イメージ違いと名人芸

表紙買いして積ん読だった『増山超能力師事務所』読んだ。

第1話のオチが読めてしまった(しかも予想通りだった)のと、ドラマ化されてたことを知りキャストを見たら、あまりに自分のイメージと違っていてなんだか読む気がしなくなりしばらく放置していた。
で、久しぶりに続きを読んでみたら3話目から俄然面白くなって一気に読み終えた。

地の文が三人称でありつつ、時々登場人物の語りになっていたりして、こういう書き方でも良いんだーと思った(もちろん、これを違和感なく書くには実力が必要なんだろうけど)。続編もぜひ読みたい。
ドラマ版のキャストは頭から削除しておこう。いや、役者さんたちがダメってんじゃなくて、役者のイメージでキャラクターが固定されてしまうと、この小説を読む上では邪魔なような気がする(ようは自分のイメージとだいぶ違うってことだ)。

伊集院光からの三遊亭円楽からの太田光まで行き着いた話のつながりで、立川談志の落語「粗忽長屋」を動画で見た。
落語は(オペラとはまた違った意味で)敷居が高い感じがして、ほとんど見たことがない。だからその面白さもちゃんと理解できてないのだが、これは本当に面白かった。
以前テレビで見て、印象に残っているのは立川志の輔の「死神」で、これは10年以上前に見て以来ずっと頭に残ってるので面白かったんだろうなあ。

インターネットでやりたいことの一つに「朗読」があるのだけれど、そのベースとしてしっくりくるのは、精読でもなく、演技でもなく、落語のような気がしている。
もちろん付け焼き刃でそのエッセンスを取り入れられるとは思わない。ただ、方向性としてやりたいのは落語的な本読みだよな、と思う。
まずは名人芸と言われるものを見ていきたい。

そんなこんなしてたら、新型コロナの感染者数(感染判明者数というべきか)がすごい勢いで上がっている。
日々気をつけつつ、やりたいことはやれるうちに早くやっておこう。

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