を辿ると“沼”にハマりそうな気がする。

続いてはメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタ第3番 ヘ長調。
演奏自体も素晴らしかったが、このホールがさらに演奏を輝かせる。とても良い響きで、暖かい優しい音色に包まれるような体感ができた。
ピアノは低音が床から沸き立つようで、高音にかけて奥行きがあり、ヴァイオリンの音色は360度に広がる感じ。この曲のお二人の演奏は動画でも聴いているけれど、同じ曲でも環境によって違って聞こえる。
第1楽章は最後が特にカッコイイ。第2楽章はせつなくもドラマティック。第3楽章は出だしにハッとしつつ、でもドイツ作曲家らしさなのか、きちんとシステマチックな進行で作られている気がした。
ピアノもヴァイオリンも早くて動き続けるフレーズが盛りだくさんで、弾ける人が聴いたら(見たら)もっとすごく感じるんだろうなー。
あと、これを2月5日も弾いてたんだなーと思うと感慨深い(燃え尽きてちゃんと聴いてなかった)。

換気休憩をはさんで、サン=サーンスの「白鳥」をチェロとピアノで。
組曲「動物の謝肉祭」で最も有名かつ、チェロといえばこれというこの曲は、「紡ぎ歌」同様、今回初演奏。大木さんの演奏が優雅で心地よかった。
このホールだと、チェロは鳴りが太い。高音は抜けが良く、中低音は太い。チェロの演奏の良いところが感じられたので、やっぱりこの楽器の代表曲なんだと思った。

最後はサン=サーンス ピアノトリオ第1番 ヘ長調 作品18。
第1楽章はフレーズを受け渡すところなど、わかりやすい聴きどころが多く、曲として面白い。弦同士が受け渡して、合わさって進行していき、ピアノが支えながら、時に交わるのが美しい。
第2楽章。繊細なパートが多く、お互いを感じ合わないと破綻しそうに思うが、3人がしっかり息を合わせていて素晴らしい。それも体育会系の「掛け声をかけるような」んじゃなくて、自然と染み込むような合わせ方が心地よい。
緩急をつける箇所が多かったが、ホールのおかげでその緩急が響きになって、はっきりとわかった。最後、最初と同じメロディなのに楽器ごとの役割が代わっているのが面白かった。
第3楽章。細かい動きが多い。弦はフィンガリングをつかったりして、ちょっと小粋なシャンソンっぽさを感じた(最後のところなんか特に)。
そして第4楽章。最終楽章だからか、華やかで集大成な楽章。中盤、ピアノに支えられながらのヴァイオリンとチェロの追いかけっこが華やかで面白い。後半はドラマティックで独創的。
演奏の前に、石渡さんから「フランスの曲は絵画鑑賞のように、色彩豊かで眼で楽しめる音楽」という解説があったが、そのとおりの印象でとても良かった。

アンコールのブラームス ハンガリー舞曲第6番まで、良質な音楽に浸れたコンサートだった。
お三方のキャラクターだろう、全体的にサービス精神旺盛な明るく楽しい演奏会で、落ち込むことが多い世相だからこそ、こういう演奏を聴けてよかった。
「音楽には力がある」ということを実感できる時間を過ごせた。

Op2は9月に開催。次回も楽しみにしたい。
ご興味ある方はぜひご来場を。ちなみに僕は出ません(なにこの自己主張)。

観劇と読書(途中)

日生劇場でミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」を観た。

知り合いが行けなくなったので、チケットを買い取ったのだ。
「ディズニーが昔、映画にしてたよなー」という程度の情報しかないのだけれど、元宝塚の望海風斗を生で観たかったし、歌を聴きたかったので譲り受けたのだった(歌が上手い人はシンプルに好きになるんだよね)。

内容的には「関西のノリ」っぽい演出で笑えるところは多いものの、ストーリーがやや凝っているというか、結論を観客に投げる感じだったのでモヤモヤしたが、望海風斗はやっぱり圧巻の歌唱力と細部まで行き届いた演技が素晴らしく、それだけでも観に行って良かった。あと王子のデュオ(特に弟役の渡辺大輔)も楽しかった。
あまりミュージカルを(どころか芝居も)観る機会がないけれど、ぽちぽちと気になるのは観ておこうかなと思う(去年の「プロム」も良かったしね)。

さて、今月の「ザンクとルーペの読書感想文」が明後日1月14日に迫ってきたが、まだ課題図書の筒井康隆著『残像に口紅を』を読み終えていない。再読だからと甘く見ていた自分のせいではあるけれどね。でも、ちゃんと読み終えて、キャスやりますよー。
あと、アフタートークは「2022年の抱負」的なものをノープランで話します。ガチの「アフタートーク=雑談」の可能性大。13時からです。お暇ならぜひ。

そんなわけで良き休日の過ごし方ではあった。
読書して、終わり次第寝る。

2021年の推し活締め

TrySailライブツアー「Re Bon Voyage」東京公演二日目に参戦してきた。

東京ガーデンシアターという新しいホールは、すごい見やすい良いホールだった。
今回は江戸川台ルーペさんがチケット取って、見事にアリーナかつセンターオブセンターの席で、周りに古参のファンに囲まれながらのライブだった。
人の頭ごしにステージが見えて、ああこの席だとこういう見え方するんだ、とまた一つ勉強になった。いくつになっても学ぶことはある。
あと横浜公演の時よりも、気持ちも席も前向きだったので(そして、とあることを「踏まえて」の参加だったので)いつも以上に楽しめたよ。

そして今年の推し活動はこれでおしまいなので、恒例の鳥貴族で打ち上げ。
一応、そういうことをできる状況なのは嬉しい。この先まだ油断はできないけれど、少しずつ日常を取り戻せればいいな。

すごく楽しい時間を過ごせた幸せと、ほんのわずかな悔しさみたいなものもある。
僕も僕のやりたいことをきちんと頑張ろう。

それぞれの祭り

今日、ハロウィンだったね。

もう全然そんなこと忘れていて、あいかわらず年中行事に疎いなーと思う。

そんな10月の最終日は、友人の出演するライブに中目黒まで行ってきた。
Quinteto Libreというピアソラの曲をやるために集まった5人編成のコンサート
僕はピアソラの曲を「リベルタンゴ」ぐらいしか言えないのだけれど(曲もうろ覚え)、その程度しか知らなくても演奏を楽しめるというのは、ピアソラの凄さしかり、演奏者の素晴らしさしかり。

5人の奏者たちが皆さんカッコよかったし輝いてた。5人編成の曲だけでなく、ギターとヴァイオリンとか、鍵盤ハーモニカとコントラバスとか小編成の曲も入れて飽きさせない工夫も良かった。
僕はプロのミュージシャンではないから、技術面では素晴らしいとしか感想がないのだけれど、奏者の表情が音とリンクして面白かったり、ピアソラの曲にはノイズのような音が時々入るのだが、音を聴くだけではどう弾いているのか(もっと言えばどの楽器が奏でている音なのか)わからないのが、演奏の姿を見ることで発見したりするのも楽しかった。

それから、演奏聴きながらトランスしたからか、色々と自分の人生だったりを考えたりもした(ちゃんと曲を聴けよ)。
あと機材とか席配置とか、“箱”をみちゃうのは職業病な。

ピアソラを弾きたいという奏者二人の飲み屋トークから今日のステージに辿り着いた、というエピソードも胸熱だった。アンコール前にその話を聞いたけれど、その感慨みたいなものを演奏から感じとれた。また聴きに行きたいと思う。

ツイキャスのアフタートークでも話したのだけれど、ライブの中身はもちろん楽しいのだけれど、それを目当てにしつつ馴染みのない街に出かけること自体も楽しい。
中目黒に降りたの初めてかもしれないけれど、お洒落かつ個性的な店(とくに飲食店)が多かった。ハンバーガーと焼肉が目についたのは単純に“好きだから”かもしれない(あと立ち呑み屋ね)。
時間があれば(あと相方がいれば)、そういうところに入ったりするのもひっくるめてライブなんだろう。ライブでもスポーツ観戦でもなんでも、そういう「出かける機会」増やしたい(結局トリキ行きそうだけどな)。

で、今日は衆議院議員選挙という祭りの日でもあった。
すでに期日前投票は済ませておいたが、自分の入れた候補者(昨日、偶然駅立ちしてるのに出会って声かけたけど、この人に投票してよかったなと思う人だった)の当落や、推しの政治家の当落が気になるので、飲みながら選挙特番観る。あと「香川1区ナンデス」も明日に差し障りのない程度にリアタイするよ。
それも祭りのうちだからね。

そうして10月終わる。ハロウィンも終わる。
そうなるとクリスマスムードになるわけか。
自分も色々と頑張ろう。

三日目の仕事と推し事

仕事を半ドンで片付けて推し事にでかける。

TrySail Live Tour 2021 “Re Bon Voyage” の横浜公演に行ってきた。
詳しくは改めて書くか、もしくはツイキャスで語るけれど、とにかく楽しかった。

江戸川台ルーペと少し早く落ち合って、みなとみらいの「ザ・アメリカンダイナー」みたいなところで昼食のような夕食をとった。「ザ・アメリカン」みたいなハンバーガー(語彙)。
ハンバーガーとフライドポテトにフライドチキン、というラインナップで、ビールを飲みたい思いもあったが、ライブ前なのでノンアルコールビールで我慢。トイレ近くなっちゃうからな(その理由?)。
そういうのも含めて、ライブは楽しい。

正直、今回のライブはさほどのめり込めていなかったのだが(だってライブBlu-rayひとつも見返してないんだぜ)、行ってみると自分の予想を完全に上回る楽しさと、自分がTrySailライブの空間が本当に好きなんだなーということを思い出さされた(あと、ちゃんと「よこはまー」って言われてきたよ)。

それなりにファン歴(それ以上に濃さ)を重ねてきて、もうTrySailのことは結構わかってんだぜ、みたいに調子に乗ってた部分もあったのだと思うが、まだまだ甘ちゃんでした。
“推し方”が雑になっていたのだろうと思う。
それは自分の人生において、好きなものに対して雑になってるということにも通じる(大きく出た)。

今日感じたことを簡潔に言えば、

リスペクトを忘れないこと。
どこかで自分の態度が見られている可能性があること。
謙虚さと感謝を常に持っていること。

常に推しから教わることはある。

楽しさだけでなく色々と自分を見つめ直す時間になった不思議な感覚(日々疲れてるだけかもしれない)。
とにかく最高に楽しい時間を過ごせたことだけは事実。

今日の思いを忘れずに、明日から僕なりに好きなことに向き合っていこう。

自分の歌にする力「第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」

「第三回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」夜の部に行ってきた。

初の天ちゃんリサイタル、そして初の渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)。
TrySailとしての天ちゃんは推し推しの推しだけれど、ソロの天ちゃんは、雨宮天最推しの江戸川台ルーペに任せた的な気持ちがあるし、カバー曲のリサイタルということで、どうしても「親戚の子の舞台を見に行く」感が強かった。
そんなわけで麻倉ももや夏川椎菜のライブよりもアウェー感があった(「417の日」の次ぐらいに)。それでも会場で席についたらワクワクしたんだけれどね。

で、リサイタルはとても楽しかった。

僕がTrySail推しになったのは、3人ともきちんと(しかもキャラとしてでなく自分の歌として)歌える人たちということが一番の理由だったのだけれど、中でも抜きん出て歌唱力のある雨宮天の歌の上手さを再確認した。
考えてみれば、12曲中10曲がカバー曲、それも往年の歌謡曲というのは、そもそも歌が上手くなければ成立しないイベントなのだ。また、どの曲もカバー元の歌手に寄せるようなアプローチではなくて、“歌手”雨宮天の曲として歌っていたのはすごい。ほぼ自分の持ち歌のように歌っていた。努力で上手くなった部分も大きいだろうが、僕としては“天性の歌唱力”を強く感じた。
唯一、寄せたなーと思ったのは松田聖子の「瞳はダイヤモンド」。“ザ・アイドル”松田聖子の凄さを痛感した。

個人的にはとくに「たそがれマイ・ラブ」と「つぐない」が良かった。
「つぐない」本家のテレサ・テンって歌上手かったんだなーというのもわかった(天ちゃんより良い、ということでなくて、天ちゃんの歌として聴いていても「テレサ・テンの歌声が浮かぶ」という点で)。

一緒に参加する、というライブの楽しさも良いけれど、こういうきちんと歌い手の歌を堪能するリサイタルは久しぶりだったので楽しかったし、自分もきちんと音楽と向き合わねばと思った(レベルもステージも違うけどさ)。

まだまだ感想は尽きないが、それは9月17日(金)13時からの「ザンクとルーペの読書感想文」のアフタートークで語ります。本編は早見和真著『店長がバカすぎて』について感想を言い合います。
なんだよ、どさくさに紛れて告知かよ(はい、そうです)。

今日はブレード降ったりしてないのに、やけにお腹がすいたので帰ってからカップ焼きそば(UFO)食べた。なんか色々消耗してるのかもな(渋谷にエネルギー吸い取られたとか)。
推しに元気をもらって、明日からまた頑張る。

トラブル乗り越え夜のツイキャス

「ザンクとルーペの読書感想文」第11回、ついさきほど終了しました!

20時開始のつもりでいたら、ルーペさんが収録するはずだった某カラオケルームが20時で閉店(まんぼうの影響)というアクシデント。
「隣の県ならまんぼうが適用されない」という、西村京太郎もビックリの県またぎトリックを使ったルーペさんが別場所を確保して、予定より30分遅れでスタートしました。

本編は小説ではなく実用書、松岡圭祐著『小説家になって億を稼ごう』。

実用書の感想は難しかった。いつも以上にルーペさんに助けられた感じがする。でも言いたいことは言えたと思う。
そしてわりとラストのまとめは、その場で思いついたことを言っただけだが、予想以上にまとまった(気がする)。こういうのが出るのがやっぱりライブ配信のグルーヴならでは、って奴ですよ。

で、ライブつながりで(無理くりつなげたな)アフタートークは「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」羽田公演(夜の部)の感想。

ブログでも書いたことを少し深堀りして「ロックスターとしての夏川椎菜」を語れたと思うのでわりと満足。
そして今は「声が出せる状況にだったら、もっと楽しかっただろう」と思っていて、その日が来ることを待ち望んでいる。

いずれにせよ、聞いていただけると嬉しいです。

2020開会式

東京オリンピック開会式を、後半から見た(1時間ちょっとかな)。

なんというか、総合的に僕の嫌いな「学園祭実行委員」のノリを感じた。
知ってる曲が流れるのは素直に「おおっ」ってなるけれど、単なるファッションとかアイコンで使われてる感じがした。

コミケが金になると思って、物見遊山で入ってくるメディアとか芸能人のあのノリ。“ウェイ系”の人たちがサブカルを消費しはじめる、あの嫌なノリを感じた。
「楽しさ」を感じる部分が違うんですよ。
こっちはこっちで楽しくやってるんだから、そこを「俺らも理解してるよ、楽しいよなー」っていう見当違いなウェイ系のノリで消費すんなよ、って思った。

ピクトグラムのは、1964年の東京オリンピックから始まる導入の映像は良かったけれど、パフォーマンスは正直スベったよね。中の人たちの身体能力は相当高いんだろうけれど、慌てて時間に合わせてるからか、映画泥棒みたいなキレキレな動きは感じられなかったし「頑張ったで賞」しかあげられない。
もうちょっと尺をきっちり取って、中の人のパフォーマンスを見せてあげてほしかったな。あと、なんとなく「ラーメンズ」案件っぽさを感じた(ラーメンズに対する印象、合ってる?)。

同じくSNS界隈みると小林賢太郎案件らしいが、なだぎ武のくだり。
なだぎさんは好きだし良い役者さんだと思うが、あのコントみたいなのはいらない(何一つ演出の効果を感じない)と思ったし、劇団ひとりの出る映像もリアルタイムで各地のランドマークの照明が、映像と連動してライトアップされるならすごいけれど、違うでしょ?
なら、それは入れる必要感じなかった(荒川静香が出たときだけ「おお、荒川静香だ」って言った)。
あと、森元会長案件と思われる海老蔵の歌舞伎も、歌舞伎知らない自分でも、歌舞伎ってああじゃないよなと思うような無理くり取り入れた感じだった。

聖火リレーで言うと、印象的だったのは王、長嶋、松井の揃い踏み。
僕は巨人ファンじゃないが(むしろアンチ)、それでもこの3人が並ぶ姿は画として良かった。
長嶋さんの姿を見られたのはファンなら感慨深いだろうが、コロナ禍の中、あの体調の方を連れ出すなよ、というのが率直な感想。
もし、出てもらうなら車椅子に乗った長嶋さんを松井さんと王さんが押せば良かったんじゃないかな。っていうか長嶋さんのアテンドをずっとしていた松井さん、本当良い人だよな。万全ではない長嶋さんに気持ちまで寄り添っているのが伝わった。本当の意味でスターだと思う。改めて尊敬。

で、そんなことをつらつらと考えたのだけれど、前提として、そもそもジョックのイベントであるオリンピックの開会式がナード系ロックンローラーを自称しているオレに合うわけなかったんだよね。それを忘れていたのだった。合わないものをとやかく言うもんじゃないよね(もう書いちゃったけどさ)。
だから、ジョックの奴らがわかったふりしてナードなもの(漫画の吹き出しとかゲーム音楽とか)使ってんじゃねーよ、っていう気分になるんだな。

多様性を謳っているけれど、その“みんな”の中に僕は入っていないんだろうなーという疎外感を感じた開会式。すべてがただのパッチワーク。うわっつらだけで、本質的なものをUniteしてない。そして好きなものが、違う形で消費されていくのも悲しく思ったよ。なんとなくそれが電通クオリティなのかもしれないけれど(偏見です)。

そんな、オリンピックと付かず離れずの日々が始まったよ。
とにかくみんな無事でありますように。

彼女はロックスター

そんなわけで、「LAWSON presents 夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」羽田公演に行ってきた(昨日のブログから続いてます)。

Zeppという場所、生バンド、そして彼女の楽曲から想像していなかったわけではないが、その想像以上にロックのライブ感が高かった。

ラジオでハロプロについて(時に聴いているこちらが引くほど)熱く語るアイドル好きで、自分も声優としては「アイドル枠」で活動してきた彼女が、そこから「夏川椎菜」という唯一無二のアーティストになろうとしている、その過程と葛藤も全部見えるようなライブだった。

ダンサーもおらず、振りはつけるものの、ほぼ“歌一本”で、場を作る力量がすごかった。生バンドは4ピース編成(ツインギター、ベース、ドラム)でキーボードがいないから、すごくピッチがとりにくかったと思うが、その分、勢いと強いパフォーマンスで乗り切っていた。
そして、バンドの座長としてだけではなく、会場全体をリードする姿に感動したし、そのグルーヴに身を委ねることがとてつもなく幸せな時間だった。
それは、Zeppのサイズならでは、というのもあるだろうが、夏川椎菜にはそれができる力があるんだなと改めて実感した。

ナンちゃんの作る場は、同じTrySailの雨宮天や麻倉もものライブとは違い、単純に「楽しかった」だけじゃなく、「自分も頑張ろう。逡巡していることに挑戦しよう」という気にさせてくれる。
TrySailのライブも、天ちゃんやもちょのライブも、もちろん楽しいけれど、なんというか前者がエンタメ王道、ディズニーランドのような楽しさだとすると、今回のライブはアート系の舞台を観たような感覚で、自分の人生にフィードバックされるものが多かった気がする。「もっと頑張れ、俺」という気になった(いや、マジ頑張れ、俺)。
TrySailのナンちゃんが可愛い、417の日のナンちゃんが面白い、だとしたら、ソロライブのナンちゃんは断然“カッコいい”だ。ロックスターの貫禄があった。
ファンにサイリウムを振らせるロックンローラーの先駆者になってほしい。

系統の違う楽曲が多いし、とくに自分で作詞する曲はやや湿り気のあるロックチューンが多いので、ソロ活動はこの系統でやっていくんだろうけど、また彼女のパワーを浴びに行きたいと思った。

で、2時間あっという間で大満足なライブだったわけだが、ずっとスタンディングなこともあって、途中で少しバテた(そして今日身体にガタがきてる)。

自分、まずは体力つけなきゃな。