『ウォルト・ディズニーの約束』

映画『メリー・ポピンズ』は見たことがない。

ただその中の一曲「Supercalifragilisticexpialidocious」はjubeat(音ゲー)でよく遊んでいた曲だった。その曲が流れる場面だけYoutubeで見たりしていたので、ほんの少し馴染みがある。
ミュージカル映画の古典だし、いつか観たいと思っているもののいまだ未見というところ。なにせ『サウンド・オブ・ミュージック』だって観たのは5年くらい前なのだ。

で、この『ウォルト・ディズニーの約束』という映画。その『メリー・ポピンズ』の映画ができるまで…というか、原作者とウォルト・ディズニーの権利を巡っての戦いというか、最終的には心のふれあいを描いているのだが…。
どうもこの原作者P.Lトラヴァースが皮肉屋というかなんにでもケチをつける人で、それは、作家ならではの気難し屋という描き方なんだろうと思ったけど、終始一貫してどうにも好きになれない。愛すべき要素があまりにもないのだ。
ディズニーのことだから、途中で想いが通じあって、心温まるハートフルな展開になるんだろうなーと思いきや、意外と最後までドライな感じ。一応、途中で分かり合える部分はあるけど。
現在パートと過去パートが交互に進行し、原作者の負った心の傷の深さは筋を追えばわかるけれど共感はできないので、そう思ったのだろう。

あと、それはすなわちメリーポピンズの登場人物である、バンクス氏(トラヴァースの父親をモデルにしている)についての物語だったりするので(なにせ原題は『Saving Mr.Banks』。確かに原題のほうが内容に良く物語っている)、ますます『メリー・ポピンズ』を観るか、あるいは原作の『メアリーポピンズ』を読むかしていないと深いところまでわからないのかもしれない。

ディズニーにしては、甘くなりすぎないあたりはかえって斬新かも。
ポール・ジアマッティ演じるハイヤーの運転手とのやりとりがとても良いので、それでまあ良かったかなー、という感想になる映画。

それにしても、アメリカ人にとって原作の『メアリーポピンズ』はどのくらいスタンダードな児童文学なんだろうか。
日本でいうと何に当たるんだろう。

『ズッコケ三人組』?

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